コンテンツへスキップ →

投稿者: 一醉

難民・移民・流民

日韓関係を含む東アジア情勢については 韓国の新聞の方がよほど正確・冷静に分析しています 立場が異なるといえ 自国利益のために言説を展開する 健全なジャーナリズムはおすすめです
日本の新聞はデマゴギー・アジテーションに終始していて 「戦争反対」というシュプレヒコールに反対するものは 戦争に賛成なのかという まるでバカボンのパパのような詭弁を弄するばかりです[01] … Continue reading
4月29日追記=朝日新聞社の元主筆が北京で客死したそうです 北京で開かれる中・韓・日シンポジウムに出席する予定だったとか この者は朝日新聞でのプロパガンダ活動の功績を認められ 定年後に韓国の大学・新聞から招かれて京城に在住 第2の人生を謳歌していました)

内乱による難民

世界で難民問題が起きています 日本はすでに朝鮮半島からの流民(実体は難民でも移民でもない 密入国・不法滞在です)であふれ 数々の問題が顕在化しています この由々しき事態は半世紀をゆうに超えていて 難民が引き起こす問題の先例です 日本がこれ以上難民を受け入れる余地などありません

昔から内乱を繰り返し いまもって統一国家でない朝鮮半島が ひとときの安寧秩序を得られたのは日本統治時代だけでした ロシアの朝鮮半島侵略は清國の衰退に乗じて始まり 日露戦争の原因となりました
ポーツマス条約で新たな秩序が打ち立てられます しかし日本がが満州・朝鮮から引き上げたとともに ソ連(ロシア)による侵略が再開され 半島は再び分断 以前の紛争地帯に戻ってしまいました 今に続く朝鮮戦争です

多くの者が戦禍を逃れるため 朝鮮半島から大挙して日本に押し寄せました 偽装難民ではなく外地からの引揚船に紛れ込んだ密航・密入国です 以前から日本にいた者は強制徴用されたと称し ともに敗戦後の混乱に乗じてそのまま居座りました
日本へ帰化しようにも 李承晩と金日成が争っていた内乱状態ですから そもそも母国自体がありません 指導者である李承晩大統領さえ無責任にも日本に亡命するつもりだったのです そのため曖昧な状態のまま不当滞在となり今日に至っています

4世紀ころから 日本は半島からの亡命を受け入れ 土地まで与えてきました その人たちは礼節をわきまえていたので 手ぶらではやってきません 仏教の経典やら数々の宝物を携えてきました(もっとも日本の宝物を盗み出そうとした新羅の僧もいました 僧を称していても隠れ蓑だった 本性は変わってないのかもしれません)
また日本では明確な社会階級制がなかったので 技術あるものは正当に評価され 自由の身分を得ることができました そのため皆が望んで日本に帰化したのです 半島の風に染まっていたとはいえ 多くの人たちは倭人の末裔であったのでしょう[02] … Continue reading

それら帰化人たちを 大陸文明を伝えにきた渡来人として敬え などと言い始めたのは 違法入国者が工作した結果です 難民・移民どころか 不法入国してそれを正当化するため 歴史を歪曲するという厚かましさ
当時は戸籍も国籍制度もなかったので 帰化じゃなくて渡来だ というのが論拠のトンデモ学説です 事実を隠蔽するため用語の解釈に問題をすり替えています(本当の問題はそんな悪口雑言を受けいれた日本の教科書にあります)

いわゆる第5列

北朝鮮は 自分たちに有利な活動をすると思われる大学教授等(進歩的文化人?)を 数十人単位で何度も自国に招待していました(なんとか訪朝団といったと思うが) 2回金日成に会った人から直接聞いた話です
どういうつもりか 昭和40年代に日本の小学校で「千里馬」が上映されていました これは日本人によって作られた朝鮮宣伝映画です! 第3国人の走狗である日教組の企みだったと思います
教育の場への宣伝工作は効果が上がります 勉強のできる子は教科書の内容を鵜呑みにします そうすれば成績がよくなるからです 優等生は欺瞞に満ちた偏向教育で洗脳されたまま成長し やがて教師や学者になり あるいは出版・報道等へ入り込んでいきました

