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タグ: 領土

日韓・日ロ・日中の外交

2018年9月2日 国連人権理事会が日本に対し人権侵害を認めろと勧告しました 強制力はありませんが 10月30日に韓国大法院が いわゆる元徴用工の賠償請求を認めた判決[01] … Continue readingと無関係ではないでしょう
この判決は唐突に出たものではない 韓国による国連外交やバチカン[02] … Continue readingへの働きかけといった 周到な準備の元に行われた外交攻勢と見るべきです

ロシアはいまだ北方領土をネタに日本を強請り続けています 国際社会がこれを非難しないのは ロシアに正当性があると認めているからです
なぜなら日露戦争の賠償金を支払わなかった(自らの非を認めない)からです ポーツマス条約を反故にして日本侵攻をはかっても何ら問題にならない

条約は互いの駆け引きの落とし所に過ぎず 拘束力も強制力もありません 判決ではないのですから 2国間の力関係ですべて決まります
外交は武器を持たない戦争です 自国の利益をいかに引き出すかが勝負どころ 勝つか負けるかであって 友好でも協力でも妥協でもない
条約を締結し丸く収めて終わったことにするなんて 国際的には通ぜぬことです 自国領土を不当に占拠している相手は どんな理屈をつけても敵性国家でしょう

いわゆる徴用工問題で 日本は韓国に「日韓請求権協定」の形で賠償金を支払いました 支払うということは相手の言い分を認めたことになります
韓国に対して日本は正当性がないことになってしまいました ソ連による日本人のシベリア抑留・強制労働と同じことをしたと見られます

いわゆる慰安婦問題も同様です 根も葉もないでっち上げに対して日本政府は 相手の言いがかりを受け入れ謝罪し賠償金を支払っています
これで日本に正当性はないことになりました この後韓国は日本を強請り続けますが 罪を認めた日本は贖罪しなければならないのです

外交戦は心理戦です 事実であるとかないとか 信義にもとるとかは問題ではないのです 真っ向から相手の捏造(でつぞう)を否定し そのような因縁をつける不逞な行為を 弾劾しなければなりません ゴロツキ国家のユスリ・タカリに金を渡すことは 終わりではなく始まりを意味します
相手の土俵に乗ったら負けです 相手のペースで進みます 敵の弱点を攻撃しなければ勝機はないのです まったく為す術がない日本政府と外務省 この外交戦は韓国の完勝となるでしょう

12月22日追記=韓国の駆逐艦が自衛隊の哨戒機に威嚇行動をとったそうです 軍事と外交は切り離せません このタイミングは徴用工云々の外交攻勢を支援する軍事作戦です 中国も尖閣諸島の付近だったかで同じことをしています してみると中国と提携しているのかもしれません
戦時でもないのに 駆逐艦艦長や係員が独断専行で 攻撃に準ずる行為を取ることはありません 軍隊は命令でしか動かないのです もし現場の暴走だったとしたら 軍律も統制もない海賊のような連中ということになります)
12月23日追記=マティス国防長官が 同盟国に敬意を払うべきとの言葉を残して国防総省を去ることになりました 日米同盟の強化・インドとの連携に大きな指導力を発揮した方です トランプの迷走がますます加速するかもしれません
サンフランシスコにおける朝鮮系住民の 日本に対する嫌がらせは目に余るものがあります これを支持する中国系住民と合わせれば 人口比でかなりの勢力がありますから 阻止することは難しい アメリカも当てにならないのです)

