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タグ: テレビ

IPv6・ひかりTV

技術的なことに疎く正確ではないかもしれません インターネットの通信規格であるIPv4が枯渇し 世界的にIPv6への移行が進められています 現在は30%ほどの普及率のようです IPv4とIPv6は互換性がなく 2つのネットワークが併存している状態なのだそうです
しかしユーザーは意識することなく どちらのネットワークも利用できます IPv6/IPv4トンネリングという技術によるものだそうです 新しいルーターは全てこの技術に準拠しています ところが外国製のルーターは日本の光回線の環境では使えません

日本だけが光回線なのに遅い理由

日本の光回線はほとんどNTTが独占しています ISPなど他の業者はこのインフラを借り受ける形になります IPv4とIPv6の両回線(光フレッツ)もNTTが所有しているのですが このうちIPv6のネットワークは閉じていて インターネットに接続していないのだそうです だから世界標準のIPv6/IPv4トンネリングでは使えないのです
なぜこのようなことをするかというと IPv6の大容量高速通信をもっぱら「ひかりTV」に利用していたからです IPv4の枯渇が逼迫してきてIPv6への移行が待ったなしとなり 止むを得ずインターネットにも接続しました 世界標準ではなくIPv6プラスとかIPv4overIPv6といった独自方式によります ですから国産のルーターしか対応していないのです KDDIも同様なサービスがあります しかしIPv6は閉じていないのでデュアル接続というか 従来方式のルーターをそのまま使えます

まるでかつてのガラパゴス・ケータイとかiモードの再来です[01]携帯キャリアの利権を擁護する鎖国政策により 日本はスマートフォンで大きく立ち遅れ 中国・韓国が席巻することになりました この場合は「ひかりTV」というのがどうにも胡散臭いですね NHKの視聴料でワンセグケータイやチューナー付きパソコンに課金することが行われています インターネットの映像配信も課金できるよう法改変を画策しています
しかし全ては総務省の管轄です 利権が蠢いているとみていいんじゃないか 近い将来は光回線が主になるかと思います その時になって光回線に接続していれば 強制的にNHKの視聴料を取り立てるなんてことも考えられます

11月7日追記=テレビ設置をNHKへ申告する義務化を求めて法改変しようとしています 未設置も申告するのだそうです テレビが未設置でも インターネット回線があれば申告させようとしているのでしょう 杞憂ではなかったのです)
2021年3月5日追記=総務省とNTT・放送業界の癒着が露呈しましたね 東北新社の怪しい蠢きは以前から業界では周知のことでした 浅利慶太と結びついていましたから電通も絡んでいたことです NHKも関係していれば巨大な利権構造です たぶん有耶無耶になるんじゃないかな)

日本でリモートの仕事など絶望的

そのような暗黒の時代が来ないよう NHKから国民を守る党・立花孝志氏には頑張ってもらいたいものです ことの本質は視聴料金といった問題ではないのです 自由でフリーのはずのインターネットが 日本では役人と業者と政治家が絡む利権にまみれています
今日は東京都知事選挙の投票が行われます コロナ禍の中インターネットで投票できないかという声が聞かれます 今回の給付金オンライン申請の件を見ればわかります 縦割り行政とそこに絡む巨大な利権が邪魔をしている限り 日本でセキュアな効率的で使いやすい行政システムなんか永遠に作れません
行政に限らず民間でも 原則出社だなんてアナログな感覚が主流です 週のうち1日だけリモートで仕事をするって 感染防止にいったいなんの意味があるのか 原則在宅で仕事をして週1日出社じゃないですか(日本のインターネット黎明期に 一次プロバイダーを始めた企業の話ですよ)

