コンテンツへスキップ →

技術者・研究者を冷遇するから

中学校の教科書に寺田寅彦の文が載っていました「とんびと油揚」なる随筆です もっともらしいことを言う寺田 さすが科学的な見解だと褒めそやす 弟子だか取り巻き連
先生がその1節を読み上げ感想を問うと 一人の同級生が手を挙げていいました「ここに書いてあるのは自分の見たことと違う 鳶は川で魚を獲る(ミサゴとトビは見分けられます) 目で獲物を捉えているのであって 匂いで追うのではないだろう」 自然科学(物理学)の大権威に田舎の中学生が異を唱えたのです 鳥の視力を侮ってはいけない 空を飛べるだけでなく 人間には及びもつかない能力を持ちます
上昇気流だとかなんだとか 寺田の言っていることは 既存の知識を頭の中で捏ね上げ(でっちあげ)た屁理屈であり 自然の事象をまったく観察していないのです 南方熊楠大人と対極の姿勢であって これこそが捏造(でつぞう)であります

寺田寅彦も関与していた理研(利権)コンツェルンの体質があらわになりました 成果のみを我がものとし 個人への評価どころか都合が悪くなれば責任を押し付ける 村八分にする 自らは責任逃れしようとする 官・学と癒着していただけに似た世界のようです
言葉と矛盾するようですが「写真」は 事実をそのまま写し取るものではありません あくまでもレンズ(と描画エンジン)が描き出す「画像」に過ぎません アナログの時代でも増感現像・焼き込み・覆い焼きなどは普通に行われる行為です
現像・紙焼きそのものが加工作業なのだから 撮りっぱなしの写真が真実で加工したものが改竄とはいえません 写真はあくまで写真でしかなくSTAP現象そのものではありません 写真を加工したからといって事実がなかったことにはならん

マボちゃんで御馴染みの理研ビタミンは 業務用調味料を製造しています 有名な一流どころの料理店の味を忠実に再現した その店専用ダシの素を納品していると聞いたことがあります
ユネスコにお墨付きをもらったという 日本料理の味(ダシ味)は理研ビタミンが支えているわけです 現在は理研グループでないとはいえ 権威主義を巧みに使った 利に敏い体質は受け継いでいるのかもしれません

前にアイリスオーヤマの社長のことを書きました そのころアイリスオーヤマの主力商品は 収納家具やペット用品 園芸用品だったと思います
最近のアイリスオーヤマは LED照明を初めとする家電に力を入れているようです なぜかなと思っていたら どうやらシャープやパナソニックを辞めさせられた技術者が たくさん採用されているからみたいです

かつては技術立国とまでいわれていた日本の製造業 その割には技術者が冷遇されていたのでしょうか 今は見る影もありません
不況や販売不振を理由に 製造技術・開発の中核を担っていた人たちが 名誉職のような地位を与えられて 飼い殺しにされたり 主流から追いやられます やむなく韓国や台湾中国へ転出していくのです(技術とともに)

カテゴリー: 日本の伝統・本流