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タグ: 奴隷

悪法を糺す

世の中に悪法はいくらでもあります 法が正義ではない 作られた時には正当とされても 時代が変わって必然性が失われることもあります 放送法は典型でしょう NHKに料金を支払う理由は 今やまったく無くなりました[01] … Continue reading
時代にそぐわなくなった法律で 最も深刻なのは日本国憲法です 独立国の主権である交戦権を放棄していますから 敵性国家に抗することができず 国家存亡の危機に直面しています 憲法前文に交戦権を否定し戦力を持たないと明記され この規定に反する立法を禁じています ために侵略に対する法整備ができないのです

一刻も早く現行憲法を廃棄しなければなりません すでに尖閣諸島は中国が実効支配しています このまま手を拱いていたら 本当に日本は侵略されます 中国は三戦(輿論線・心理戦・法律戦)と称して法整備を着々と進め 日本侵攻を合法化しようとしています 竹島の先例は生かされるどころか 皆で忘れたふりをしているようです[02] … Continue reading
安倍晋三が企んだ 自衛隊を憲法に明記するとは 交戦権なきまま自衛隊を戦地に送ることです そんな姑息なことをやってはいけません 無責任な人命軽視の弥縫策です[03] … Continue reading  自縄自縛の呪文に囚われた憲法下で 自衛隊は戦うことができません 演習・訓練はすべて敵に我が国土を奪われることが前提です 先制攻撃も防御も禁止されているのですから

現実には自衛隊は軍隊であり 他国からもそう見られています 士気は高く練度も世界有数といってよい しかし平和憲法のもと自衛隊法の定めにより戦うことができないのです 宝の持ち腐れ悪くすれば玩具の兵隊になってしまいます このままでアメリカ・国連の傭兵にしてはいけません
国軍としなければ大義なき戦いを強いられます 大儀がなければ私闘です 国のために戦ったはずが 殺人罪に問われます 東京裁判が再来するでしょう 中国は国連常任理事国であり 日本に対する敵国条項は生きています 未だに戦犯国なのです かつての中華民国の席に 人民共和国の者が裁判員として座るのです[04] … Continue reading

7月6日追記=中国共産党100周年記念式典に 日本共産党を除く各政党がこぞって祝電を送ったそうです 中国からの要請に応えたと言ってますが 輿論戦に協力することになります
尖閣諸島はすでに中国が実効支配しています その中国にひれ伏すというメッセージを世界に発信したのです 日本は属国で尖閣諸島は中国領土だと言ってるようなものです)
8月27日追記=アメリカ軍がアフガニスタンから引き上げたため タリバーンが全土を掌握しました 在留邦人帰国のために自衛隊機が派遣されたものの 自力で空港まで来いということだそうです これは自衛隊法で邦人の救出には 当事国の政府の許可が必要と規定されているからです 大統領が逃げ出した政府の許可を取らなくてはいけない 馬鹿げた平和憲法のおかげ?です)
9月1日追記=アメリカ軍が引き上げて タリバーンがこうも安々とアフガニスタン全土を制圧したのは 政府軍に士気も忠誠心もまるでなかったからです おそらくアフガニスタンにはこれといった産業がなく 給料をもらうためだけに兵士となった人が大半だったのでしょう その上大統領がまっさきに国外逃亡する有様です
こんな状態で戦えるわけがありません かつてソ連がアフガニスタンに侵攻したときは マスード将軍の指揮下これを撃退しました 優れた指揮官のもとなら精兵だったのです ムジャヒディンは信仰する宗教で結束していました タリバーンも彼らなりの大義のため戦っているから精強となるのです 軍の強弱は装備・兵器の優劣ではありません)

