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タグ: 平和憲法

法と正義(法が正義ではない)

日本の裁判は法と証拠に基づいて判決を下します 事実を争うものではなく いかに法を適用できるかの判断です その延長上に条文の解釈があり判例となります 江戸時代では判例専門の例繰方という役職がありました
アメリカの裁判ドラマなどを見ますと たしか「法と正義に基づいて」といってたような気がします 正義とは何かといえば神です だからバイブルに宣誓するのです すべて正しいことは神であり 悪いことは悪魔に帰属します

法がすなわち正義でないのは 洋の東西を問いません 法は決まり事であり 規範に過ぎないのです 憲法も例外ではありません 立憲主義だ法治国家だといっても 人間が作ったものですから絶対ではない いくらでも悪法はあります
日本には法を上回る権威がないため 代わりに証拠が持ち出されます 真実を推定する参考資料みたいなものです 憲法の場合はしょうがないので 例繰方のように条文の解釈で辻褄を合わせます

一神教の国々では政教分離なんて観念はないと思います 唯一絶対神と法や政治が対等・同列で論じられることなどあり得ない 建国当初のイスラエルは社会主義国でした ソ連から脱出した人が多数を占めていたからです この人たちはコルホーズに倣ってキブツをつくっていました ヤハウェの下に集うのが大切であって政治制度などなんでもいいのです
日本国憲法の英語原文を機械翻訳させてみると 天の恵み 祝福 信仰 神聖 恩恵 といった用語がでてきます 人類普遍の原理のもと 憲法を規定するといっていますが その根拠については述べていません 自明の理なので言及する必要もないのです

アメリカ大統領選挙に関して 厚切りジェイソン氏が「自分の田舎の両親は どの候補者の発言が聖書に書いてあることに近いか判断して投票する」と言ってました そんなものでしょうね本質を突いていると思います

アメリカの価値観で作られた日本国憲法は 天皇陛下の役割である祭祀が考慮されておらず いわゆる国事や公務の負担が大きくのしかかっています
日本では憲法が最高権威として崇め奉られ いかにご高齢であっても体調が優れなくても 定められた行為を遂行しなければ憲法違反となるのです

日本国憲法の正義

いかに詭弁を弄してもいわゆる平和憲法が機能しているのは いつに日米安全保障条約に拠ります 日本には交戦権がないため 自衛隊は敵を攻撃することができません アメリカ軍の指揮下で戦う以外ないのです

軍事同盟は本来対等でなければなりません ドナルド・トランプの主張はまさに正論です 相応の軍備を持たないで軍事同盟を結ぶというのは どう考えても片手落ちです
アメリカが日本の独立を守る義理はないし 日本に軍を展開するのは 自国国益とアメリカなりの大義のためです 大義とは正義であり 善であり神の意志です

かつてニクソンによって米・中国交が再開された時 頭越し外交などと言ってました アメリカが外交政策で日本にお伺いを立てるとでも思っているんだろうか だいたいペリー提督が日本に開港を迫ったのも 中国との交易を念頭に置いてのことでした

日本の独立を守る現実的な施策は 日米安保条約の堅持と自衛隊を国軍として交戦権をもたせることです 今のままでは憲法違反の単なる武装勢力です
国防の任にふさわしい名誉がなければ戦えない 国連の傭兵として戦地に自衛隊を派遣するなど言語道断です
2017年8月8日追記=稲田防衛大臣の辞任で幕引きを図った「日報問題」の本質はここにあります 軍隊でない自衛隊を戦場でない地域に派遣した だから日報に事実を書いてはいけない こんなごまかしをいつまで続けるのでしょう)

トランプは多くのアメリカ人と同様 日本国憲法成立の経緯も内容も知らないでしょう 知る必要もないことです 軍事同盟を結ぶ国が戦力を持たず交戦権を放棄しているなんて思いもよらないことです

自衛隊に大義はあるのでしょうか 大義がなければ戦えません 平和憲法が拠って立つ正義・崇高な理念とは果たして何なのか
すべての国は自国憲法に則って外交・戦争を遂行します 他国が日本国憲法を尊重する義務は全くありません