ようやく明らかになったのは拉致問題に限りません 数十年にわたって隠蔽されてきた不当・不正に対して声を上げる人たちが現れ始めました それに対し危機感を抱いた第3国人と支援組織は「ヘイトスピーチ」「人種差別」といった 論点すり替えの虚言・妄言をまき散らしています
4月23日追記=一部自民党議員と公明党により 「特定の民族などへのヘイトスピーチ(憎悪表現)を抑止する法案」が提出されました
当法案の問題点は2点あると思います
1.特定の民族を幇助するためであること
2.言論弾圧を正当化しようとしていること
特定の民族とされる者たちや外国の内通者がなぜ ヘイトスピーチ(悪口・憎悪表現)といって騒いでいるのでしょうか? 彼らの身に疚しい事があるからではないですか
警察庁の犯罪統計で明らかな 中国人と朝鮮人の犯罪率の高さ 難民でもなく帰化もしないまま 戦後70年も居座っている流民が正当性を主張する現状 不当移民への批判を人種差別として論点をすり替えているのです
今まで看過されてきた あるいは糊塗されてきた事実が 衆人の目に触れるようになってきました インターネットのおかげで 本当の言論の自由がもたらされたのです
インターネットの世界も一部の国で統制が図られています 中国・ロシア・韓国はインターネットでも早くから言論統制を行っています
インターネットは1国に留まりません 中国によるサイバー攻撃に加え 日本のインターネット環境は LINEに代表される韓国資本に席巻されています 韓国情報部がLINEの通信を傍受しているという報道もあります
そのためインターネット上の言論に対しても 自分達の悪事を指摘したブログや動画投稿の削除・遮断・閉鎖が行われています 当法案は こういった不当な行為を正当化・合法化しようとする意図を持ちます
民主主義の国日本で言論統制を図ろうとするのは 許されることではありません まして特定の民族におもねって 自国民の言論・表現を束縛するに至っては正気の沙汰と思えません
国内外の外国勢力による日本への誹謗中傷と犯罪行為は野放しにし それに対する一切の反対意見を封殺するというものです
当法案は言論弾圧どころではありません 外国勢力に阿諛迎合し 独立国であることを自ら放棄する暴挙といえます 法案の発議者は まさに売国奴と呼ぶにふさわしい)
役人と時の政治家は責任逃れと保身のみが身上で このような状態を放置し見て見ぬふりを決め込む 既存メディアは外国勢力による言論弾圧に同調するという奇態な国となり果てました

報道が萎縮したのは金嬉老事件の時以来だったと記憶します 人種差別がこのような事件を引き起こしたとする論調がまかり通ったのです その時から新聞は 第3国人の本名を明かさなくなりました
市民グループ・市民団体という言い方も同様で 本性を隠すための言い換えです 朝鮮人の名前を日本語読みにするなとねじ込まれ 唯々諾々と従ったのはいつからでしたか

情けない話ではありますが 内乱をくぐり抜けてきた者が権謀術数に長けているのは必然なのかもしれません 同じ半島であるイタリアが分裂していてマキャベリを生んだように
半島人という括りもできそうです ロシアが再び侵攻したクリミアも半島です 大陸の端ということで地形的に中途半端な存在なのでしょうか

外交攻勢・宣伝工作

朝鮮来聘使が書き残したものを見れば 建前・体裁・面子が一番大事な民族性のようです 夜郎自大といいますか実に尊大な態度です 中国と日本の中継点・通過点であって 独立国としての歴史も文化もないわけですから[03] … Continue reading このように無意味な擬似的外交使節団を送ったりします[04] … Continue reading
精神構造は今も変わらず 漁業以外に戦略価値がなさそうな竹島に居座っているのも 意地を張っているだけのように見えます