註釈

註釈
01 NHKが必要な理由に災害時の情報提供などと言っています なぜ他の放送局ではダメなのかということもありますが そもそも災害時はほとんど停電していますし リビングでのんびりTVを見てるわけないでしょう マイナンバーカード(これも総務省)が災害時に役立つなんていうのと同じ言い訳です
02 内憂外患にさらされる国難のこのとき なし崩し的に 東京オリンピックを開催しようとしています G7で何か国から支持されたのが理由という 主体性を持てない愚かな国です 誰も決定してないから 責任を取る者はいない 日本の役人と政治家得意のやり方です
今上陛下がオリンピック開催で感染が拡大しかねないことに 懸念を抱いておられると漏れ伝わってきました 陛下は水と衛生問題の研究者でもあらせられます 専門家として国民を思う大御心を軽んずるは亡国の所業です こうして曖昧なまま日本は滅んでゆくのでしょうか
03 少し長いのですが 日本国憲法前文の英語原文を機械翻訳したものです 現行憲法の意訳は同じ内容ですが言い回しを変えています
〈我々日本国民は、正当に選挙された国会議員を通じて行動し、我々自身及び我々の子孫のために、すべての国との平和的協力の成果及びこの国における自由の祝福を確保することを決意し、また、政府の行動により再び戦争の惨禍に遭うことのないよう決意し、主権が国民にあることを宣言し、この憲法を確固として確立する。政府は国民の神聖なる信頼であり、その権威は国民から得られ、その権力は国民の代表者によって行使され、その利益は国民によって享受されます。これはこの憲法の基礎となっている人類の普遍的原理です。これに抵触するすべての憲法、法律、条令及び詔勅を拒否し撤回する。
私たち日本人は、常に平和を希求し、人間関係を律する高い理想を深く意識し、平和を愛する世界の人々の正義と信仰を信頼して、私たちの安全と生存を守る決意をしています。私たちは、平和を維持し、専制と奴隷制、抑圧と不寛容を地上から永遠に追放しようと努力する国際社会において、名誉ある地位を占めたいと願っています。私たちは、世界中のすべての人々が、恐怖や欠乏から解放され、平和に生きる権利を有することを認識する。
私たちは、どの国も自分自身に対してのみ責任があるのではなく、政治道徳の法則は普遍的なものだと信じています。そして、そのような法律への服従は、自らの主権を維持し、他国との主権関係を正当化するすべての国家に課せられた義務である。
私たち日本人は、このような高い理想と目的を、私たちの総力を挙げて達成することを国家の名誉とします。〉
祝福・神聖・信仰・服従といった言葉が使われているところに 清教徒を中心としたアメリカ製憲法であることが表れています
04 一つの中国政策は 昨日今日言い出したことではありません 蒋介石が台湾に逃げたことから始まります 台湾を併合し中華民国を抹殺しない限り 国共内戦は終わらないのです 中華民国を国連常任理事国から引き下ろし その後ニクソン大統領を取り込んで 人民共和国をアメリカに合法政権と認めさせました 国力が増した今 軍備(特に海軍力)が整い軍事侵攻を進めている情況です
香港問題は植民地時代が関係しています 人権問題に事寄せて一見関係なさそうなイギリス・フランスまで関わってくるのは 上海租界・香港租借地の利権が今も生きていることと 中国と改めて軍事提携したロシアによるクリミア侵攻が絡んでいます イギリスの駆逐艦が わざわざ黒海を経由して極東に向かったのはそのためです
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差別と平等

差別は選民意識から

まったくの私見・管見で異論はあると思いますが 差別はキリスト教から来ていると考えます 一神教は唯一絶対の価値観しかありません 多様性を認めない[01] … Continue reading
人間は神から選ばれた存在で エデンの園に暮らしていました 余計な知恵を付けたため地上に追放されますが 他の動物とはそもそも出自が違います なにしろ神が我が姿(造物主だから姿形を持たないか?)に似せて造ったのが人間です これが選民意識の由来となっています

キリスト教を信ずる者は選ばれた正義の存在です 人間はすべて平等といいますが 正確にいえば人間は神の御前に平等です 平等なのは神を信ずる人間(キリスト教徒)の間だけのことです 同じ人間であっても神の教えに背く者を平等とは言い難い
キリスト教徒と異教徒の間には格差がなければいけないのです 動物や異教徒たちは神を信じない 信じない者は救われません それどころか罪を負います 神を信じたノアは救われますが その他の不信心者は滅ぼされてしまいます

