未曾有

未曾有の読み方は(ミ・ゾゥ・ウ)ないしは(ミ・ゾ・ウ)です 最近テレビなどで(ミゾー)と読んでいることがあります
こんな読み方が出てきたのは 元総理大臣であった麻生氏が(ミ・ゾー・ユー)と読んだことを マスコミが揶揄したからです

未だ曾て有らず 希有なことという意味の 3文字熟語ですから 最後の有は(ウ)であって 長音(ー)ではありません 有の字はこの場合(ウ)と読み慣わしますが(ユゥ)でも間違いとはいえません
しかし(ミゾー)は完全な間違いです たぶん ふりがな通り読んだのでしょう

ひらがなには音引き(音を伸ばす記号)がありません 東京のふりがなは(とう・きょう)で 発音は(トー・キョー)になります これと同じと思ったのですね
東京は最初(トー・ケイ)と言ってたみたいで 江戸っ子が上方風の読みを嫌ったからといいます

旧仮名遣いだと〈きゃう〉〈けふ〉〈けう〉いずれも(キョー)と読みます しかし誰も「稀有なこと」を(キョー・ナ・コト)とは言わない 元の字と意味を知っているからです
未曾有は仏教用語だったそうですが 呉音だの漢音だのを云々する必要もありません 仏教用語が呉音 儒学者は漢音というのも 権威付けから始まったんじゃないかと思います

私は麻生氏の肩を持つつもりはありません 居ても居なくてもよい どうでもいい存在だと思っています 役に立たないが さほどの害もない(九州電力との関係は気になりますが) せいぜい読み方を間違ったり Gなんとかに出て はしゃぐ程度です それよりも 権威主義のマスコミの方が質が悪い

全然違う話題ですが旧仮名遣い(歴史的仮名遣い)の読み方で 「玉子ふわふわ」は(タマゴ・ブワブワ)です (タマゴ・フワフワ)と読ませるのなら「玉子ふはふは」と書きます
漢字では浮々煮と表記していて 沸き立たせる料理法のことです 口当たりを言ったものではないでしょう 類似した料理のスフレも吹く・膨らませるという意味です

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ハリマオ

大東亜戦争前の東南アジア諸国は ヨーロッパの植民地でした 経済は華僑が牛耳り 行政はインド人が担っていました 直接手を下さない二重支配・間接支配の構造です
(日本の江戸時代も長崎出島の交易は華僑が介在し 両方から利益をせしめていました)

インド独立を目指す志士たちが日本を頼って亡命すると イギリスやオランダと結託していた華僑は 東南アジア在住の日本人を頻繁に襲撃するようになりました
これに対して立ち上がったのが「マレーの虎・ハリマオ」です 植民地支配からの独立運動を進める 現地の志士たちと共に 英・蘭・華僑を翻弄しました

ハリマオこと谷豊は 2歳の時に理髪業を営む父母と共にマレーに移住 成人した頃にはムスリムとなっていました
徴兵検査を受けるため日本に帰国していた時 マレーの谷家が華僑に襲われ 小学生だった妹が惨殺されました
そのため谷一家は日本に帰りましたが 豊は入れ替わるように単身マレーに戻り 華僑の横暴を誅罰する活動を始めたのです

大東亜戦争開戦後は インド独立運動を援助していたF機関に協力し 英印軍が中心の連合軍を攪乱する任務に就いていました
東南アジアで日本軍が英軍に大勝したと喧伝されていましたが イギリス側部隊の半数以上は植民地であるインドから狩り集めた兵で構成されていたのです
当然イギリスに対する忠誠心は薄く 日本軍に投降する将兵が後を絶たないという情勢でした

投降したこれらの兵たちがチャンドラ・ボースのもとに参集し 日本から供与された武器を執ってインド国民軍を編成し イギリスの植民地支配から独立する道筋を作るに至りました

日本は亡命していたチャンドラ・ボース ビハーリー・ボース両雄をイギリス官憲から擁護 資金と武器を提供して インド独立に力を尽くしたのです
極東軍事裁判でインドのパール判事が ただ一人敢然と日本の正当を主張したのは こういった経緯があったからです


日本が戦に負けると歴史は書き換えられました(文字通りの墨塗り教科書です) インド独立はカンジーの断食に手を焼いてイギリスが引き上げたことになり ハリマオはただの盗賊団の首領とされました そのほかにも東南アジア諸国の独立に尽力した 日本人が数多くいましたが顧みられることはありません
映画「戦場にかける橋」で描かれたのはもちろんフィクションですが イギリス軍捕虜が下士官と将校なのは事実に即しているかもしれません (実際は将官クラスのインド人も多数いました もちろん捕虜ではなく〈インド国民軍〉に参加しています)