「歴史認識」云々といった外交詐術を 日本国内やアメリカ・国連に持ち込ませてはいけません 朝鮮来聘使なども極めて偏狭な見方をしています 現在とまったく変わらない言い方です やはりこれも民族性ですから咎め立てしても無駄でしょう 日本への言いがかりは外交の場で対処すべきこと 外務省の責任です

捏造(でつぞう)した歴史を自国内で吹聴したり 北と南でいがみ合うのは自由です 勝手にやっていればよい しかしこれは日本国内における流民問題に関わっています 日本にとっては とんだトバッチリということです

謀略工作は実動班だけではできません 現地での協力者(エージェント)・収容班(活動拠点・移動手段・資材・資金担当)が欠かせないのです
朝銀にはログペリオディックアンテナが立ってましたし アジトから通信機と乱数表が押収されたのは枚挙に暇がありません 金大中事件というのもありました やりたい放題ですが 法が整備されていないため取り締まることはできません

拉致問題を社会党は事実無根の捏ち上げと強弁してきました 不当移入の第3国人が我が物顔に振る舞い あまつさえ教育・報道・史学の場で扇動していること それに呼応する市民グループと称する内通者・不穏分子を 放置・野放しにしていては日本は危うくなります

テロル対策、犯罪対策

靖国神社に放火した 中国籍とされるテロル犯が韓国に逃亡したとき 韓国政府は犯人引き渡しを拒否しました テロル支援国家と断言していい対応です
靖国神社爆破は単なる嫌がらせや騒擾目的ではない 日本人の殺傷を狙った明瞭なテロル行為です 構図としては パリで起きた連続襲撃事件・カリフォルニア福祉施設の銃撃事件とさほど変わりません

さて日本政府とマスコミはどうするつもりでしょう テロル犯なのに爆発音がした住居侵入罪などと言い換えていたのが 今は全く沈黙してしまいました
失敗したため人的被害が出なかったといって 微罪で放置したら 日本はテロル行為に対して自衛しないというサインを世界に示すことになります 他の国ではテロル犯に対して予防拘束まで認めています

日本から数々の仏像・仏画を盗み出しているのは組織的犯行です なにしろ韓国政府がこの犯罪を容認し お墨付きを与えています
2017年1月31日追記=日本から盗み取った仏像の所有権が 韓国の寺にあるという判決が出たそうです 新羅以来変わらぬ賊徒の国ということになります)
先般のサンケイ新聞ソウル支局長事件を見るまでもなく 韓国は中国・ロシアと並ぶインターネット検閲国家でもあります

それだけでなく日本のインターネット環境は韓国資本に席巻されていて 言論統制が図られているようです ヘイトスピーチといったデマにより 自分たちに都合の悪いブログ・動画を削除 遮断・閉鎖 ウィキペディア書き換えといった行為が横行しています
(なんと大阪市は日本人の言論を弾圧するため 第3国人が匿名で密告することを奨励する条例まで作りました
2019年3月10日追記=そればかりか大阪では所得税の納税をLINE PAYでやるとか言ってるようです 銀行口座とマイナンバーが韓国に渡る?)

オンラインゲーム・ソーシャルゲーム運営会社の詐欺的商法により 若年層の被害者が続出しています 日本では賭博行為が非合法とされ かつての博徒が姿を消しました その代わり出てきたのがパチンコに始まる 遊戯(ゲーム)に名を借りたギャンブルです
賭博的なオンラインゲームは韓国のNAVER(LINEの親会社)などが主でした これらで上がる利益も 姿を変えて日本への謀略工作に利用されています

