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投稿者: 一醉

少しおかしい

交通教育で 手を上げて横断歩道を渡る 信号をよく見て渡る と教えます 間違ってはいないのですが
小学校低学年を指導する教師たちを見ていると 「信号が青になったら手をまっすぐ上に上げて」とか「まっすぐ前を見て 前の人に遅れないように(集団登校なので)」といってます 児童が見ているのは信号だけ 隊列を作り脇見をせずに歩いています

左右をよく見て自動車が近づいていないか確認する という最も大切な部分がすっぽり抜けています 交通ルールを守らない車が事故を起こすのです 自分がルールを守っていれば事故に遭わないことにはならない
的確な状況判断が身を護ります 青信号や横断歩道が護ってくれてるわけではない 集団登校で多数の被害者が出る事故はあとを絶ちません(方向指示器を出さずに いきなり左折するドライバーが最近多いのも 気になります)

平和憲法のおかげで 日本は70年間戦争に巻き込まれなかった というのは嘘です アメリカが日本を守ってくれる というのも嘘です
お互い様の助け合い精神は大事 でも他人任せは身勝手なだけ 自らの身は自ら守る 誰かが手を差し伸べてくれなかったから 不幸になったは少しおかしい
日本の国内ルール(アメリカが作ったのですが)が世界に通用するわけない 周辺国がそんなものを守る義理はないのです

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出版は死んだ

明治時代の出版は免許制でした 官許のある出版社のみが版権(複製権)を持っていて 著作権保護という観念はなかった 著作者が印税を得るのは個別に出版社との交渉・契約にかかります
著作権法になっても相変わらず 日本出版界独特のものとして残っています 要するに著作者の囲い込み ないし著書の出版権を独占するということです

岩波茂雄が夏目漱石に取り入って「こころ」を出版(なんと制作費・印刷代は漱石が負担)したあと 漱石著作の版権を手に入れ全集を出したのは典型的かと思います
漱石の頃は著名作家といっても筆一本で立つには不安がありました そこで朝日新聞の社員という形で給料をもらっていたのです 朝日との契約が終了し 再び経済的な不安にかられた漱石は この岩波の申し出を受けました
以来3年縛りといった囲い込み商法は 日本出版界の悪しき商習慣として根付いたわけです

知人がある出版社に本の企画を出しました すると制作費・編集費を出してくれるなら出版してもいい ただし初刷1500部のうち500部を買い取ってくれ という条件を示してきました
それってほぼ自費出版でしょう それなら出版社はいらない まったくリスクを取らないなら存在意義がない だったらアマゾンで出した方が よほどいい事になります

この本の場合は図版がメインなので キンドルで読むわけにはいかない 日本でも「Kindle ダイレクト・パブリッシング」により 電子出版は個人でも可能になりましたが 物理的な書籍をオンデマンドで出版するのは難しい
売れそうな本なら版権で囲い込む あまり売れそうもないのはリスクをとろうとしない 再販制や巨大取次が流通を支配する それが日本の出版界です

アマゾンのおかげで ようやくこのいびつな出版流通が改められようとしています 電子出版に関しては講談社とかがイチャモン付けてますが
アメリカみたいに出版社と著作者の間にエージェントが入ったり 著作者本人が版権管理会社を作るようにならないとだめですね 著作者による自費出版はアマゾン草創期から盛んだったようです
印税も昔は印紙に判子押したから明快だったけど いまは印刷部数じゃなくて実売部数だったり 初刷だけだとか聞きます

役人が噛んで始めた出版デジタル機構をメディアドゥが買収するそうです アマゾンだけでなくさまざまな電子書籍取次会社が林立してきました
市場が広がるにつれ コミックの世界では作者自身がメディア会社(エージェンシー)を立ち上げるようになりました 講談社と袂を分かった漫画家・佐藤秀峰氏の取り組みを応援したいですね
ベストセラーだとかなんとか騒いでいるのは いまだに20世紀の大量生産・大量販売の妄想に取り憑かれているのです

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DMとスパム、電話・訪問セールス

DM屋に任せきりのダイレクトメールは スパムメール扱いされるだけです
たとえばフィッシングメールは 機械的にアドレスを生成して送り付けるものです 費用はさほどかかりませんから 引っかかる者が限りなくゼロに近くても採算がとれます

でもフィジカルな方のDMには 印刷代から郵送費などの諸経費がかかります もちろん きちんと自社の顧客管理をしていて 固定客とコンタクトをとるオウンドメディアなら有効な方法です
しかし名簿を買ったりアンケートなどで 個人情報を収集して勝手に送り付けるのは けっこうな経費を使って悪印象を作り出しているだけです

最近は個人情報云々ということで こういったリストが手に入りにくくなりました そこで主流になるのはワン切りで電話番号を収集して 手当たり次第に電話セールスする方法です ワン切り電話があると 数日後にセールス電話がかかってきます

こういった電話セールスは フィッシング詐欺とおっつかっつで すべてが詐欺まがい商法といって間違いないものです
スパムメールと同じで電話番号の収集には ほとんど経費がかかりません しかし後で電話をかけるときは人件費がかかります
いわゆる掛け子と同じで歩合制でしょうから DMより遙かに低廉ではありますが

人件費を節約するため 一時は合成音声を使った電話セールスもありました 一見手間が省けて良さそうですが さすがに反応が悪すぎたか廃れました あとリクルートなんかが スパムFAXを盛んに送ってたこともあります 電話料金かかるが用紙代は相手持ちですからね

戸別訪問のセールスといえば 学研のおばちゃんか保険のおばちゃんでした
近頃あまり保険のおばちゃんの姿を見かけないと思ったら 保険の確認とか嘘をいって自社リストに無闇矢鱈と電話したり 銀行の窓口を借りて売っているようです 銀行口座とかクレジットカードなら 契約させてしまえば自動引き落としだから有利です

保険の勧誘は縁故を頼る商法でした ですから外資系生保が盛んにTVCMを流した頃は 保険の勧誘そのものより生保レディ(?)のリクルートに血道を上げていました
誰でも5人や6人の縁故はありますから ネズミ講みたいなものですか 募集の経費かからないし

昔葬儀屋さんに聞いたところ こういう仕事はプッシュセールスをすることはない 待ちの商売なのだと言ってました
しかし今 電話セールスと戸別訪問で一番多いのが 墓石屋と葬儀屋です まぁ考えてみれば生保も葬儀も人の不幸につけ込んだ あざとい商売ではあります

保険は本来相互扶助ですから 最終的にマイナスになるものです それを日本の生命保険は利殖のように装おって勧誘していました それだけならまだしも不払いが当たり前の状態でした まさしく詐欺商法です
葬儀屋は互助会の形態を取っているので 多店舗展開するときも会員に営業させているようです よく分からないのですがフルコミッション制なんじゃないかな 地縁・血縁を使う保険屋と同じ商法ですね

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