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タグ: ウクライナ

一帯一路

中国が一帯一路という政策(戦略)を掲げています これにより中国に加えて 利益を得るのはロシアです 海のシルクロードと言ってるので マラッカ海峡あたりからインド洋のことだと 漠然と思ってはいけません
利益が一致する中・ロは急速に接近し 日本海で共同演習を始めました 尖閣諸島から竹島に爆撃機を飛ばしています 一帯一路のシーレーンを確保するため オホーツク海・日本海・東シナ海の制海権が目標となります 中国が空母の就航を急ぐのはそのためです[01] … Continue reading

韓国もこの 中・ロ連携に同調せざるを得ないでしょう なにしろ両国から挟まれているのですから 逆らうことは不可能です 現に日本を攻撃し始めています(自衛隊に対する韓国軍によるharassing attackからGSOMIA云々の一連の動き) これらは韓国の独断ではないと思います
中・ロが軍事で協力すれば アメリカといえど手出しできません(口は出すでしょうけど) 朝鮮戦争が終結し半島の統一が近づいてきました かつてのように半島から日本に難民?が押し寄せます 今度は受け入れ準備万全ですか?

日本はどうすればいいか インドとの提携しか道はありません すでに南シナ海に海洋軍事基地ができました アメリカ軍はフィリピンから引き上げています あとはインド洋を残すのみです
日米安保条約は変則的です アメリカと日本の関係を考えればこの形でも やむを得ないのかもしれません しかしインドと軍事同盟を結ぶには 自衛隊を正規の国軍にすることが不可欠です[02] … Continue reading

かつては日本海を仲立ちに 樺太から渤海と交易が盛んでした さらに大黒屋光太夫はロシアにまで行き 呂宋助左衛門(納屋助左衛門)は東南アジアと貿易をしていました
朝鮮半島との交流はほとんどありません 近年は大東亜共栄圏の構想を掲げ 渤海のあった地域に満州国を設立したものの インドは視野に入っていなかった

宮島郁芳作詞の「馬賊の歌」[03] … Continue readingで 支那にゃ四億の民が待つと言ってます インドには十五億の民がいるのです 馬賊の時代は過ぎ去りました 海行く日本 海洋民族の心を取り戻すべきでしょう イランから石油を運んだ出光佐三は海賊と呼ばれたそうです 倭寇・北前船の系譜を正しく引き継ぎます

2020年7月26日追記=中国の海洋進出に対して 米・日・印・豪に加え イギリスが合同演習に参加します これは香港が絡んでいますね 往時ほどではないにしろ植民地からの利得は今も続いているのです 人権云々は建前きわめて政略的な動きです)

2022年4月24日追記=ウクライナへのロシア軍侵攻に関して 国連からの要請という形で インド・ムンバイに備蓄してある支援物資を自衛隊機で輸送するという計画を インド政府に外務省が打診したところ 断られたそうです インドはこの度のウクライナ問題に対して中立の姿勢を保っています 日本は何のメッセージも出さず 他国の顔色を覗いアメリカ等の言いなりに右往左往するだけ ムンバイにある物資はインドが運ぶのを拒否したのでしょう 中立政策を貫いています 相変わらず腰の定まらない日本は国連に言われるまま 自衛隊を便利屋として使うばかりです)

2022年8月18日追記=インド洋の緊要地点スリランカ(アメリカとキューバにそっくり)のハンバントタ港に 中国軍所属の大型調査艦が寄港しました この港は中国の融資で造られたものです 結局スリランカは 財政破綻のため融資の返済が滞り 所有権を失いました(99年間中国が使用権を持つという契約です) 事実上中国の軍港となったわけです 航空母艦の基地とする準備でしょう 政策と戦略の実に見事な連動です 軍事と外交のお手本といえます)

註釈

註釈
01 ソロモン諸島が中国に島をまるごと賃貸?する といった話が出てきました 直前に台湾と国交断絶しています その島というのがガダルカナル島のそばツラギ島です 戦略上の緊要地点じつにきな臭い場所ですね 空母基地が目的なのは明らかです 実現するかどうかまだ分かりません 金に飽かした中国的な攻勢は これからも続くでしょう
02 中国は青蔵鉄道(青海チベット鉄道)を2006年に開通しています 青海省とチベットのラサを結ぶ最高標高5000メートルを通る高原鉄道です これはチベットのみならずインドを想定した戦略的な鉄道です
ロシアや中国など縦深のある国土では 攻める方も守る方も補給が最も肝要です ナポレオンとヒトラーがロシアに敗れたのは 補給線を維持できなかったためです
03 馬賊の歌なんて作ってますが 宮島郁芳の居室にはマルクス・レーニンの肖像画が掲げられていました 大正デモクラシーの人です 児玉誉士夫作詞の「民族の歌」は反戦歌ですしね 右だ左だなんて物事を単純化すると 分かったつもりで思考が停止してしまいます
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破天荒と荒唐無稽