方舟伝説により選民意識はさらに強化されました 選民意識が他者を差別するようになるのは 自然な成り行きです 動物愛護は人間より劣る動物たちに対して慈愛の目を向けることです 生きとし生けるものの種は途絶えてはいけない といっても他の動物は人間と同列ではありません 人間だけが崇高な精神を持ちます
博愛主義とは真理に目覚めない者にも救いの手を差し伸べることです 人種・宗教・民族・歴史の多様な価値を認めるわけじゃない 異教徒たちは神を信じない点において動物と同等の存在です もしかしたら大洪水でも しぶとく生き残った人間がいたかも知れない よく分からんのですがルシファーが手助けした

多神教の日本は氏族や個々の集落で氏神様・鎮守様・産土の神があります それぞれの神の間に力の差はあっても優劣はなかったのです(後年武家が台頭して徳川時代には六十余州の国ができます それぞれの国に石高等の大小はあれど平等・対等でした)[02] … Continue reading
順う神を系統立て天照大神を頂点とする神社神道は大和朝廷から始まり 明治維新の後に国家神道となりました 延喜式で神社を格付けしましたが ひとつの教義でまとめてはいない[03] … Continue reading 八百万の神々が存立するカオスの世界のままです すべての存在が平等ですから 日本には差別も階級もないのです

註釈

註釈
01 アメリカ空軍兵学校の構内で人種差別的な書き込みがあったとして 校長が実に立派な訓示を与えていました 肌の色や民族で差別することがあってはならない 連邦軍は多様な人たちの集まりだ 多様だから強いといった内容です アメリカは多民族の国です 多様な個性の集まりだから強いというのは真実だと思います 個性が尊重される国なのです
黒人が差別されるのは 労働力のため奴隷として売買された不幸な歴史から来ていることですね ほとんどの人たちはキリスト教徒なのですから 差別があってはなりません
当時は中国人も人身売買されました(字が読めないのをいいことに労働契約と偽ってサインさせた) 日本経緯でアメリカに運ばれたのですが 日本政府が解放して本国に戻した人たちも数多くいました しかし清国政府は感謝するどころか 余計なことをしたと日本政府を非難するばかりだったそうです 政府が国民を売り飛ばしていたわけです
02 原初神道は縄文時代あるいは石器時代まで遡ると思われます 教義も何もなく儀礼・儀式だけが伝わります 概念としては畏れではないでしょうか 系統立てた神社神道は八百萬の神ですから 仏教(密教)の曼荼羅がモデルかもしれません 明治政府が唱えた国家神道は政祭一致なので ヨーロッパの王権神授説あたりを参考にしたのか
03 神社に礼拝するとき 二礼二拍手といった決まりを作ったのは明治以降のこと 統一された国家神道のためです 神道を国のシステムに取り入れたわけです(公武一体が実現?) 江戸時代までは精神的拠り所であった天子様(朝廷)を 世俗に引きずり落としたともいえます
外国(とくにキリスト教国)で政教分離なんて言わないのは 宗教(キリスト教)が国家や法律を超越するのは自明の理だからです 共産主義もキリスト教の一派なので 共産党は国家を超越して全てを支配します
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軍馬

朝日新聞2014年12月30日の文化欄で 成城大学の教授が馬と戦争について「第一次大戦初期は騎兵が主力だったが 戦車や大砲・機関銃が登場したため物資の輸送が軍馬の主な役目になった」とか言ってました この人は騎馬民族征服王朝説の亜流なのかな

15世紀頃から大砲は盛んに使われていました 騎乗姿の肖像画が思い起こされるナポレオンは砲兵科の出身で 巧みな大砲の運用により嚇々たる戦果を挙げたのです またフランスは国民軍(平民軍)ですから 当時すでに歩兵が主力でした
軍馬は大砲や食料(大半は飼葉)等の輸送用です 騎兵ももちろんいましたが 偵察や伝令が主な職務になります(現在のリーコンはオートバイで移動します)
広い野原で互いに陣型を組んで それを突き崩した方が勝ちになるみたいな ナポレオン以前の傭兵隊同士の戦いなら 攪乱のため騎兵が有効かもしれません 攻城戦や三日陣地・塹壕に対しては使えません