2023年6月2日追記=保険証を廃止しICチップのマイナンバーカードに統合するという暴挙が行われます このシステムはNTTのIPv6回線を使うのだそうです ひかりTVで儲けようとしたがTV離れで思うようにいかなかった その穴埋めとして思いついたことでしょう 時を同じくしてNTT東西の光回線で大規模な通信障害が起きました 本来の目的と違うから通信障害が起きていると見ていいんじゃないですか
しかも地方行政の窓口や各保健組合は手動(手入力?)での作業なので 様々な入力間違いが無数に起きています この根本原因は保険証をマイナンバーに紐づけているのではなく マイナンバーカードに紐づけるからです 12桁のマイナンバーそのものは個人のIDとして使われてなく カードのICチップのシリアルナンバーに紐づけているのです 保険証をマイナンバーに紐づけることは必要です そうしないでカードに紐付けするから 無理があり混乱が生ずるのです 一刻も早くICチップのマイナンバーカードを廃止しないと日本は滅びます
かつて電話回線でマイライン制という怪しい施策が強行されました NTTと役人が結託した利権に絡みます マイナンバー制と呼称が類似しているのは単なる偶然でしょうか)

2023年11月20日追記=日本語の表記には漢字・カタカナ・ひらがな・ローマ字があります さらに数字には半角・全角と漢数字まであります 姓名にしても渡辺の辺の字は36通りもあります 全国の渡辺さんが厳密に書き分けているとも思えません 名付けた漢字の読みも自由です これでは名寄せなど不可能です
番号による個人のIDは必要不可欠ですし マイナンバーカードを身分証明書にするのは自然な流れです 今までは国の発行したIDカードがないので 保険証や運転免許証・パスポートが証明書代わりでした
しかし現実は行政の手続きでマイナンバーは個人のIDとして使われず 住基ナンバーも廃止されていないのです マイナンバーカードが身分証明書として通用しない場面もたくさんあります こんな状態で保険証や運転免許証をマイナンバーカードに集約したら 公的に身分を証明するものが何もなくなります
運転免許証はマイナンバーカードとの2枚持ちになるようですね 健康保険証も最初2枚持ちみたいなことでしたが 突然保険証を廃止すると言い出しました 余計な予算を使い現場に混乱をもたらし 国民にいらぬ負担を強いる 実に腹立たしい 利権の典型といえる悪政です
マイナンバーカードを公式なIDカードとし 運転免許証や健康保険証は従来のまま 必要ならばマイナンバー(マイナンバーカードではありません)と紐づけるで なんの問題もないしシンプルなシステムとなります 他の国ではそうやっていると思います)

註釈

註釈
01 携帯キャリアの利権を擁護する鎖国政策により 日本はスマートフォンで大きく立ち遅れ 中国・韓国が席巻することになりました
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リアリティ番組?

リアリティ番組とかいうのが 取り沙汰されています 私はそんなものを見たことないので なんとも言えません アメリカのあるプロレス団体の興行が そのような構成だと聞きました 対立するベビーフェイスとヒールのグループがあって テレビ中継の試合は その抗争の一部を切り取ったものだという設定です 試合の前後も抗争は延々と続くということになっています
「アポなし突撃取材」とか「初めてのお使い」とか「ぶっつけ本番の旅」とか「鶴瓶の家族に乾杯」なども 台本なしという建前です ただリアリティ云々という言い方はしていません あくまでも拵えものとして観るものです

それからドキュメンタリー番組と称するものは 事実に基づくという前提で作られています しかしシナリオのないドラマはありえないし カメラの位置や画面の切り取り方に必ず演出はあります そしてシーンの編集は演出そのものなのです 同じフィルムを使い編集で正反対のストーリーを描き出すこともできます
むしろドキュメンタリーの方が過剰な演出だったりもします それが行き過ぎるといわゆる「やらせ」となります ニュース・報道(と称する)番組で マイクを持ったリポーターがわざわざ走り出して それをカメラが追うといったくだらん演出は論外です