註釈

註釈
01 賛成の反対は反対だし 反対に賛成もやはり反対です レレレでありニャロメなのです もっともらしいがレトリックに過ぎない 感情に訴え是々非々の判断を否定する アジテーションの手法です
02 帰化人は倭人の子孫であろうと思われます 6000年前に九州から縄文の人たちが 朝鮮半島南部に移住しました 大規模な噴火があったためです 定住したのは後の任那地域です 当時は無人でした 日本で水稲米の生産が盛んになれば半島南部に持ち込みました 朝鮮半島南部に古墳の形跡がありますから その後も多数の倭人が渡り 現地でクニを形成し 日本と連絡を保っていたでしょう
さらに5世紀 倭人が多数朝鮮半島に植民したと宋書倭国伝にあります 粗製鉄等の産品を移出もしていました 倭の国王が南朝鮮を支配する称号を求めたのは すでに朝鮮半島南部を実効支配してい その追認と見るのが妥当です
高句麗などの勢力が南下してきて 半島の情勢が不穏になり 故地へ帰還したのが帰化人です 倭人の子孫が大挙して帰国したために 任那日本府は閉鎖されました
何代にも渡って生活していたのですが 言葉や習俗がどの程度現地化していたか分かりません 帰化人の中には中国からの亡命者も含まれていたので バイリンガルだったでしょうか
03 独自文化がないわけでなく 料理・服飾・住居など生活に関するものは他に見られない歴史・伝統があります 韓国料理の特徴である唐辛子は南方原生で日本経由で渡りました そのため北のキムチは本来白い漬物だったそうです 米作も日本から伝わりましたから 北の方はもともと粉食文化です 代表的なのは平壌冷麺ですね
04 朝鮮来聘使(朝鮮通信使)は統制の取れた楽隊付きで 数百人で行列を作ったそうです 北朝鮮オリンピック選手団とまったく同じことをやっていたのです これもパフォーマンス好きの伝統でしょうか 軍事パレードも盛んですし
コメントは受け付けていません

セルフ・ブランディング

個人の場合

蛭子能収さんはギャグ漫画を描く人でしょうか むしろ人柄自体がギャグのように見えます(失礼) 漫画を描くより自ら体現していると言った方がいい
実際蛭子さんの描くキャラは 蛭子さんそのものですし 客観的に他のキャラを描くことはできないんじゃないかと思います いわば私小説的ギャグ漫画のようなものです
他人を描くことはできないから 他人を揶揄することもない また自分を戯画化しているのでもない おそらく敵はいないでしょう
ライフワークは路線バスの旅のようです あるがままに生きているのだろうが それにしてもキャラが立ち過ぎてます

存在そのものがブランドの人は マツコデラックスさんでしょうか この方のキャラも際だっていますが ビジュアルが9割方を占めていそうです
見た目のインパクトに比べ 内実はあんがい常識的と思われます 毒舌を吐くようでいて計算した発言ですし
特異な性癖を持って生まれたことで苦労されたのでしょう なにを持ってノーマルというか 基準なんてありませんから 誰しも自分のポジションを作っていかなければならない

セルフ・プロデュースとか言いますが セルフ・ブランディングの方がふさわしい気がします レッテルや肩書きではもちろんありません その際ビジュアルは非常に重要な要素です だからキャラ造りともいえます まぁ蛭子さんは意識して作ってはいないでしょうが
人格がある場合キャラ造りはけっこうやりやすい 企業等の団体なんかは顔づくりが難しい 簡単なのは創業者のキャラをそのまま投影することです 法人とは法律上の人格 この人格に自然人をシンクロさせる 1対1対応ですね[01] … Continue reading

企業・団体の場合

企業のイメージづくり すなわちブランディングもキャラ造りに他なりません(ゆるキャラではありません念のため) ブランディングはビジュアルが大切です 代表的なのがロゴ・マーク それをデザイン(設計)というなら確かにそうですね
さらに顕著なのはパッケージデザインでしょうか プロダクトデザインもそうなのですが パッケージは商品のキャラ造りそのものです とくに不定形の商品ではパッケージが顔づくりになります

パッケージだけ孤立していてはマーケティングにならない パッケージは商品の特質のみならず背景・ストーリーまで語る必要があります
企業のブランディングも同じことで 会社イメージのパッケージ化ともいえます なにしろ商品以上に形が定まらないのが企業イメージです
ロゴ・マークは形作り(ビジュアル・デザイン)の第一歩なのですから まず自らを見つめ直すことから始めます コンペで募集するなんて人任せがいかに愚劣なことか