2019年1月5日追記=自衛隊哨戒機に威嚇行動をとった韓国海軍駆逐艦は 国旗も海軍機も掲げず北朝鮮漁船と何やらしていたようです しかも日本の経済水域内です 警戒監視にあたっていた自衛隊哨戒機に 攻撃に準ずる行動を取るということは 国際協定に違反した不当行為だったと考えられます
どうやら徴用工云々とは無関係のようです おそらく日本経済水域での北朝鮮漁船の不法操業を支援していたのでしょう 躍起となって揉み消そうとするわけです このまま放置していたら李承晩ラインの再現となります 日本の近海で韓国・北朝鮮・中国の漁船が大手を振って操業し 日本漁船は駆逐されます 死者まで出た日ソ漁業協力協定は今でも続いています これが日本の外交の姿です)
1月7日追記=韓国は駆逐艦の不当な行為を逆手にとり 例によって日本に謝罪を要求してきました 盗人猛々しいと思うのは日本人だけです 外交で事実だの証拠なんてどうでもいいこと 謝罪させたら勝ちですからね 国際世論(主にキリスト教圏)は韓国に味方します 当然のことながら謝罪と贖罪はセットです
自衛隊が韓国の不当な行為を突き止めたのに それを追及しないのは日韓議員連盟の圧力でしょうか 日本政府と外務省は蹂躙されている日本の領海も国益も国民も守ろうとしません これが日本の外交の姿です)
1月17日追記=日韓関係の悪化と報道がなされていますが 日本と韓国は過去も現在も友好国ではありません 日韓基本条約など有名無実 韓国から一方的に金目当ての外交攻勢が仕掛けられています そもそも朝鮮半島の国土が荒廃したのは朝鮮戦争のためです 日本が損害賠償することではありません
この度はついに韓国海軍駆逐艦が自衛隊機に 擾乱攻撃〈harassing attack〉を行いました 中国海軍と空軍も自衛隊に対して 擾乱攻撃を繰り返しています これに同調しているのでしょうか いずれにしても敵性国家に対する行為です 平和条約を結んでいないロシアでさえ 威力偵察はしていましたが知る限り擾乱攻撃はしていません 敵対国と認識してかからねば対応を誤ることになります)
1月19日追記=日本海の呼称を変更しろとの韓国の主張に沿うかたちで 国際水路機関が日本に協議を要請してきました 鮮やかなタイミング韓国外交の成果といえましょう
今回の韓国駆逐艦による擾乱攻撃は偶発的でしたが 日本近海で韓国海軍が活動することを既成事実化する狙いがあります 韓国の攻勢に日本は外堀を埋められつつあるというところですね)
1月24日追記=韓国海軍が日本近海で行っている不当な行為を自衛隊が警戒・監視しています しかし外務省は全く知らん顔です 韓国に不利な事実を公にしたくない 日韓議員連盟の圧力がかかっているのでしょうか 軍事と外交は車の両輪ですが 日本は自衛隊と海上保安庁が孤軍奮闘しているだけです
韓国はこうやって日本近海における既成事実を積み重ね 日本海の名称はやがて変更され そして制海権を握られます やって来るのは李承晩ラインの再現 そうなれば竹島は軍事拠点ですね この先南北の対立は解消されるでしょうから 目標は日本海の権益 目的は日本から金を巻き上げること
ロシアがオホーツク海・北方領土で日本に対してやってることと同じです 中国の狙いはもっと重大で 尖閣諸島を拠点に東シナ海の制海権を握れば 次は沖縄の実効支配を目指します ロシアがクリミア半島へ侵攻する際 地ならしとして住民投票を行いました あれも〈民意〉で進められたことを見逃してはいけない)
2月14日追記=賠償金目当ての謝罪要求は 韓国の常套手段です しかしながら天皇陛下を名指しするとは 極めて異常な行為といえましょう
日本に限らず 各国の国王はその国の象徴です したがって王族に敬意を払うのは 国際間の礼儀であり常識でもあります また近代の王族は君臨すれど統治せずで 政治に関わりません タイの選挙で王女を擁立する動きがありましたが 国王は直ちに反対の声明を出しています
あろうことか 今回の韓国国会議長の発言は 日本の国体に口出しし韓国が指図して 天皇陛下を政治利用しようということです 国際間の礼節を弁えない蛮族の思い上がった振る舞いです
これは我が国に対する甚だしい無礼であるだけでなく 一面では韓国の失態(敵失)ともいえます 国の尊厳に関わること徹底的に糾弾しなければなりません うやむやに終わらせたら取り返しのつかないことになります)

2019年7月25日追記=竹島上空近くを通過したロシアの航空機に対して 韓国空軍の戦闘機が威嚇射撃しました 以前尖閣諸島近くを通過したロシア軍の艦船を 中国の公船が追尾した事件がありました
いずれも自国領海を侵犯した相手に対する警戒行動というパフォーマンスです 韓国・中国がこれだけ国際社会にアピールしているのに 外務省はだんまりを決め込んでいます 敵国の主張を黙認していることになります
今回の件は中国とロシアの合同軍事訓練です 偶発的ではなくあえて竹島周辺で演習しているのです 韓国空軍もあるいは連携していたかもしれません いずれ日本海の呼称も変えられるでしょう 韓国は李承晩以来 既成事実を着実に積み重ねています)

註釈

註釈
01 中国共産党軍事委員会は近年 情報戦において三戦を唱えています 與論戦・心理戦・法律戦の3つです(自衛隊幹部学校戦略研究グループの資料を参照しました) 軍事だけでなく外交戦等あらゆる手段を用い 対抗国の瓦解を目的とするものです 韓国はこれに習って日本に対し 與論戦と法律戦を展開しているのでしょう 金目当てではありますが
02 キリスト教国である韓国は以前からバチカンへ働きかけていました 日本ではあまり報道されず注目もされませんが ローマ法王からのメッセージは とくにカソリック圏の世論形成で大きな影響力を持ちます 中国が天皇陛下を政治利用したように 韓国もローマ法王を政治利用しようとしています
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天の怒りか地の声か……

