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インターネットマーケティング

コンテンツマーケティング

ホームページはコンテンツが大事だといわれます コンテンツはユニークであり ユーザーに役立つ情報でなければなりません
グーグルボットは文章の内容を理解しています syntax(構文)とsemantics(意味・内容)が評価されるのです 単なる単語の羅列である keyword(惹句)で考えていては追いつきません

また公平・中立な情報である必要もないでしょう 不偏不党ということは反面 どっちつかずで腰が定まらないことにもなります
必ずしも岡目八目の情報に価値があるわけではない 専門家としての立場から堂々と 自社の特徴を述べればいいので それがユーザーの利益に添うなら役立つ情報です

グーグルがモバイルファーストを言い出し モバイル用ページの内容で評価することになりました モバイル専用ページにしろレスポンシブデザインにしろ PC用と同じ内容をあの狭い画面に表示したら 読みにくくてしょうがない
グーグルボットはコンテンツの内容を理解しても 人が見た分かりやすさとかレイアウトは認識していないようです モバイルフレンドリーであってもユーザーフレンドリーではない 自社の広告収入のためなんですが グーグルに逆らうわけにいかないし 困ったものです

フィーリングマーケティング

デザイン・レイアウトとしては まずモバイル用で作成し それをPC用に展開するということになります このようなリデザインはプリント(プレス)媒体で当たり前にやっていたことで とくに珍しいことでもありません 雑誌によってA4用とかB5用とか様々なデザインを作ります
そうはいっても モバイルのあの狭い画面で 見やすい読みやすいレイアウトなど不可能ですね 自分が書いた文章でさえ最後まで読むのはしんどいです 一見のユーザーが読んでくれるとは思えません

となると 長い文章ではユーザーが読んでくれない ユーザーに届けるには 感性に訴える簡潔で印象的な文章が良いことになります 何の事はない 昔の広告コピーの作法に戻るわけです

syntaxもsemanticsもない 実際のところ 針小棒大のセンセーショナルな情報が溢れ 煽り文句・釣り文句ばかり イエロー・ジャーナリズム ガセネタ デマ・風評は むしろ影響力が高まった感があります
PC用のレイアウトでは まだ広告と本文が截然と区分けされていました しかしモバイル用の画面は間違って触れるように 広告を大量に配置したり トラップだらけです

インバウンドマーケティング

従来のプッシュ・プル戦略は 流通チャネルに対するプロモーション[01] … Continue readingとマス媒体を使った広告の違いでした インターネットが加わることで混乱してきたため インバウンドマーケティングやアウトバウンドマーケティングといった言葉ができました
インターネットを使うのがインバウンドで電話セールスあたりがアウトバウンドなんでしょうか(曖昧な用語なのでよく分かりません[02]アウトバウンド・インバウンドは 都市の中心部と郊外を結ぶ放射路線の上り下りらしい

Inbound marketing=ブランディング=webPR=SNS→メディアミクス=シナリオ=デジタルからヒューマンへ→人間回帰→原点を見直す が私の解釈です
いまさらインバウンドマーケティング何ていう必要もないでしょう インターネットを通じたユーザーは すべてインバウンドのお客様です こちらから売り込みに行くのではない お客様の方から積極的に訪れるのです

コンテンツからフィーリングへ 確実にその潮流はあります FacebookのLike!ボタンは考えてクリックするものではない 一瞥の印象だけです 写真へのクリックがいちばん多いことが物語っています facebookにとってこれが一番大事です 本人でさえ気づいてない感情をデータ化しています
グーグルとフェイスブックが持つビッグデータの性格は異なります Googleがベースとなる〈コンテンツマーケティング〉+Facebookページによる〈フィーリングマーケティング〉が必要ではないかと考えています

ユーザーの琴線に触れるため お客様指向ってあり得るでしょうか グループインタビュー? お客様のご意見を製品開発に生かす? 現場の経験からは もっとエモーショナルなものだと思っています 人は理屈じゃ動かない
客の顔色をうかがったり 客におもねるのではなく その道のプロとして何を提供できるか お客様とどのように良い関係を築けるかが大事なんじゃないでしょうか 製品の使い勝手なんてその一部に過ぎません

企業や製品に好意と好感を持っていただく 鍵はフィーリングだと思います 好悪は理性ではない感情がもたらすものですから
そのためには真摯な製品作りです 誠意です 高い志でお客様と真剣に向き合うことが大切です そしてビジュアル中心のイメージ広告復活だろうか となるとインスタグラム(Instagram)か?