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戦争放棄は外交放棄

国策の元に外交があり 外交の一手段(最終手段)として戦争があります 戦争を放棄するとは外交を放棄することであり 国の主権を放棄することにもなります 独立国ではない植民地・属国です 戦争放棄は侵略を招きこそすれ 平和を招く理由にはならない なぜなら

外交も戦争も必ず相手国があります 一人相撲ということはない つまり相互の闘いなのです 勝つか負けるか どのような条件で和解するかが問われます ロシアは樺太南部と千島列島が日本の領土と認める代わり 賠償金を支払わずポーツマス条約に調印しました
日露戦争に勝利したと言いながら 日本は結局すべてを失うことになります 戦争に勝ち外交に負けたのです 戦費を浪費しただけで何も得るところはなかった
賠償金を支払うことは自らの非を認めることになります ロシアは敗戦を認めなかったわけで その後ヤルタ密約により北方領土を手に入れました(ヤルタはクリミア半島にあります)

戦争において相手とは敵です また戦争は攻撃と防御で成り立ちます 戦争放棄は戦わずして敗北 敵の攻撃に対して防御しないことを意味するだけ 独立国の主権に対する攻撃ですから 1国だけ放棄すれば戦争を抑止できるわけでもない 平和憲法という言い方はまやかしです しかも国内にしか通じない空疎なおまじない

攻撃は侵略で防御は自衛と言い換えることもできます 憲法で侵略戦争を否定している国はたくさんあります しかし自衛戦争まで放棄している国はなく 国連憲章でも独立国の主権として交戦権は認められます
それらの国々は侵略戦争を否定しつつ 自衛戦争のために国軍があり 徴兵制でなくても兵役の義務はあります

戦力を持たず 国の主権である交戦権まで否定している憲法は 日本国憲法のみです 侵略戦争だけでなく自衛戦争も放棄しています
国際紛争解決の手段に戦争を否定していますから 日本が国連の軍事活動に参加するのは憲法違反です

戦えない自衛隊

イージス艦を装備しステルス機まで開発しようという自衛隊は 災害派遣を含む国内治安維持部隊の範疇を超えています 明白な戦力であり違憲の存在です
自衛隊を解散して属国の地位に甘んじるか 独立国にふさわしい憲法を手に入れるか どちらかの道しかないはずです 条文の解釈など彌縫策はいつまでも通用しない

いかに優れた有形戦闘力を有しても 交戦権を否定している憲法のもとで自衛隊は戦えません 私闘になります 個人の正当防衛で自らの身を守れというのは 自衛隊を民間の傭兵扱いしています
さらに統帥権に基づいて命令していないので 戦闘の結果に責任を持つ者はいません 指揮官の独断専行で 勝っても殺人罪に問われ 負けたら犬死にということです

中国の東シナ海での示威行動はますますエスカレートしています コーストガードのみならず 軍艦・戦闘機を投入するようになりました もはや海上保安庁で対処できる事態ではありません
かといって現行憲法のままでは交戦権がありませんから スクランブル発進しても自衛隊機は先制攻撃できません 領空侵犯した中国機の威嚇に対しフレアを放出して離脱するのみです

冷戦時代のソ連機・ソ連艦はここまでの威力偵察はしなかったと思います 軍規が保たれ抑制が働いていたのではないでしょうか(北方領海でサケ・マス資源の略奪はありましたが) いまや時局は一触即発です
(ステルス機能は先手必勝のためにあります ドッグファイトするのだったら必要ない イージス艦も同様です 大型漁船に体当たりされたら なす術はありません)

中国は漁船に偽装した何百艘の船と これを警護するという名目で十数隻の艦船を尖閣諸島の領海に繰り出してきました 竹島を韓国が侵略した時と似た状況です このままでは同じ轍を踏むことになります
多数の偽装漁船を伴うのは 地上戦の便衣隊と同様にゲリラ部隊といえます 人海戦術なので衝突事故にあっても救助しません(漁船?から救難信号は出されなかった) 今回は相手がたまたまギリシャ船籍の貨物船でしたが これが海上自衛隊の艦船であったら 民間人を虐殺したことになり思う壺ですね