仏教や古代神道の教えは 人知の及ばない自然の偉大さを認めることがベースになっていると思います キリスト教など一神教では 自然も全知全能の神が作ったものに過ぎず 人間と同等な存在です
英知と科学技術の発展で自然は征服できる 畏れる必要はありません 畏敬するのは唯一絶対神のみです

「科学の威力だ鉄腕アトム」「人類の進歩と調和」「科学的に証明された新規制に準拠すれば 耐用年数が過ぎた原発でも自然災害を克服できる」 これらは実に一神教の発想です 錬金術に通ずるお呪いなのですが

教条主義といいます 理論や教義がまず先にあって 現実の事象がそれに合わなければ 何かと理屈をつけて言い訳する 言い繕うことができないときは想定外です
起きている事態に変わりはないのですが 都合よく解釈して納得できればいいのです 現実に目をつぶって臭いものには蓋ということ

理想(夢想)主義の平和憲法を拝んでいれば 侵略を免れることができる 国際情勢が変わっても 道理を無視した解釈次第で憲法は有効だ 崇高な憲法の威光には 日本を敵視する周辺国も畏れ奉る 憲法は護符か?
日本国憲法はアメリカ製なので 「人間相互の関係を支配する崇高な理想」たる 一神教がベースでしょう でも人間社会の話ですから相対的なものです 憲法条文は聖書やコーランの言葉とは違います 絶対の権威と崇めるのはどうかと思います[01] … Continue reading

不況といいながら 税収は増えているといいます にもかかわらず 増えた分の税は赤字国債の利払いに消える 国力にふさわしい身の丈に合った使い方をしないからです
「諸国民の公正と信義を信頼して」「安全と生存を保持しようと決意した」日本に 中国はあからさまな領海侵犯を繰り返し 日本近海の制海権を握りつつあります[02] … Continue reading

異様な姿です アメリカと中国の駆け引きで日本が危ういというのに 政治も行政も我関せず 何の外交努力も行われない[03] … Continue reading
目前の内憂外患に加えて さらに天変地異が日本を襲います 北海道に巨大地震が迫るといいます このままでは やがて国は滅びることになりましょう
天の怒りも地の声にも 耳を塞ぎ目を背ける 屁理屈を並べ立てて その場を凌げればいい ひたすら責任逃れと保身に汲々とするのが 役人と政治家の生きる道なのでしょうか

4月28日追記=中国主導で朝鮮半島の属国化〈アメリカ軍引き上げ〉が進みそうです ここのところの拙速ともいえる急展開は トランプ大統領在任中に道筋をつけたいという意向と思われます トランプは中間選挙勝利という目先の利益しか考えてないでしょう 千載一遇のチャンスを逃すわけにいきません
朝鮮半島の非核化でもっとも恩恵を蒙るのは中国です アメリカにとってICBMが配備されなければ戦略上はそれでよい 朝鮮半島統一が実現されたら 沖縄はかつてのアメリカとキューバのような位置づけになります 今度は在日米軍をなんとかしたい 次の目標は沖縄独立となるでしょう 日米安保条約に楔を打ち込めます)

註釈

註釈
01 憲法を神聖視するのは やはり多神教に通ずるのでしょうか 神の意志は遍在するという精霊なる神とは違う見方です 唯一絶対神のもとあらゆる事物は平等(相対)です
しかも法律は人間の定めた決まりごとに過ぎず 神の創りたもうたものではない 一神教ならそこに神性を見ることはないはずです
02 攻撃は最大の防御なりと申します 敵の意志を屈服させる打撃力がなければ防衛は成り立ちません 専守防衛だとか必要最低限の武力なんて無意味な戯言です ことに島嶼などは敵の攻撃を受けてから反撃しても間に合わない 沖縄戦でも明らかです 尖閣諸島を奪われることは制海権を奪われること 沖縄は中国のものになります
昔の戦艦は分厚い装甲と対空兵器で敵からの攻撃を凌ぐ発想でした イージス艦は普通の船舶と衝突しただけで大穴が開いてしまいます 近代戦は先手必勝 先制攻撃以外に勝機はないからです ステルス戦闘機もそうです 敵に悟られる前に攻撃するためです 専守防衛で国を守るなんてまやかしです どこまでが防衛でどこから攻撃か誰が決めるのか
03 中国主導のもと南北の合意が具体的に動き始めたようです 朝鮮半島は中国の属国に戻ります さらに中・露が手を結びアメリカが韓国から引き上げたら
すでに北方領土は奪われ竹島も占領されています 尖閣諸島が中国の手に落ちるのも時間の問題でしょう 制海権を奪われている情況では 沖縄がどうなるか安閑としてはいられません
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騎馬民族征服王朝?