註釈

註釈
01 かつてのヤマザキパンの押し込み販売は まさに言葉通りのプッシュ戦略でした ルートセールスは注文を受けてもいない商品をかってに置いていきます このやり方で大きく売上を上げたのです 出版取次もそうでしたね 書店の意向など関係なく書籍雑誌を送りつけていました
本はまだ返品できますが パンなんてその日に売らなければならない商品です 売れ残りを返品するとしても有料でしょうから 実質買い取りになります ヤマザキは売れ残って回収したパン類をまとめて粉砕し 蒸しパンに混ぜて再利用していたという話もあります
02 アウトバウンド・インバウンドは 都市の中心部と郊外を結ぶ放射路線の上り下りらしい
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葛飾北斎

葛飾北斎が晩年 肉筆画ばかり描いていたのは 版元から浮世絵の注文が来なくなったからではないか 奇想天外な原画を描いたため大評判だったが 新奇な趣向は早晩飽きられるものだ
奇をてらうのとは違うが 才に溺れる面があったかもしれない 大変な才能を持ち技術も磨いた それだけに自負心も強かったか お抱え絵師と違い権威におもねらない

大胆な描画の役者大首絵で売り出した 東洲斎写楽も活躍期間はごく短い 際物と見られたのだろうか
確かに浮世絵は出版物だから流行りものだ 浮き沈みがあるのは宿命でもある 浮き世に漂うものかもしれない

御用絵師でもなければ生活は安定しない 注文があって初めてプロの絵師なのだ 絵の巧拙ばかりではない 様々なジャンルに取り組んだ菱川師宣は 自ら大和絵師と名乗っていたように 浮世絵とはいえない
多色刷り木版画錦絵で成立した産業ではないか 一部の好事家が対象ではないから 目新しさも必要だけれど それが当たるという保証はない 版元も絵師も時流を読む器用さがなにより肝心

小林清親の光線画なども 明治という時代をとらえて受け入れられた 他の浮世絵は江戸からと変わらぬ技法のままであった
いま改めて両者を見比べると 光線画の方が陳腐に見えるのはなぜだろう 時流を追いすぎたせいか 技法が洗練されていないためか

浮世絵は新しい技法 奇抜な表現を貪欲に追い続けてきた 常に時代の先端を行き時代をリードしてきたと思う 今日のサブカルチャーの先駆けともいえる[01] … Continue reading それだけに栄枯盛衰も目紛るしかっただろう 葛飾北斎もその中の一人だ
勘違いしてはいけない 個人の才だけで浮世絵(錦絵)は作れない 版元・絵師・彫師・摺師の共同作業なのだ 肉筆画が本物で錦絵が複製じゃないし 絵師は芸術家でもアーティストでもなく画工 様々なアイデアも北斎一人の独創とはいえないものだ

NHK「ひよっこ」オープニングのタイトルバックは秀逸だった 写真家の田中達也氏と映像の森江康太氏のコラボレーション作品だそうだ 見立てのアイデアと表現手法の確かさが相まって見事だ それに何より親しみやすいし分かりやすい 才能だけでこれは作れない 技術の裏付けがあってこそだと思う
ミニチュア写真は ブラシを麦畑に見立てるといったジオラマ風 これにCG動画が加わると 動きにより生命が吹き込まれる(アニメーション)というか 独自の世界観・リアリティーが現出する 円谷英二監督ミニチュア特撮の反対世界のような面白さ 機器やソフトの発展が大きいが CGもようやく新しい表現技法として定着した感がある[02] … Continue reading

4月13日追記=政府が漫画の海賊版サイトのブロッキングを推奨するといいます これに対して「通信の秘密」を持ち出して反対しているようです そんな問題じゃないと思います 著作権保護を理由にしていますが 主導しているのが「コンテンツ海外流通促進機構」という名称なのが象徴するように単なる儲け主義です
海賊版は著作権云々ではなく贓品故買のようなものです 万引き同様に仕入れた人気商品で客寄せし(アクセスを稼ぎ) サイトからの利益はクリックを偽装した PPC広告詐欺が収入源です 犯罪を取り締まるのは当然です しかしサイトをブロックしたからといって 犯罪者が処罰されることはないのです むしろ見逃すことになります 業界の利権のために公権力が介入するのは黙許できない)

4月27日追記=NTTが真っ先かけてサイトブロッキングを実施しますと宣言したのはいかにも胡散臭いですね インターネット上で怪しい詐欺まがいページを作っているのは 元ダイヤルQ2業者なんかが多い あと携帯ゲームの課金も同じように NTTが通信費に紛れて集金し業者に渡していたのですから 共犯とまでは言わずとも関係は深いのです
先にヘイトスピーチ対策法なる言論弾圧法が成立したように 一部団体の利益のため表現の自由が束縛されることが懸念されます インターネットの世界で最も重要なのは自由です 規制しているのは全体主義の国だけです そしてそのような国が海賊版や違法コピーで利益を上げています 韓国資本や中国資本の詐欺商法が海賊版サイトの実態です)