映画や小説のストーリーにおける 破天荒と荒唐無稽の違いはどこにあるでしょう 破天荒を裏打ちするのは考証かと思います とくに時代劇は事実に基づいたディテールが大事です これがいい加減だとリアリティが損なわれます
逆に未来を描いたものは 想像力が大切かもしれません いまの技術の延長線上に未来の姿はない 何かドラスティックな変革が必要かと思います

池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」なんて 実在の人物がモデルなのにまるっきり作りものです しかしこの盗賊ども実に生き生きと活躍する 緻密な時代考証があるからです 池波先生は立ち回りを描くために 居合いを修めておられました 剣の使い方をご存知です[01] … Continue reading
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は 時代物なのに想像力で書いているように思います ろくに資料に当たってないんじゃないか 小説だからそれでいいだろう といえばそうですが 絵空事になってしまいます 竜馬を付け狙う剣客を峰打ちで撃退するなんてあり得ない[02] … Continue reading

最近のTV時代劇などで 手を支えている相手に向かって「頭を上げて」というのが気になります 「お手をお上げください」という言葉を知らないのでしょう また帝国海軍軍人が 肘を張った敬礼をして「○○であります」といってる映画もありました
映画の場合は画作りのために 省略や誇張が必要なことがあります しかし間違いは間違いです 考証を疎かにしては どんなにストーリーをこねくり回しても 破天荒でなく荒唐無稽になってしまうのです[03] … Continue reading

小説を書き進めるうちに 登場人物が自ら動き出すとよくいいます 小説の世界で命を与えられるのです そのためには 綿密な取材に基づくディテール構築が必要です 小説は人物像を描き出すのであって ストーリーに沿ってキャラクターを動かすのではない
映画作りは画作りです 目に見える具体的な世界を描き出さねばなりません[04] … Continue reading 小説と異なり想像力を働かせる余地がない 映画もやはり人物像を描き出します 小説のように筆力ではなく キャスティングと役者の演技力によります

「戦国自衛隊」は破天荒な作品であるといえます 戦国時代の戦術・戦技にリアリティがあります あの知識は千葉真一さんでしょうか 監督によるものでしょうか 無形戦闘力が有形戦闘力に勝ることを知っている
映画の設定だと自衛隊は傭兵なわけで 大儀のない戦いを強いられています 有形戦闘力を持つも交戦権なく 兵力でない自衛隊 これこそ荒唐無稽でしょう 戦国時代にタイムスリップせずとも 平和憲法の元で一朝事あらば どのような結果が待つか

2022年5月1日追記=ウクライナに侵攻したロシア軍が停滞しているのは 士気と補給の問題です 有形戦闘力とは補給の維持であり 無形戦闘力の代表は士気といえましょう 傭兵の士気は報酬がもたらすのかもしれません 民兵や義勇軍とは違います
ロシア軍の前線に配置されているのは 少数民族のように思われます 大東亜戦争時の英印軍のようなものじゃないでしょうか 確認したわけじゃなく想像に過ぎませんが 各個撃破でもなくやたらに戦線を移動しています これでは補給が追いつかないでしょう)

註釈

註釈
01 居合とか抜刀術はパフォーマンスで 実戦の役に立つものではありません 斬り合いでは相手も刀を持っているし突っ立ってません 巻藁を斬るようにはいかないのです
現代では浅山一伝流が古来の剣術を伝えています 刀礼や血振りなどない斬ることに特化した型です 斬るのはほぼ小手と首筋です 新選組の油小路事件では道路にたくさんの指が落ちていたそうです
02 日本刀は反りと回転力で引き斬る構造になっています 棍棒や青龍刀のような叩きつける使い方は想定していない 反対側(峰)から硬いものに当てれば折れます
新選組が池田屋から引き上げるとき 乱戦で曲がった刀が鞘に納まらず 抜き身を引っさげて屯所に帰ったそうです でも一晩経つと真っ直ぐに戻っていたとのこと 曲がる刀は折れない
03 時代劇で刀検めのシーンがあります(最近はないかも) 血曇りは研ぎ直さない限り消えないとか(血には鉄分が含まれるので刀の地と結合し 拭ったり洗ったりしても落ちないのです) 動物を斬っても曇らないとか 人を斬ったことがないので 本当かどうか分かりません
戦国時代合戦に赴くときは砥石を持って行きました 刃こぼれは避けられませんし 斬ったらすぐに研がないと 血は錆と同じで茎が腐るからです 古刀が細く軽いと言われるのは 研ぎ減りのためでしょう
04 黒澤明監督の映画で 頸動脈を斬られた武士が 血飛沫を上げて倒れるシーンがあります 警察の人に聞いたところ あれは本当だそうです 激しい運動のあと太い動脈が切断されると 相当の勢いで血が噴き出ます
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日本国憲法

