最高経営責任者の姿とは

アイリスオーヤマの大山社長は 年間1000点にもおよぶ新製品プランの評価を すべてご自身でジャッジしておられとのことです
TVでお話を聞いたとき たぶん社長が いちばん経験豊富だからなのだろうと思いました ところが 理由はその商品の売上計画が未達だった場合 社長に責任を転嫁することができるからなのだそうです これは社員のモチベーション上がります
まさに最高経営責任者を 身をもって体現されています(アイリスオーヤマでは、CEOという言い方はしていません 大山社長の肩書きはなんと 社長兼新商品開発責任者 だそうです)

日本の会社で社長というと 最高権力者みたいに思ってる場合が見られますが 最終的にすべての責任をもつのが社長です 現場でやったことだから把握していない なんて言い訳は通用しません(1部上場会社が不祥事を起こした時 聞き飽きた言葉ですね)
大山現社長が二代目で 実質的には創業社長だからとか 非上場のオーナー社長である等は 関係ありません
グローバル企業であっても 社風・企業風土は必ずあります
法人格には 法律上の権利・義務と同時に 自然人と同じようにキャラクターがあるのではないでしょうか 創業時の(あるいは中興の祖とか?)体質というのは受け継がれるものです

UCCの優れた危機管理

2月にUCCが Twitterにスパムを流すという事例があったそうです
事の顛末は webの特性に不案内なマーケティング本部が 従来のマスメディアと同じ感覚で BOTを使ったメッセージを無作為にTwitterに送りつけるキャンペーンをしたということです
プッシュ・プルを完全に取り違えていました 従来メディアのプッシュ型マーケティングは webではスパム扱いされます
幸いなことに 事後処理が早かったためUCCの評判を落とすことは避けられたようです

大事に至らなくて済んだのは UCC内部にネット関連事業を統括する部署があり (そしてこれが一番大事なことですが)事故があったとき 経営幹部に即時連絡する体制が整えられていたことによります
スパム発信の1時間半後 web関連事業部が気づき その30分後には危機管理の責任者によりキャンペーンは中止されました

トヨタの一連の対応と まるで正反対の素晴らしい危機管理力でしょう 特筆すべきは危機管理の責任者(前線の指揮官)に独断専行の権限を与えていたことです トヨタとかの大会社になると 決定権のある者に伝わるまで時間がかかってしまいます

マーケティングとwebの整合性ができていないのは ほとんどの会社で実は普通の状態のようです とはいえ webの特性をすべて理解している人はいないでしょうから 無理からぬことです
偉そうなことをいっても 私自身手探りです ただ実地にやってきて 今まではずれはありませんでした

Twitter

個人的にTwitterは使ってません リアルタイムというのが 自分のスタイルとそぐわない感じがあってやりにくいのです
まして マーケティングに利用するなんて発想はとてもできません そもそもマーケティングに使えるものなのかどうか よく理解できていないし アカウントの向こうに人間を感じることが はたしてできるものか自分の感覚ではわかりません
新聞記事で 小林秀雄氏が講演の録音とテープ起こしを嫌っていたとありました 文章の専門家である氏は 推敲を重ねない文を発表したくなかったのです 一方で話術のプロである落語家が 話を高座に上げる前にどれだけ稽古するかを考えたら
小鳥のさえずりを文章化しても どうなんでしょう‥‥

ラジオCMは意外に売れるということですが それに近いものでしょうか 昔はハガキで投稿し それが読まれたりと双方向性がありましたし 擬似的にパーソナライズされたメディアです 自分の好きなパーソナリティが何かを紹介して 番組が終わるまでに注文してくださいと言えば たしかに売れそうです リアルタイムが特徴ですから 特別の今だけのチャンスという設定ができます
私はそういうのは駄目です 以前 ラジオCMの原稿を作ってくれという依頼がありました どうしても無理でお断りしたことを思い出します

迷走続くトヨタ?

このごろ トヨタがお詫びとお知らせのTVCMを流していますが 非常に評判よくないみたいです たしかにわざとらしくて不愉快ですね あれじゃ逆効果です
というか 最近売った車なんだから顧客はすべて分かってるはずです あんなCMやるより こども店長の出稿を減らすべきでしょう(あれも個人的にはいやなCMです)

むしろホームページなどで リコールの進捗状況を逐一 報告した方がいいんじゃないかと思うんですが
トヨタ自動車がリコールについて 自社のホームページで触れたのは ごく最近のことです
toyota.co.jp 2/17 toyota.jp 2/17 lexus.jp 2/17 gazoo.com 2/19
各サイトからリコール情報の詳細(すごく小さくて目立たない)をクリックすると グローバルサイト(toyota.co.jp)の同一ページに飛ばされます
社長からの報告では
「プリウスの改修作業は急ピッチで進んでおり、国内の進捗状況といたしましては、ご予約をいただきました数も含めますと、既に100%改修の目途のたっている販売店もあると聞いております。この進捗の早さは、ひとえにお客様のご理解とご協力あってのものと考えております。」
となっているのを見ると 全体の状況を把握している部署はなく 社長への報告もされていないということですね

社長がアメリカへ行かないといってみたり 行くといってみたり 危機管理本部みたいなもの作ってないんですか この後どう対応するのかも見えてこないし 大丈夫でしょうか