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アルゴリズム

インターネット企業の3雄といえば アマゾン・グーグル・フェイスブック(創業順)でしょう この3社が優れているのは アルゴリズムです
一言でアルゴリズムといっても3社3様です アマゾンはビッグデータを活用しています グーグルはページランク理論ですね フェイスブックの特徴はライクボタンです

もちろん各企業のアルゴリズムは 根幹をなす部分なので詳細はわかりません それに専門家でなければ 難しすぎて理解できないというのが本当のところです
グーグルは最初から統計学の理論をもってビジネスを始めました アマゾンのビッグデータは事業を進めるに伴い蓄積されました フェイスブックも最初はライクボタンがないただのSNSでした

マーケティングにおいて 重要なポイントは「人は合理的に判断して動くのではない」ということです グループインタビューやアンケート・モニターのデータをいくら集めても 購買動機の本質はわかりません 実際の購買は感情で支配されているのです
一方で人は自分がとった行動・選択の結果に 合理的な理由を見出します 自分で自分を納得させているのです でもその根拠は新聞・TVで見たことや 人づてに聞いた噂話だったりします 自分の見識や意見でないことが多い
そのため 理路整然としたマーケティングリサーチの結果より 長年の経験と勘の方が正確だったりするのです

なかでも怪しいのが 官公庁系がいう景気動向予測とか経済波及効果です 最初からある結論に合わせて ほとんど捏ち上げといっていいような数字です
経済波及効果が何千億円だの 広告費に換算すると何十億円なんていうのは 青汁のコピー「何とさらに乳酸菌を百億個」のような数字の使い方と同じこと
大きな数字というのは納得させる力があります フーテンの寅さんがいう「ビタミンABCからZまで」といった啖呵売と同様 ただ意味もなく数字を並べ立ててるだけです 虚仮威しというやつですね

人は理屈じゃ動きません 感情で動くのです 人の行動を理屈付けしては見誤まります とくに数字は用心した方がいい 分かったつもりになり勝ちです
数字をもってこいとしか言わない組織のトップ 数字でつじつまを合わせるだけの現場 これが日本の官公庁と大企業です 三菱とか東芝がそうです

グーグルのページランクは人気投票形式です アマゾンのレコメンドエンジンは個人属性を分析せず フェイスブックのライクボタンも単なる好感度です
いずれも人間の感情に基づく行動を 理屈で数値化せずそのまま処理するのです 経営者が理解しやすいように解析・整理する事はない 人間の解釈や合理的な理由は必要ありません ただ事実だけを積み重ねる方法がアルゴリズムです

アルゴリズムは理屈や単なるノウハウではありません これら3社はソフトウェア+ハードウェアで 借り物でない独自のインフラを築いています
グーグルは世界各地のデータセンターにファイルを分散するGFSというシステム アマゾンのシステムはAWSといい世界最大級のクラウドサービスを所有します フェイスブックも海底ケーブルなどを整え インスタグラム(Instagram)や空間音声の技術を展開しています

カテゴリー: webマーケティング