知られているように 現行日本国憲法はGHQの草案に基づくものです 根底には 日本を連合国(国連)の支配下におくという主旨があります
同時に進行していた極東軍事裁判と連動していて 国家主権の発動たる交戦権を認めません 要するに日本の武装解除です そのため現在でも国連軍駐日司令部が存在します

(現行憲法成立に関しては 国立国会図書館の電子展示会「日本国憲法の誕生」が第一級の資料・解説です)

翻訳文の字句の解釈をいくら言い立てても 本質が変わるわけではない(第9条の「国権の発動たる〜」を国権=国家権力=時の政府のことだと主張する類) 原文は「a sovereign right of the nation」ですから「国の統治者(独立)の権利」となりますか
国家主権のことですね governmentと同じではない 主権国とは植民地でない独立国のことです 統治するのは君主であったり参政権を持つ国民であったりします 主権はsovereign powerですから どう読んだって自衛権なんて認めてないでしょう

サンフランシスコ講和条約で日本は名目上の独立国となります しかし朝鮮内乱(朝鮮戦争)が勃発するにともない 駐日司令部は後方司令部という名称で兵站基地の役割を担うようになりました 国連駐留軍というかGHQが引き上げたわけじゃありません 日本を武装解除してもアジアに平和は訪れなかったのです
日本の武装解除により政情不安になった極東で 東西冷戦に対応するため日米安全保障条約が締結されました 国の主権たる交戦権を認めない日本国憲法には統帥権の規定がないので 自衛隊は実質的にアメリカ軍指揮下にあります 傭兵隊か義勇軍と同じ立場でしかない

もし日米安保条約が破棄されアメリカ軍が引き上げたら 中国が代わりに駐留することは可能です 敵国条項がありますから常任理事国の旧敵国への軍事行動は 国連総会等の決議に拘束されないのです 敵国条項は国連総会で削除が決議されましたが 中国の拒否で実現できていません またサンフランシスコ講和条約を中国は批准していないのです
日本は交戦権を放棄しており統帥権もない以上 自衛隊が単独で人民解放軍の侵攻を阻止することはできません ロシアの傀儡ウクライナ大統領(統帥権を持ちます)が逃亡した結果 クリミア半島のウクライナ軍は戦うことなく投降するに至りました 戦争に勝つ負けるは 戦力の問題ではなく運用の問題です

中国が第1列島線と称するものを引いています この中に沖縄が含まれているのは 中国の長期軍略を物語っています 通常このような仮想ラインや防空識別圏は 軍の運用の目安にすぎず 大々的に公表するものではない 沖縄占拠を既定事実としてアピールしているのです
盛んに沖縄独立などとキャンペーンを張っているのは 一連の外交政策ですね(クリミア半島も まず最初に住民投票で独立?を果たしました) 沖縄独立から米軍基地撤去そして尖閣諸島・沖縄に橋頭堡を築ければ 東シナ海の制海権を確保できます

中国が 事ある毎に歴史認識云々と繰り返すのも 第二次世界大戦終了時の枠組み(ヤルタ・ポツダム体制)を維持するためです 今や日本の武装解除により空白地域となった南シナ海の制海権を握りつつあります
現行憲法はマッカーサー主導で作られましたが 中国にとって まことに都合のいいものとなりました 朝鮮戦争を予見できなかったため アメリカ世界戦略の足枷になっています 明らかにマッカーサーの大失策です

アメリカは朝鮮戦争まで毛沢東のゲリラ戦・人海戦術を経験していません マッカーサーが日本国憲法を作った時は 正規軍同士の戦争しか想定していなかったのじゃないかと思います
原爆の1〜2発も落とせば朝鮮戦争は簡単に終わるだろうとの発言で マッカーサーは連合国軍総司令官を解任されました 聖書には神の怒りに触れて劫火に焼かれ 殲滅させられた都市の記述があります 東洋人などその程度にしか見ていなかったのです

ソ連の崩壊により東西冷戦が終了し 一方で人民解放軍の軍備増強は加速しています 日本国憲法が作られた時から世界情勢は一変したため アメリカの世界戦略は変更を余儀なくされる事になったのです しかしトランプ大統領の認識はマッカーサーと大差ないよう見受けられます
トランプが日本も核武装をと発言しましたが 暴言でもトランプの無知でもなく普通一般の感覚です アメリカ人にとって日本国憲法など全く無関心ですし マッカーサーが作ったなんてことを知っている人は おそらく皆無に近いと思います

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