尖閣諸島占拠は時間の問題でしょう トランプ大統領が出現し アメリカ軍が引き上げた時点で 次は沖縄占領となります クリントン夫妻も親中国でしたから どちらにしても焦眉の急であることに変わりありませんが

8月18日追記=さすがにトランプの無知な暴言に対しては バイデン副大統領から牽制の発言が出てきました 現状では日米同盟のみが抑止力です)
8月21日追記=日本の新聞は報道しませんが 朝鮮日報によるとアメリカは佐世保から強襲揚陸艦を尖閣諸島に派遣したそうです 日米同盟に揺るぎがないことを示したものです)
9月13日追記=アメリカ大統領選終盤のここに至って ヒラリー・クリントン氏の健康問題が浮上しました いよいよトランプ大統領が現実味を帯びてきた)
10月10日追記=大統領選の終盤を迎えて トランプおろしが過熱してきました 当然でしょう フィリピン大統領の言動は中国の影響かどうか分かりませんが アメリカ世界戦略に破綻をきたしかねねない事態です)

沖縄県知事だの東京都知事の勝手な行動は 立場をわきまえない極めて非常識な振る舞いです 鳩山・小沢などと共に中国の意をくんでのこととしか思えない
アメリカの州は連邦を構成する独立国に近いものですが 州知事が外交に口を挟むことなどありません 外交と戦争は表裏一体であり 連邦軍の統帥権を持たない知事に権限はないのです

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平和なアジア

日本の侵略戦争

1945年 日本がポツダム宣言を受諾し 悪逆非道な日本帝国主義者の侵略が終焉しました そしてアジアに安定と平和がもたらされたのです

1946年:第2次国共内戦 1949年:蒋介石亡命 1950年〜:朝鮮戦争(休戦中) 1959年:チベット亡命政府 1962年:中印国境紛争 1965年:ベトナム戦争 1966年:文化大革命 1969年:中ソ国境紛争 1975年:ポルポト大虐殺

じつに矢継ぎ早です 日本の「侵略戦争」が終わったおかげで 中国と周辺で数百万人以上(太平天国の乱に次ぐ大規模な殺戮です)の命が失われました これがアジアの現実です
上記は中国が関わった事だけを列記しています 東西冷戦やソ連邦内部の紛争(KGB麾下の空軍による爆撃のため ウクライナで数多の人が虐殺されています) アフリカ・中東問題は含まれません

なお 第二次世界大戦でソ連と中共の戦死者が突出して多いのは 毛沢東案出の人海戦術の結果です 農奴はもとより女・子供まで戦線に投入しました
便衣隊は集落や市街地に紛れているので 軍人と民間人の区別もできません 中国人の犠牲者が民間人に多いように見えるのは 巻き添え死も含めてゲリラ戦のためです[01] … Continue reading
中国が尖閣諸島に多数の偽装漁船を配備するのも 一種の人海戦術・便衣隊といえます 海洋進出にも応用しているのです

また 中国人犠牲者は大半が国共内戦によるものです これを日本軍のせいにしたのは 八路軍(人民解放軍)のプロパガンダです 餓死者は主に匪賊(少数民族という意味ではない 混乱に乗じて徒党を組んだ不逞の輩)の焼き討ちと略奪からです
日本軍が中国で戦った相手は国府軍です 八路軍は漁夫の利を得たのです 毛沢東はゲリラ(匪賊)の頭目に過ぎなかった ヨーロッパ戦線においても ソビエト赤軍の行ったポーランド軍捕虜虐殺が ナチスドイツの手にかかったとの デマゴギーが流布されていました

日本を戦犯扱いするプロパガンダ・デマゴギーに対して反論するのは 相手のペースに巻き込まれることになります 歴史文書を持ちだして 相手の主張が事実かどうか争うなんて愚の骨頂です
捏ち上げであろうと誇張であろうと そんなことは関係なく嘘でも何でも とにかく悪評を広めるのが目的です ことの真偽を問うているのではない
南京30万人虐殺といった大きな数字は 感情を揺り動かし判断力を奪います[02] … Continue reading わかりやすい数字だけが世界を駆け巡ります これに対し数字をあげつらっての反論は相手の術中に嵌まることです

