デザインで売れるか_Aplleの成功

デザインにもいろいろあります 製品デザイン(これは工業デザインです) パッケージデザイン(こちらはグラフィックデザイン) 他にも広告デザインやwebデザイン(これはコミュニケーションデザインとでもいいましょうか)
ビジネスデザインやマーケティングデザインもありかもしれません デザインとは企画・設計という意味ですから

「会社経営・製品の設計・広告とすべてをシンプルに とてもシンプルに」スティーブ・ジョブズの言葉です
Macintosh発売のプロモーションは印象的でした 今でもアップルのデザインはシンプルすぎるほどシンプルです

iPad miniのパッケージデザインを見てください とてもシンプルながらすべてを語っています 同じく広告も素っ気ないほどシンプルです
他の製品で このデザイン・ポリシーを真似ることはできます でも売れません なぜか その商品はiPad miniでもなければ Appleのものでもないからです
とくにマーケティングに関連するデザインは すべて経営理念を根底におかなければならないのです
マーケティングの4Pすべてに通底する理念がなければ 商品は売れません それはまた企業理念そのものでなければなりません

だめな〈Product〉を売ることができるか 圧倒的な販路〈Place〉で 安売り〈Price〉すれば可能 そのための〈Promotion〉はまるで催眠商法
本質を覆い隠すための 空疎できらびやかな言葉 詐欺師はいつだって饒舌です

……《1983年 若手デザイナー マヤ・リンが「平らなノートみたいなコンピュータにしたら?」とジョブズに言ったそうだ
ジョブズは「技術的に可能になったらなるべく早く実現したい」と答えた》……

シャープのザウルスは 液晶タッチスクリーンを持った 通信機能付き電子手帳 PDA Handheld PCというものでした 多機能で面白い製品作りの風土から生まれたガジェットです(マーケティングやプロモーションのことを考えずに作り始めたのでしょう)

同じ技術を使っていても iPhone iPadが提供したのは「未知の体験」です ワクワクするためには今までになかった触覚が必要でした ジョブズが意を注いだ技術とは 指の動きに追随する操作感をデザインすることです(Apple Newtonにジョブズは関わっていません)

スティーブ・ジョブズの失敗作NeXTも 最新の機能をこれでもかと詰め込んだものでした しかしそれを使って何をするのかを考えていなかった ジョブズは失敗から学びましたが シャープは学ぶことができなかったようです

『日本の物造り技術は世界一だ』そんな幻想にいつまでも浸っていたら 売れるものは作れません 優良なプロダクトも 理念なきプロモーションでは売れません
大量生産・大量販売 マス・マーケティングの時代はとうに過ぎ去っているのですから