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日本語検索の品質向上

詐欺的課金で稼ぎ社会問題となった 携帯ゲーム・モバゲーのDeNAが 新たな儲け口として展開したのが 医療情報を騙る剽窃記事サイトのWELQ(ウェルク)でした
なにしろ人の健康ときには生死に関わることを 煽り記事・釣り記事を量産する手法で 広告に誘導していたのですから 再び社会問題を引き起こすことになりました

Googleの対応は早く このような低品質記事のコンテンツファーム まとめサイトなどを上位表示しないようにする対策を講じました 
Googleのウェブマスター向け公式ブログ「日本語検索の品質向上に向けて」によると 今回の対策は「ウェブのエコシステム」なのだそうです

これが日本語だけの対応というところに 日本の特殊性があるのかもしれない 韓国NAVERの子会社LINEがやってる「NAVERまとめ」は 本国にはなく日本だけなんだとか
ヤフー・ジャパンも 元はリンク集タイプのポータルサイトだったわけで まとめサイトみたいなものでした だからということでもないでしょうが LINEと提携してNAVERまとめを上位表示するようにしています
上述のモバゲーは現在 Yahoo!モバゲーとなっているところに 日本のインターネット事情の病根が見て取れます

まとめサイトではないのですが 食品や料理に関する検索で クックパッドばかり出てくるのも 日本的なのかもしれない
雑誌に書いてあった TVで言ってた スマホで出てきた 多くの人がやってるからそれに習う 人から聞いたことを鵜呑みにする 噂話を簡単に信じるのが日本人か

TVの影響力と風評

料理といえば TVの料理番組からきたと思われる変な常識があります 一つは「猫の手」というやつです
あれは指先を切ることがないよう 指の第二関節を包丁の側面に当てるという教えです 指を少しずつずらすことで 厚切り薄切りを調整します(蕎麦切りの板と同じことです)
手の形として言い換えたため 爪先で中途半端に材料を押さえるようになってしまいました しっかり押さえず 押さえた所から遠くに包丁があれば押し切りになり まともに切れないのは道理です

もう一つは フライパンを振るのが料理上手の象徴という言い方です 中華鍋は前後に動かすだけで中の材料を返しやすい構造になっています よく考えられています でもその際料理人は鍋を火から離すことはしません
材料を返すために フライパンを持ち上げて一生懸命振っている図をよく見ます 鍋は当然火から遠く離れてしまいます 鍋の温度が下がるので炒め物は決してうまくできません 煮染めなどでは鍋返しという技があったので それと混同したのかもしれない

調味料を次々に間を置かず入れるのも 時間が限られるTV番組の都合からでしょう 調味料を入れる順番があります 昔から「さ・し・す・せ・そ」なんていいます
順番に入れればいいわけじゃなくて 一つを入れたらそれが全体に回るまで待たねばなりません 必ず一煮立ちしてから次を入れます 間を置かず入れたのでは合わせ調味料と変わらず何にもならない

土井勝さんあたりは その辺を丁寧にきちんと説明していました まだTVに信用がおける時代でした 今は風評を流すだけの存在です とくに健康番組の怪しげな治療法情報には注意が必要です

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インターネット広告

Googleのビジネススタイルは 検索と広告の連携です 検索するユーザーは必要な情報を求めています それに対して的確な答えを返すのが検索エンジンの役割です
必要な情報は知識であったり商品であったりと様々 グーグルの検索エンジンは統計学を応用して そのサイト・ページの内容がユーザーの目的に対し的確かどうか判定します

Yahoo!が代表していた ディレクトリー型ポータルサイトも 情報の提供という点では共通します その方法はキュレーション 人手で価値のある情報(サイト・ホームページ)かどうか判断します 人手によるキュレーションは時によると恣意的な取捨選択が行われこともあります
典型的な例では 韓国NAVERのキュレーションサイト「NAVERまとめ」が 不適切なノイズを撒き散らしていたかと思えば DeNAの医療関連キュレーションサイトが怪しげな記事を大量に作り アフィリエイトの手法で盛んに稼いでいました ともに知識情報と見せかけて商品情報へ誘導します
2017年2月13日追記=Googleがこのような悪意あるサイトの対策を始めました 興味深いのは日本法人独自の対応ということです つまりこれらは日本特有な現象なのです たしかに「NAVERまとめ」は韓国資本のLINEがやっているにも関わらず 韓国にはないサイトだそうです)

グーグルも私企業ですから営利を求めます 主な収入源はPPC広告のアドワーズです アドワーズはオークション形式をとりますが 高い単価を払えば上位表示するということではありません
検索結果のクエリもアドワーズ広告も 共にユーザーの質問・疑問に対して的確な情報を表示するようになっています その事項の知識がほしいのか 関連する商品やサービスを求めているのか判断しています

人手が主であるYahoo!Jなどディレクトリー型のポータルは 端的にいって登録料を払えば掲載するという形でした GMOとNTTがやっていた「JWord」というのも キーワードを金で売るというものです(しかも元が中国です) ヤフージャパンはNAVERまとめ・LINEと提携しています