第一次大戦初期は野戦が主だったし 近代軍備を整えてない国もあったでしょう 中世さながらに騎兵が出陣することがあったかも ちょうど戊辰戦争で徳川方が先祖伝来の甲冑と火縄銃を持ち出したようなものです 三日陣地に対し騎兵が無効なのは 長篠の戦いで証明されています

チンギス・ハンは馬を重視しましたが 長征の機動力のためで やはり輸送が主です 廃馬はもちろん食料にしました(タルタルステーキやハンバーグステーキの始まりという説がありますね 少なくとも関連はあるでしょう) 戦争で火器が登場したのは元の時代です 馬蹄で蹴散らして版図を広げたわけじゃない
またギリシャ・ローマ時代の戦争では 対峙するそれぞれが将軍や代表を出して 一騎打ちで勝負することもあったようです 勝った方が相手方の金銀財宝を鹵獲します 敵方の兵も奴隷として戦利品になりますから 無駄な消耗を防ぐためです

戦争は貴族と奴隷や傭兵が担当するものでした 戦いに勝って戦利品・領地また報奨金・自由の身分などを得るのが目的です ですから職業軍人といっていいものです 後代の国民軍による総力戦・殲滅戦と同様に捉えてはいけません
そのため重騎兵・騎士など騎馬での戦いは 戦場機動性や衝撃力より 見た目の派手さが重要になります ゲームやショーとまでは言いませんが 一種のパフォーマンスまた戦意高揚の意味がありました
日本の戦国時代に 美麗で風変わりな鎧兜や陣羽織を身につけたのも 同じように己の戦功を誇示するためでした 流鏑馬も那須与一の逸話も同様でしょう それほど実戦に役立つものではありません

いつの時代でも戦争は輜重補給戦です 20%撃滅論は補給が途絶えた時に勝敗が決するという経験則です 2割の損害を出すと組織は機能不全に落ち入るのです(その前に部隊を一時的にコンパクトに編成し直すのがリストラクチャリング)
人間は古来から牛馬を使役してきました ことさら戦争と結びつけることに何の意義があるのでしょうか 戦時においても輸送・移動の手段として用い非常時の食料ともした 平時とまったく同じことです 貴重な馬を戦場前縁に投入するなどありえない[01] … Continue reading

蛇足です 3〜4世紀の日本は物資も人の移動も水上交通が主でした 江戸時代に街道が整備されて人の行き来は内陸になっても 物資輸送は沿岸伝いと川を遡ることで行われています[02] … Continue reading
そして我が国は平坦部が少ない山がちの地形です 満州平原みたいに馬賊が縦横無尽に駆け回るなんてありえません 騎馬民族征服王朝説がいかに荒唐無稽なトンデモ学説かわかるでしょう

我が国において騎馬戦が主だった時代は源平合戦の頃でしょう[03] … Continue reading 源氏は関東でした 当時関東平野は水田がそれほど開墾されてなく 騎馬での戦いがやりやすかったのです それでも集団戦ではなく一騎討ちの形でした さらに東北では牧畜が盛んでした 奥州藤原の財源は金と馬であったといいます 源義経が東北に落ち延びた理由がなんとなく分かります

註釈

註釈
01 童謡「めんこい仔馬」のモデルである勝山号は映画になりました 戦意高揚のためです ほとんどの軍馬は荷駄を引くための駄馬として使われました
02 明治になって鉄道が敷設されます 物資輸送の船運の代わりですから ほとんどが川沿いで 駅はもと船着場があった町外れです かつての街道筋は人の行き来により 繁華街として栄えました 鉄道輸送が盛んになるにつれ 賑わいは駅前に移ってゆきます
03 源平の合戦でアラブ系の馬が登場します 古くから在来種のみが使われていたわけでもなさそうです 輸入品種改良は行われていたでしょう 馬(うま)は梅(うめ)竹(たけ)等とともに和語ではありませんから
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