註釈

註釈
01 「北斎漫画」が象徴するように 日本の文化は庶民のものなのだ お上から降されるようなものではない 早くから西洋絵画の手法・顔料を取り入れていたのも浮世絵である
江戸時代の出版文化として他には瓦版があった これも批評精神に満ちている 明治維新のあと民間から新聞が多数創刊されている 下地は培われていたのだ
浮世絵はよく出版を差し止められた 瓦版も刊行を公に認められてはいなかった 漫画もアニメも役人と利権団体が作った文化ではないのだ
02 漫画やアニメで儲けているのは出版社とTV局だけです 一次著作者である個人には ほとんど還元されていません とくにアニメーションの業界は 世界に誇る映像文化といいながら スタッフは劣悪な労働環境で働いています
日本のアニメーションが盛んな頃は 中国・韓国に外注していました 今では中国が日本のアニメーターに仕事を発注しています 単価は日本の3倍です 日本の制作費(受注額)が30年前のままなのです
なぜこんなに安いかといえば中間搾取があるからです 放送法で生まれた利権により TV局・版権管理会社・広告代理店を初めとする 有象無象が絡み 現場の制作者は不当に低い料金で仕事をしているのが現状です そうやって得た金は権益です いってみれば合法的な賄賂ですね
有能なアニメーターは やむを得ず中国からの仕事を請け負い そのため日本制作のアニメーションは 背景・原画の担い手が不足するに至りました
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日本語検索の品質向上

詐欺的課金で稼ぎ社会問題となった 携帯ゲーム・モバゲーのDeNAが 新たな儲け口として展開したのが 医療情報を騙る剽窃記事サイトのWELQ(ウェルク)でした
なにしろ人の健康ときには生死に関わることを 煽り記事・釣り記事を量産する手法で 広告に誘導していたのですから 再び社会問題を引き起こすことになりました

Googleの対応は早く このような低品質記事のコンテンツファーム まとめサイトなどを上位表示しないようにする対策を講じました 
Googleのウェブマスター向け公式ブログ「日本語検索の品質向上に向けて」によると 今回の対策は「ウェブのエコシステム」なのだそうです

これが日本語だけの対応というところに 日本の特殊性があるのかもしれない 韓国NAVERの子会社LINEがやってる「NAVERまとめ」は 本国にはなく日本だけなんだとか
ヤフー・ジャパンも 元はリンク集タイプのポータルサイトだったわけで まとめサイトみたいなものでした だからということでもないでしょうが LINEと提携してNAVERまとめを上位表示するようにしています
上述のモバゲーは現在 Yahoo!モバゲーとなっているところに 日本のインターネット事情の病根が見て取れます

まとめサイトではないのですが 食品や料理に関する検索で クックパッドばかり出てくるのも 日本的なのかもしれない
雑誌に書いてあった TVで言ってた スマホで出てきた 多くの人がやってるからそれに習う 人から聞いたことを鵜呑みにする 噂話を簡単に信じるのが日本人か

TVの影響力と風評

料理といえば TVの料理番組からきたと思われる変な常識があります 一つは「猫の手」というやつです
あれは指先を切ることがないよう 指の第二関節を包丁の側面に当てるという教えです 指を少しずつずらすことで 厚切り薄切りを調整します(蕎麦切りの板と同じことです)
手の形として言い換えたため 爪先で中途半端に材料を押さえるようになってしまいました しっかり押さえず 押さえた所から遠くに包丁があれば押し切りになり まともに切れないのは道理です

もう一つは フライパンを振るのが料理上手の象徴という言い方です 中華鍋は前後に動かすだけで中の材料を返しやすい構造になっています よく考えられています でもその際料理人は鍋を火から離すことはしません
材料を返すために フライパンを持ち上げて一生懸命振っている図をよく見ます 鍋は当然火から遠く離れてしまいます 鍋の温度が下がるので炒め物は決してうまくできません 煮染めなどでは鍋返しという技があったので それと混同したのかもしれない

調味料を次々に間を置かず入れるのも 時間が限られるTV番組の都合からでしょう 調味料を入れる順番があります 昔から「さ・し・す・せ・そ」なんていいます
順番に入れればいいわけじゃなくて 一つを入れたらそれが全体に回るまで待たねばなりません 必ず一煮立ちしてから次を入れます 間を置かず入れたのでは合わせ調味料と変わらず何にもならない

土井勝さんあたりは その辺を丁寧にきちんと説明していました まだTVに信用がおける時代でした 今は風評を流すだけの存在です とくに健康番組の怪しげな治療法情報には注意が必要です

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