騎馬民族征服説なる 珍説(トンデモ学説)があります 強大な軍事力と進んだ文明を持つ人たちが 船団を組んで朝鮮半島から襲来し 縄文人だか弥生人を征服したというのです 荒唐無稽極まりない
彼らが持ってきた最新兵器が馬だった? それまで馬を見たことがなかった人々は 馬蹄にかけられて平伏したのです? 水稲の技術も持ってきて先住の者は農奴となった?[01] … Continue reading

時代が降って元寇がありました 騎馬民族の蒙古軍が日本を襲ったのです 合戦の絵図を見ますと 鎌倉から馳せつけた騎馬武者に対し 蒙古軍はなぜか徒歩なのです チンギスハンは騎馬軍団を率いて 世界国家を樹立したんではなかったか
たしかに前線の兵士は蒙古人ではなく 朝鮮や江南から徴兵されました それに海路大量の馬を運ぶのは大変だったでしょう てつはうと集団戦術に変更した理由はわかる気がします[02] … Continue reading

でも2000年以上も前に内陸部に住む人たちが 敢えて海を渡り馬と鉄製品を持ち込んだはずです 元の時代に至って造船と操船の技術が衰えたのか それとも半島に残った者たちは 馬に乗ることを忘れ鋭利な刀剣を作ることもしなかったのか 不思議ですね[03] … Continue reading
スペイン人がインカを侵略しました このときも馬を見たことがないインカ人は なす術もなく降伏したといいます でも戦術的な敗因は飛び道具(鉄砲)でしょう

本当のところは分かりません 少数のスペイン人が侵略したのは確かなようですが 騎馬民族征服説も このあたりにヒントを得たと思われます
ハワイのカメハメハ大王は 漂泊の末に流れ着いたスペイン船の鉄砲を使って 統一王朝を築いたと伝えられます

騎馬民族は遊牧民です 土地に執着しないから 侵略の必要はないのです 版図を広げるといっても 稲を持ってきて土着し農業を営むわけでない そもそも国境や領土という概念を持っていなかったと考えていい
スペイン人は別に騎馬民族ではありません 大航海時代は交易を求めたのですね 彼らは冒険商人といわれ海賊の一種です

日本も環日本海で交易をしていました この系譜を引き継いだ 後代の北前船なんかも船頭=船主の冒険商人です 呂宋助左衛門・大黒屋光太夫もそうです 東南アジアから樺太そして渤海にかけて活躍しました 大陸にとってはうるさい存在でした だから倭寇などと海賊扱いしたのです[04] … Continue reading

騎馬民族征服説は 優れた文物がことごとく朝鮮半島経由で渡来したと唱える人たちに 都合のいい仮説でした 稲作も製鉄も馬も仏教も全てです なのに半島では残らず 日本で開花した? 否定されたといっても まだ影響力は続いています

註釈

註釈
01 騎馬民族は農耕に適さない土地に住むため 放牧の生活を送っているのです とくに朝鮮半島北部などは寒冷で水利にも恵まれず 稲は生育しません 高句麗は騎馬民族で平壌冷麺の如く粉食文化です 百済・新羅には日本から稲作が伝わっていた形跡があります
02 てつはうは焙烙玉のようなものです 蒙古軍の帯びた刀剣類は鍛鉄でなかった 大量生産ができる鋳物でした タタラ製鉄は日本独自の技術で大陸・半島には痕跡さえありません 日本刀は日本だけにしかないのです(ダマスカス鋼は似ているかもしれない)
03 元寇を撃退した我が騎馬武者の技は 流鏑馬という形で現在にまで伝わります 半島・大陸は騎乗で使う弓ではなく 歩兵用の弩(石弓)が主力武器でした 集団戦術としての運用ですから個人技とはいえない 継承もされていないでしょう
04 日本は海洋国ですから 周辺の国や三国間で盛んに交易していました 八幡大菩薩の旗を掲げており 八幡船と言われました 中国はそれらの船に課税したいのですが 言うことは聞きません そこで倭寇と海賊呼ばわりし 日本に取り締まるよう要求していました
豊臣秀吉は表向き海賊停止令を出すものの 中国の身勝手な言い分に対抗する形で 公認したのが朱印船の始まりです これら一連の動きは その後の朝鮮出兵に関連している と見ていいんじゃないですか
豊臣秀吉の外交センスは 聖徳太子にも比肩できると思います しかし軍事侵攻は無理があります ポルトガル・スペインは 武装した船で交易していたライバルです むしろ朱印船(八幡船)をもって 制海権を狙うべきでした
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