ミツカンのマークはとてもユニークで秀逸です 創業家の家紋「丸に算木」を商標登録しようとしたところ すでに登録されていたので丸と三の大きさ位置を変えて作りました 家紋によく使う「丸」を易学で使う筮筒(筮竹を入れる筒)に見立てたそうです
要素の大きさ・色・比率・配置を変えることが すなわちデザイン(設計)の作業であって これも優れたデザインです
三と環のマークつまりミツカンはブランドネームとなり ついには社名にまでなりました ビジュアルを核にしたブランディングですね 素晴らしい

オリンピックの場合

コンペ関連でいいますと 東京オリンピックのエンブレムにケチがついたのは オリンピック開催の必然性がないためだと考えます 東京オリンピック亀倉雄策さんのポスターが優れていたのは 敗戦からようやく立ち直り経済復興を目指そうという 国民全体の共感を得られる時代背景あってのことです だから日の丸だったのです 日の丸の復活という側面があったかもしれない[02] … Continue reading
5月3日追記=朝日新聞がこのポスターのことを 赤い円形に金色の五輪と書いていました 日の丸は使っていけない言葉? 書き換えの内規があるのでしょうか 編集ソフトで「ひのまる」と入力すれば 独自の幼児用語辞典が「赤い円形」へ変換するのかも)

石原慎太郎が盛んにオリンピックと騒いでいた時は それでもまだ金のかからない五輪を提唱していました
このたびは 森喜朗を頂点として利権と金儲けの思惑だけでやろうとしている いまだ被災地の方が仮設住宅に住んでいるのに オリンピックで浮かれてる場合じゃないだろう 経済波及効果とかいうんなら 福島で開催してみたらどうか
森喜朗の外見は確かにゆるキャラに近いかも知れないが性根が腐っています 精神がないから形に表れないのです
5月11日追記=此奴等の正体がバレました オリンピック招致に2億円ぐらい賄賂を使っても 懐にはその何十倍もの儲けが入ります これが日本の「お・も・て・な・し」の心でした)
10月20日追記=なんか妙な雲行きになってきました まさかの福島開催・仮設住宅を選手村に! 奇手奇策に出てきたが森の腹芸か 一種のブラフなんだろうな IOCとは利権で一致する 経済波及効果なんてありませんからね 長野オリンピック後の惨状を見れば明白です)
10月22日追記=唐突にIOC会長を連れてきたと思ったら 名誉博士号の授与だという この辺までは茶番で済ませていいが 天皇陛下・皇后陛下に拝謁とはいくら何でもやり過ぎじゃないか 先に高齢なので公務は控えたいと仰せになられた陛下を こんなゴタゴタに引っ張りだすのは不敬の極みである)

2022年9月3日追記=ようやく東京地検特捜部が動き始めました 森喜朗の息の根を止めることができるか 注目したいと思います 国賊共を蔓延らせてはいけません)

エンブレムのこと

ロゴやエンブレム等のデザインに著作権はありません アートではないのだから とくに重要なのは一般性です 誰が見ても分かる丸・三角・四角で単純化します 商業美術は個人の才能や技術で生まれるものじゃない
意匠登録されたものとかぶってはいけませんが オリジナリティとか創造性なんかいらない 佐野研二郎氏を非難するのは見当違いだと思いますが

エンブレムはもともと盾に描いた紋章のことで 旗印・袖印・兜の前立に近いものです 近代の国民軍による戦争は制服を着ていますが ヨーロッパ中世や日本の戦国時代は思い思いのフルアーマーで身を鎧います 敵味方の区別がつきにくいため目立つ印(徽章)をつけたのです