かの長寿番組「笑点」大喜利で誰だったかが 次のお題の答えを言ってしまったことがあります そのシーンをそのまま放映してましたが洒落た編集ですね 落語家の芸は練り込んだ作り込んだ完成した作品です ハプニングの面白さを狙ったのではない
寄席は演者と観客の間合いが大事です 歌舞伎でもチャンバラ映画でも声のかけどころを間違えたら台無しです TV番組で笑い声を挿入するのは「ザ・ルーシーショー」で初めて見ました 子供ながらわざとらしいなと思ったものです

この度の件はリアリティ番組の出演者が Twitterだったかの風評に傷ついたのが原因とされます TV以外に新聞・雑誌が誰かの発言の一部を取り上げて 曲解した見出しで煽り立てるのも日常です 毎日新聞や東京新聞に多いでしょうか まるでイエロージャーナリズムですが 当人はクオリティペーパーのつもりでいるのでしょう
自分たちの政治的立場(カメラ位置)に都合のよい事実だけを取り上げ報道する 都合の悪いところは無視する(カメラアングル) 報道しない部分はなかったことになります 生憎と都合の悪い事実だけだったら 言い換え・脚色した見出しとリードをでっち上げます
でっち上げ(捏造=英語では trump up と言うらしいですね)とは捏ね上げる意味ですから[01] … Continue reading フェイク・虚報ではありません 事実に基づいた演出なのです(だからもっともらしい) デスクや整理部はドキュメンタリー番組の編集室に相当するのでしょうか

註釈

註釈
01 捏造(でつぞう)を(ねつぞう)と言うようになったのはいつからでしょう 粘土を捏ね上げてまるで本物そっくりに作るから捏ち上げなのですが 粘土の(ねん)から来たのかネチネチと作るから? それにしても自動車のクレイモデルは本当に実車そっくりです でも決して走ることはない
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温泉、銭湯、風呂の温度

東の草津 西の有馬 古くからある湯治場は熱湯(あつゆ)が特徴です 温熱による治療効果を求めていたのです 熱海には時間湯という昔ながらの湯浴みが残っていましたが 最近の風潮からでしょうか無くなって(禁止されて?)しまいました
温泉には薬効もありますが 普段の湯でも上がって身体が赤くなってないようでは 湯に入る意味がない[01] … Continue reading 湯を浴びる湯に浸かるのは 体を洗うのが目的ではない

江戸っ子が熱い湯を好んだのは ヤセ我慢していただけではありません 湯温と水圧で体表面に刺激を与え 新陳代謝をはかるのです 適温の湯に浸かると「あ〜」と声が出ます この気持ちよさが大事なのです 元気のもとですね[02] … Continue reading
江戸っ子の坊ちゃん(夏目漱石)が通った 道後温泉本館が建てられたのは ちょうど20世紀が始まるときでした 「猫」にもこの新世紀という言葉がよく出てきます 当時は新築の建物だったのです ハイカラ趣味の漱石ですが 古典落語や漢籍に精通していて 銭湯に入るのを好みました

お風呂の適温が42℃とされるのは 公衆浴場法の都道府県条例で銭湯の湯温が42℃以上と定められていたことに由来します 体温計の目盛りが42℃までなのはなぜか 人間の体温が42℃以上になることがないからです[03] … Continue reading
細菌に感染したりして発熱するのは 人体の防御反応(免疫)です 細菌も42℃の高温では繁殖できないからです つまりは人体が熱を出している 自然の温熱療法といえるわけです(最近やっと解熱剤を使わなくなりました)

発熱は人体と細菌のせめぎ合いです 体力を消耗しますから 熱が下がったときは安静にする必要があります また人体には恒常性があり 環境に応じて体温を一定に保つ働きがあります 長湯したら体が芯から温まるなんてことはない
外気温のセンサーは首の後ろ盆の窪あたりにあります[04] … Continue reading 冬にマフラーをすると暖かく感じます 感じるのであって身体が温まるわけでない 防寒・防風には フード付きのほうがいいのです 炎暑につばが広い麦わら帽子は 日差しを遮りながら風が通ります 大変有効な暑さよけです しかし盆の窪に氷を当てたりすると 体温調整機能が働かなくなり 熱中症になってしまいます