日本は戦犯国

国連常任理事国の軍事行動は 総会や理事会の決議に拘束されません ロシアのクリミア侵攻に国連は口を出しても手は出せないのです(住民投票でクリミア半島はウクライナから独立しました) 中国が尖閣諸島に上陸しても同じ状況になるでしょう
中国が近年まで海洋進出を控えてきたのは 単純に軍事力不足のためです 国共内戦や文化大革命などの内乱でそれどころではなかった それらがようやく一段落して軍備増強と侵略を始めました

中国はサンフランシスコ講和条約を批准していません また敵国条項はいまだ有効ですから 安保条約を破棄しアメリカ軍が引き上げたら 中国は合法的に沖縄を占拠することができます 沖縄独立などと盛んに言い囃しているのはそのためです

日本国憲法は国連軍(マッカーサー司令官)の主導で作られました 軍国主義の悪の帝国日本が アジア諸国を侵略したのですから 日本から永遠に武力を剥奪すれば アジアは平和で安定するという構図です
前提は朝鮮戦争勃発で わずか3年にして崩れ去りました 今日の極東の混乱は 日本から兵力を取り上げたことが最大の原因です ために自衛隊が創設されたのですが 憲法の定めで実に中途半端な存在です[03] … Continue reading

世界に冠たる平和憲法のおかげで 日本は戦後70年間平和を保つことができた 実態は周辺国からの恫喝に対して戦わず ひたすら謝罪して賠償金を支払ってきただけです
軍備に金を使う代わり 全てを金で解決してきたということを意味します これからも軍備を上回る金を払い続けるのでしょう 日本国憲法がある限り日本は永遠に戦犯です

バングラデシュのダッカで襲撃事件が起きました その時「私は日本人だ撃たないで」という叫びが聞こえたとする複数の報道が見られます ありそうなことです
日本のマスコミは 戦争を放棄した平和憲法を尊重して 外国は日本を攻撃しないと言い触らしてきました またODAやJICAの平和貢献により 皆が日本に好感を持ち親日的だとも言い張ってきました
気の毒なことに こんなプロパガンダをまともに受け入れたため この人たちはあたら命を落としました あらためて「日本の常識は世界の顰蹙」であることに思いを致さねばなりません

11月11日追記=僥倖ではありますがトランプ大統領は中国にとって追い風になりそうです ベトナム戦争に勝利しその勢いで次に米中国交樹立と 戦後70年をかけて今日の状況を作ってきました 国家百年の計といいます 毛沢東は百年先を見ていたのでしょう 常に主動を維持した偉大な戦略家と言わざるを得ません)

2019年3月22日追記=沖縄でも米軍基地に関する県民投票が行われました このままで行くとやがて アメリカ軍は出ていけ沖縄独立の県民投票となるのでしょうか クリミア半島併合と同じ道を進んでいくように見えます クリミアにはロシア系住民がいましたが 沖縄への中国人進出はどのくらい進んでいるのか 在留外国人に選挙権を与えるなどという声が出ています 予断は許せない情況です)

註釈

註釈
01 人海戦術には2つの意味があります 一つは小銃のほうが兵の命より高かった(中国人は拝金主義です)から 砲弾代わりに農奴を投入したことです(経済の原則でもあります) もう一つは人民の海に八路軍のゲリラ(便衣隊)という魚を泳がす 一般人に紛れて敵の背後から攻撃し 人家に隠れるという卑怯な戦術です
02 三十万人大虐殺? 3という数字は白髪三千丈を思い起こします イメージしやすいのかもしれません語呂もいい 真偽から離れて数字が独り歩きするのです これを数字を挙げ連ねて反論してもまったく無意味です
03 マッカーサーは朝鮮戦争を予見できなかったのです 情況が変わったため 占領時暫定憲法を廃止して 日本に再軍備させようとしました しかし吉田茂は経済再建を最優先し 憲法を盾にとって反対しました その時点では賢明な判断だったと思います
その後さらに世界の情勢が変わっていくにもかかわらず 憲法の解釈という詭弁で自衛隊の存在は曖昧なまま今日まで来てしまいました その間中国は着々と軍備増強を進め 取るに足らなかった海軍力は日本を圧倒するまでになりました
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