また恩賞・報労が目的で戦いますから 誰が手柄を立てたか敵の誰の首を取ったかの目印にもなるわけです オリンピックにそのようなものを持ち込む理由がよくわからない
以前には五輪エンブレムとかキャラクターなんてなかったですね 使用料を取るのが目的でしょう 全く金儲けの道具です

註釈

註釈
01 地形とマップの関係に似ています 現実そのものを認識することはできません 地図と見比べて理解するのです 物語を現実と同期させる これがイメージ戦略の基本といえます
02 日の丸復活といっても 1964年オリンピックのポスターはおそらく幟旗をイメージしているでしょう 日章旗じゃありません 日の丸の幟旗は朝廷から下賜されるものです
コメントは受け付けていません

「雪国」夜の底 国境

トンネルの闇と雪国の夜の底

川端康成の「雪国」冒頭は誰でも知っています 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」 なぜ県境ではなく国境と書いたのか 雪国とそうでない地域の境を描いただけではなさそうです

その後に続く「夜の底が白くなった」 これは雪国育ちでないと分からないかもしれない 川端康成の取材の確かさと描写力です 主人公の島村は夜汽車に乗っているのです
冬の夜汽車の車窓は真っ暗です ことに鄙びた温泉地ならなおのこと でも線路際には客車の明かりが届いて そこが白く浮き上がるのです
トンネルも暗闇ですから 抜けても窓外の景色に変わりはない ただ窓際の席にいる者の目にだけ夜の底が見えます[01] … Continue reading

すべてが島村の視点なんですね 「島村の前のガラス窓を落した」「雪の冷気が流れこんだ」「雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた」 旅情も雪景色も全然描いていない トンネルを抜けたら一面の銀世界が広がってるわけじゃないのです[02] … Continue reading

ただこの後には夕景という言葉が出てきます すると冬の夜の情景を描写したのではなかったのか 時間が錯綜しています
トンネルを抜けた向こうの雪国は 島村の目から見た時間も場所も定かでない 異国ということなのでしょうか[03] … Continue reading

雪の夜

小説中に湯沢町はおろか 群馬県も新潟県も出てきません 清水トンネルは県境にあるが 島村の見る雪国は国境のトンネルの向こうです
上野国と越後国の境ではなく 雪国への境目なのです 国境の読み方は考えてなかったのじゃないか 雪国との境なら〈くにざかい〉と読むべきでしょうが どちらでも構わないと思いますね 望見の小説ですから 声に出して朗読するものではない[04] … Continue reading
駒子も葉子も実在と想念の境目が曖昧です この辺が小説作りの妙となります 葉子の目が夜汽車の窓に映る 島村は駒子の顔が鏡の向こうに浮かぶと見る[05] … Continue reading

角巻き姿の駒子だったか葉子だったかが 雪をこざいてやってくる場面がありました これもたしか夜のシーンです 仕舞い込んでしまって手元に本がないのでうろ覚えなのですが[06] … Continue reading
そして後段に描かれる凍てつく夜の天の川は 冒頭の夜の底と対をなしています 雪国の夜は異世界です 凍みた雪原に月の光が射すと 無数の氷の粒が煌めきとても人境とは思えない 雪積もる国の夜は 現実が物語の比喩表現です 島村の見る現は幻と重なり幻は現と化します[07] … Continue reading

読み方と意味

同じ文字に幾つもの読み方があるのは おそらく日本語だけの特質です 漢字の読み方に正誤はないのです 和歌はもともと口誦の文芸で 5音や7音のリズムが重視されました
漢字かな交じりの文章で書き表すようになってからは 掛詞や縁語などの言葉遊びともいえる表現が見られます 技法として押韻[08] … Continue readingはまずありません(長歌・旋頭歌・今様はよく分かりませんが)

漢字がもたらす字形のイメージ 意味からの連想といったものが 日本文学に多彩な表現力を与えました 一方で視覚に頼る表現になってしまいます いまや和歌の朗詠は宮中に残るばかりとなった感があります 紙の本に特別な意味を見出すのも 仮名遣いの問題も日本語特有なのかなと思います[09] … Continue reading