ずいぶん前 一日30品目の食材を摂取するのが健康にいいという話が 厚生省だったかによって まことしやかに流布されました 今ごろあれは何の根拠もなかったと(ひっそり)取り消したそうです
ポイントは30品目という数字ですね いかにももっともらしくて 数字が一人歩きします スーパーマーケットのキュッパー価格や セット価格1000円ポッキリみたいなものです

お風呂の適温42℃も似たようなものです 本来細菌の繁殖を防ぐための目安だったのが 数字だけが一人歩きし 医学的根拠も曖昧なまま いつの間にか適温とされました
近年では ぬる湯で長時間の入浴がよいとの風潮が広まり 公衆浴場法が改変され42℃以下の設定が主流です そのために38℃から42℃の範囲で繁殖しやすい レジオネラ菌の被害が相次ぐようになりました
人間の身体は基本的に冷やしてはいけません 湯冷めするようなぬるま湯は 身体のためにもよくないと思います[05] … Continue reading

徳川秀忠が毎日 熱海の湯を千代田城まで運ばせていたといいます[06] … Continue reading 15時間かけたそうです テレビ番組で 源泉の湯を樽に密封し菰をかけて保温 15時間おいて温度を測ったら 90℃の源泉が60℃まで下がっていたとか あまり冷めないものです これを大奥か中奥に運んで 風呂桶に汲み入れれば 湯浴みには充分すぎるほどの温度です
日常でも電子レンジで温めたものは すぐ冷めるのを経験します 地熱はそれこそ何万年もの時間をかけて温められたものです 温泉の湯そのものが冷めにくく また温泉に入ると湯冷めしないのは当然でしょう

註釈

註釈
01 湯に入ることと体を洗うのは全く別の行為です 洗うだけならシャワーで充分湯に浸かる必要はない 温泉に入って石鹸で体を洗っては何にもなりません 温泉成分による薬効も温熱でさらに高まります
02 夏に熱い湯へさっと入ると(烏の行水)汗が引いてさっぱりするのは 気のせいだけじゃない 極寒のフィンランドでサウナ風呂に入って 冷たい湖に飛び込むのと同じと見ればいい 人体の恒常性をうまく使っています
03 体力のある病人が死の直前に 体温調節ができず42℃以上の高温になることはあります 医療現場では氷で冷やすことがあります 平清盛がアッチ死にしたとき 体を冷やそうと水をかけたら 蒸発してしまったという記述は あながち大げさではないのです
04 殺気や人の気配も首筋で感じるものです 背筋・首筋がゾクゾクするというのも 比喩だけの表現ではありません 皮膚感覚は案外と鋭敏で大切なものです
アナログレコードの音がCDより豊かに聞こえるのは 人間の耳で聞き取れないとされる高音域と低音域を含むからです 耳で聞くだけでない皮膚で感じる音があります
05 さる酒造会社の会長が 醸造試験場の技師と共に燗酒と温度の関係を実験してみたそうです 15℃の酒を35℃に燗をし唎き酒しました 温燗のちょい手前人肌燗ですね 50℃の湯で4分30秒温めたものがよく 次によいのが97℃の湯で1分40秒 よろしくないのが35℃の湯で17分30秒でした なにか示唆的ですね
06 江戸の湯屋(銭湯)は半蒸し風呂でした ご存知のように江戸は埋立地で水が悪い 飲料水は玉川上水等の水道が頼りでした また燃料の薪も薪炭屋から購入するものでした(銭湯は廃材等を使ったでしょうが) 水と燃料を節約するため半蒸し風呂だったのです 豊富に湯が溢れる温泉は最高の贅沢だったでしょう
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