チャンドラ・ボースはインド独立の立役者でありながら カンジーやネルーといった一派から排斥され非業の死を遂げています インドはイギリスから独立したものの カースト制が改められることはありませんでした 植民地二重支配から脱するのは容易ではありません
隣国ビルマでは イギリスに寝返ったアウン・サン将軍と越後・石打に匿われたバー・モウ首相の角逐がありました 今日の停滞を招く遠因です 独立を果たしたといえ イギリスの影響下から免れることはできていません(娘のスーチーを担ぎ出したのはMI6などの画策です)

負ければ賊軍といいます 京都守護職の会津藩は逆賊とされ 会津侯お預かりの新選組も 明治以降は無頼の徒扱いでお尋ね者でした
子母澤寛氏の著作等により 新選組の名誉が回復されたのは 明治維新から約60年後のことです 大東亜戦争から70年が過ぎます アジアの混迷は深まるばかりです

それにしても東南アジアはまだ良い方といえます アフリカなどでどれだけ非道なことが行われたのでしょう 日本人の我々では せいぜいアルチュール・ランボーの書簡で窺い知るしかありません
パナマ文書にも華僑らしき名前が散見されます 植民地から収奪された膨大な隠し資産の実態が明らかになるでしょうか 期待できない気がします それこそ歴史認識が改められることに繋がりますから

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中央卸売市場移転

築地から豊洲への中央卸売市場の移転問題について 疑問に思うことがあります
専門知識もなく 事実関係を調べてもいませんから 断片的な報道を聞いただけの あやふやな憶測と素朴な疑問です

豊洲市場の予定地は当初より土壌が汚染されていることが分かっていました それにも関わらず 汚染対策をした上で新市場を建設することが決定されています
汚染対策は 地盤を2メートル掘り下げて土を入れ替え さらに2メートル半の盛土をするというものです(福島の除染を彷彿する工法です) ために予算は当初よりも1000億円以上も増加しました

国の基準では 何10センチかの捨てコンクリートで済むとのことですが 念を入れたのか 敷地の土壌をすべて入れ替える大工事です 増加予算の大半を占めます
ところが盛土をするはずの建物の下は 高さ4メートルほどの地下空間にする設計変更が行われました 変更した理由は捨てコンだけで有害物質の影響はない 盛土工事をしなければ建設費が安くあがるからだそうです

石原さん以降の歴代都知事が一連の経緯を知らなかった 報告を受けてなかったというのは本当でしょう かといって 一部局の者が自分の独断と責任でこんなことをやるなんて とうてい考えられないことです
お役人の仕事は 決まった予算を使いきるかが手腕です 工事費を節約して予算を余らせても評価されません それに地下室を造ったら 通常の基礎工事の3倍の工費がかかると聞きます

誰にも図らず知らせず 部内だけで密かに設計変更が行われたって それはおかしいですね 担当部署はそのような権限を持っているのでしょうか
よく分からないのですが 盛土をしたうえで杭を打って基礎をつくるのが正当で有効 掘り下げたところに地下室を作るのは不当・無効な工法なのですか
それに 入れ替えるきれいな土ってどこから持ってくるのか 汚染された土はどこへ持っていくのか 建設残土の汚染とか騒がれたことがありましたが大丈夫ですか

築地市場の跡地にはオリンピック関連の道路が通過する予定だそうで 小池都知事が豊洲市場への移転延期を決めたとき 森オリンピック組織委員長が早速ねじ込んで来ました
市場移転とオリンピックは本来関係ありません オリンピックの方が後で決まったことですから オリンピックに合わせて移転を強行しろとは前後が逆なんじゃないか

唐突に小池知事のバッシングも始まったようですし 問題の方向を逸らせようとする誰かの意思を感じるのは私だけでしょうか
地下空間を検査してみて 汚染が認められなかったら 現状のまま続行 あとは担当部署の者を処分して終了となるような気がします

9月16日追記=石原さんが過去に言ってたという工法は ケーソン基礎みたいなものじゃないですか 地下室とは違うように思えますが)
9月20日追記=工事の発注者がその時の都知事名なのは当たり前です どうも意図的なリークが行われているとしか思えない)

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