日本語と英語

サイデンステッカーさんの英訳決定稿では 最初は入っていた border が省かれています そして「夜の底が白くなった」に力点をおいています 雪国の国と国境の国は対応していますが このあたりを英語では表現しきれないのです
ヨーロッパの人達が読んだら 汽車でborderを越えるとき 国境警備隊の検問を想像してしまうかもしれません(映画007に列車内で国境警備隊が 乗客のパスポートを点検するシーンがありました これも確か凍てつく冬でした)

ノーベル賞選考は英語版によるかと思います 英語版では国境の語句自体が書かれていないのです 長いトンネルを抜けて現れる 夜空と白い雪面の対比が重要な意味を持ちます サイデンステッカーさんの最終判断は 「雪国」という小説のテーマを正しく伝える名訳となりました

註釈

註釈
01 「夜の底」を隠喩とする解釈が多いようです トンネルが異国への入り口という意味では 隠喩なので構わないのですが 私はあまり深読みせず素直に読み取るのが よいと思っています 学校の授業などで一字一句を取り上げてグダグダいうのが好きでなかった
02 清水トンネルは新潟と群馬の県境三国峠にあります 峠ですから入り口の群馬側にも 少ないものの雪が積もっていて 抜けて初めて雪景色となるわけじゃない 大切なのはトンネルを抜けて夜の底が現れることです
03 2018年1月15日追記=センター入試試験で「ムーミン谷」が どの国にあるかとの問題が出たそうです ムーミン谷はムーミン谷であって作品中にしか存在しないのです 同じように川端康成が 越後湯沢温泉の高半旅館で小説を書いたからといって そこが舞台とはいえません 県境とは書かなかった理由がわかります 新潟県湯沢町の話ではないから 県境でなく国境なのです
私事ですが この時の高半旅館の次男であった 高橋有恒氏と面識があります 医師であり文学青年でもあった方です
04 「こっきょう」は音読み「くにざかい」は訓読み(小学校で習いました)どちらで読んでもかまわないのです ただし意味合いはやや違ってきます
音読み訓読みといえば 重箱読み・湯桶読みがあります 〈ゆとう〉と読めば 蕎麦屋で出てくる柄の付いた四角の容器 〈ゆおけ〉なら風呂場で使う手桶のことです
書き言葉・話し言葉も教科書にあった言葉かもしれない 同じ文字なのに読み方で意味が変わる 日本語は不思議です
05 長編小説には単行本書き下ろしと あちこちの雑誌に書いた短編をまとめる二つの書き方がありました 書き下ろしはいわゆる構想何年というやつですね これは出版しない限り収入に結びつかない(菊池寛は前払いしたそうです) なので雑誌に短編の形で書いて稿料を稼ぐ方法を取ったのです
06 高半旅館は越後湯沢の町を見下ろす小高い丘の上です 坂道を雪をこざいて登ってくるシーンは やはり夜空と雪面の対比がイメージされます 新雪の積もった坂道を登るには 藁沓とカンジキが欠かせません
07 雪が降りしきる深夜 一人こたつに当たっていると 雪の積もる音が微かに聞こえます 粉雪の音はサラサラ 牡丹雪の音はホタホタ 底冷えがして背中が寒い こんな晩に雪女が表れるのです
08 いつだったか五言絶句か七言律詩 中国語の朗読を聞いたことがあります リズミカルで耳に心地よい 中国の詩も読み上げるものだそうですが 微妙な発音の違いを生かす押韻は欠かせないと感じました しかし日本語の読み下しでは全く意味がありません
09 いつも何か探しているようだナひばり(風天) この句のナがじつに効果的です ここがカタカナでないと成立しません しかしカタカナでもひらがなでも同じ音ですから 文字にしなければ意味をなさない 俳句はリズムの文学ですが それは声に出さない文字のリズムでしょう 漢字仮名交じりの日本語でしかできない表現です
コメントは受け付けていません