現在 ビジネスとくにマーケティングにおけるコミュニケーション手法として オフィシャルホームページは欠かせません 業種によってはアドワーズ広告も必要でしょう(アドワーズのランディングページをホームページにしてはいけません Googleの検索エンジンはどんな情報を求めているのか判断していますから)

インターネット広告といっても かつてのYahoo!Jや詐欺紛い商法のGMO(ダイヤルQ2業者でNTTと組んでたみたいです)などは 到底ビジネスには使えないので論外です 上述のDeNAは詐欺的課金で問題になった携帯ゲームの会社です これもダイヤルQ2と同様NTTと組み電話料金に紛れて金を巻き上げていました
電話料金とともに徴収代行というビジネスモデルは 電電公社時代のキャプテンシステムにまで遡ることができます  今はアプリ内課金という形ですが 電話料金との絡みはどうなっているのか知りません

あの電通がやっていた インターネット関連の事業ってどんなものだったんでしょう 部外者なのでよく分かりませんが 何しろ詐欺商法と中国・韓国といった外国勢力が跋扈する世界です 自殺者を出すほどですから誇りを持てる仕事でなかったのかもしれません

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インフォメーションとインテリジェンス

検索して得られるのは判断のための素材 インフォメーションです これを解析した意味ある情報がインテリジェンスです 同じ素材から別の結論がでるのは 珍しくありません
つまりインターネット上に答はない あるのは種々雑多な断片(多くはガセネタ)だけです といって整理された情報には何らかの意図が入り込みます

権威の裏付けがない生の情報に真実が隠されていることは多い 嘘は拡散されるため一定のパターンがあります 多くの人々が整合性のある様々な嘘をつくことはできないのです
誰かによって整理された情報はすべて意図を持ちます 意図がなければキュレーション自体が成り立たない 取捨選択がキュレーションであり情報操作です

ところで 情報操作は主に既存の旧メディアが対象となります これがすなわちプロパガンダ 権威を拠り所とした誤情報・偽情報(フェイクニュース)の拡散です
パブリッシャーはあえて嘘を書かなくても 都合の悪い情報を隠蔽し 意に添った情報のみを取り上げればよい 俗に言う偏向報道ですね
むのたけじ氏が朝日新聞を辞めたとき 戦時中の新聞社で露骨な検閲も言論弾圧もなかった 報道機関の自主規制があっただけだ との言葉を残しています
東條英機と大喧嘩し割腹した 気骨のジャーナリストであり政治家の中野正剛も 東京朝日に寄稿していました 当時の記事は縮刷版では何故か抹消され 他の記事に差し替えられているそうです

旧メディアが世論を作り出す インターネット上の人々の意見は輿論です どちらにしても受け取る方は 自らの見識で判断しなければならないことです
学生が主導し一般市民が呼応したとの触れ込みだった国会前デモは 動員をかけられた自治労などが 有給休暇をとってやっていたことです(員数ノルマを達成するため家族まで巻き込みます 主催者側発表〇〇万人というメーデー集会の亜種です 子供連れがお決まりですね どこかの宗教に似ている)

最近の選挙結果を見ると かつての影響力が陰ってきたように思えます もはやマスコミが世論操作することはできなくなったのではないか とくに18歳の選挙民が流されなかったのは たぶん新聞を見ないので余計な雑音が入らなかったためです
アジテーションを声高に叫んでも サイレントマジョリティは健全な判断を下しています とくに都知事選や新潟知事選の選挙などでは もはや政党の存在意義がなくなったと感じます それに対しては ポピュリズム(衆愚政治)だとか悪態をついていますが

東京都知事戦後の ハフィントン・ポストによる鳥越俊太郎氏インタビューを見ると きわめて真っ当な受け答えをしています 一部報道で言われたような 惚けてるとか耄碌しているという印象は全くありません
言い古されたオールドスタイルのリベラル派をなぞっているだけですが 進歩的文化人きどりは昔から変わりません 氏の言動は以前から意味不明・支離滅裂・的外れ・曲論ばかりでした(毎日新聞時代のことは知らないのでTVでの発言だけです)
病気による身体の衰えは別として 頭の中身は決して年齢のせいではないと思います

インターネット上にもインフォメーションだけでなく 特定の意図を持つキュレーションサイトは数多くあります 大小のディレクトリー型検索サイトが乱立していた時期がありました
韓国資本のNAVERも かつて検索サイトを運営していたことがあります 自前(?)検索エンジンの精度が使い物にならず撤退しました
その後しばらくして 代わりに人海戦術で「NAVERまとめ」なるものを展開するようになりました このNAVERまとめとYahoo!ショッピングとLINE(NAVERの子会社)が手を組んでいます

検索結果と見せかけてNAVERまとめを表示し Yahoo!ショッピングに誘導するのです モバイルでは LINEのモールアプリで商売します 疑似的な口コミの拡散を狙うわけです LINEは地方行政にまで触手を伸ばしているようです
いずれも意図的に操作した情報によって 金を生み出す仕組みです Yahoo!ジャパンは スタート時からディレクトリー型のポータルサイトであり 有料掲載でした ビジネススタイルとしては変わっていません

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