コンテンツへスキップ →

カテゴリー: webマーケティング

シェアリングエコノミー&クラウドファンディング

シェアリングエコノミーもクラウドファンディングも 価値の共有が本質なのではないか 共有には信頼感が欠かせない要件だ
なにも目新しいことではなく 近江商人の「三方よし」の精神そのものだ 売り手よし・買い手よし・世間よし この中でもっとも大切なのが 世間よしであるといえる

売り手と買い手が信頼しあうのは当たり前 買うのも売るのも商品やサービスだけではない 誠意のやりとりなのだ でなければ 買い叩いてやろう売りつけてやろうの 狐と狸の化かし合いになってしまう
シェアリングエコノミー・クラウドファンディング いずれも相手を信頼することで成り立つものだ

企業でこれから大切になるのは 社会との関わり方 社会にとっての有用性 ユーザーとの交流となろう つまり外向きになれということ
お客様と平等の関係を築く お互いに敬意を持ちあう 信頼がベースとなる お客様は神様じゃないし 客はカモでもない お客様志向や客の意見を取り入れるのとは違う

そしてユーザーとは客だけでない 世間様の誰が何時お客になるかわからない 固定客も見込み客も大事だが それだけではいけない お馴染みさんだけの裏メニューなど愚の骨頂だ
経営者も従業員も やはり世間の一員であることを忘れてはいけない 売り手はまた誰かにとっての買い手なのだ 買い手もあるときは売り手かもしれない お互い持ちつ持たれつで世間というのはあるのだ
取ってつけたような社会貢献が世間よしではない 本業を真っ当に行うことが社会に参加することであり すなわち世間よしなのだ 客もエンドユーザーだけにとどまらない あらゆる取引先がお客様といえる

シェアリングエコノミーもクラウドファンディングも インターネットがなければ成り立たない 一方的でない情報の共有ができたから可能になったモデル つまりフラットな関係が根底にある
日本でのとらえ方は少し的外れな気がする とくに民泊と称するものは Couchsurfing(日本風にいえばお互い様の精神)・Airbnb(これはBandB日本の民宿に近いか)などの理念と大きくかけ離れている
信頼感もなにもない ただの新しい儲け口でしかない インターネットを通じてといっても 単なる予約手段でしかない 

中国や韓国からの旅行者や短期滞在者を目当てにした アジト提供のような形になりそうである 近隣住民のことなど考えない 世間よしどころか 下手をしたら犯罪の温床になりかねないものだ
だれでも開設できる簡易宿泊所に 役人がもっともらしいお墨付きを与える 官が絡むと必ず利権が生まれる しかも中国・韓国から来る者が対象のように見えるが どうなのだろう

コメントは受け付けていません

通信販売

通信販売はアメリカで始まったといいます 最初はメールオーダーでした
西部開拓時代 人々が定着して各地に町ができます しかし生活物資の供給は追いつきません 流通は駅馬車で後に鉄道が引かれますが 町にあるのは小さな万屋1軒だけです
日用品をまかなえても 大型の農機具等はストックされていない そこで商店や駅にカタログを置き 注文書を郵送します(郵便物も駅馬車や列車で運び 駅で受け渡ししたのです) 注文した商品は小包で郵送されます

メールオーダーであり カタログ販売が通信販売の始まりだったのです やがて新聞・雑誌が普及すると広告で商品を売ることが行われます ただこの商品は顧客リストを作るのが目的です
その商品を売って利益を得るよりも 商品に満足した客にその他の商品カタログを届けるのです ですから広告料金等は販売促進の費用と考えます 商品カタログは出張店舗です(オーバー・ザ・カウンター)

他の業態でも同じなのですが 固定客・リピーターがもっとも大事な顧客です つまり会社のファンになっていただくのです 広告で売る商品はそのきっかけです ネームゲティングといいます
日本でも通販の広告は自社リストのためでした ところがTV広告で通販を始めると様相が変わってきます

TV通販

ある通販会社の新聞広告をやっていたことがあります この会社が試しにTV広告を打ったところ これが大変な反響でたちまち完売したそうです(ジャパネットたかた[01] … Continue readingより ずいぶん前の話です)
それに味を占めた会社はTV広告に軸足を移し 新聞広告の仕事はなくなってしまいました 一見客ばかりを相手にするようになった通販会社は その後あまり長く続かなかったようです

とはいえ今でも健康食品や化粧品等のTV通販は盛んです 衛星放送が始まり総体的な放送時間が増えたため 広告料金のダンピングで利用しやすくなったからです いまや雨後の竹の子のごとき状態を呈しています(なぜか圧倒的に九州が多い)
初回無料で売り上げを伸ばしたのは やはり九州の「ドモホルンリンクル」あたりでしたか 1回サンプルを取り寄せたら しつこく勧誘電話がかかります リピート客というより定期購入の継続販売を狙っています[02]格安のお試し価格でサンプルを取り寄せたつもりが いつの間にか定期購入に移行していた なんて事も悪質なところでは行われています

モラルリスク

反面で通信販売には「モラルリスク」というものがあります 料金後払いや代引払いの場合 商品が到着しても支払わなかったり 気が変わったといって返品したりする客が一定数いるのです
後払いの大半は後でと思いつつ うっかり忘れてしまう善意の遅れです この人たちは穏やかな督促で支払います 中には常習的に支払いが遅れる客もいます またクレームを付けて返品する客の中にも常習者がいます

1回の督促で支払う客は問題ありません しかし督促しても支払わない悪質な客に対しては 回収の費用と代金が引き合わないケースがあります 少額商品で遠隔地の客などです これをモラルリスクといい 商品の価格に最初から損金で上乗せします

以前主婦グループの通販詐欺がありました 低単価で売りさばけるものを大量に購入します 一人で何回もの取引は怪しまれるでグループを作ります 要するに取り込み詐欺ですが 小遣い稼ぎ感覚の軽い気持ちでしょう

高額な本格的詐欺と違い金額も少ないし 犯人と被害者に面識がないため 摘発が難しいのです だいたいコソ泥がいちばん質が悪い
万引きなども犯罪意識が希薄なので累犯が多くなります たとえ捕まっても微罪ですから懲りないのです[03] … Continue reading

インターネット通販

日本の通販はまるで狐と狸の化かし合いとなってしまいました 絶叫型とネガティブアプローチが席巻するTVCMは健全な姿とはいえない 通販の原点に立ち戻り 固定客を大事にしなければなりません
そのためにもっとも大切なのが 購買リストとクレームリストです これをもっとも効率的に運用しているのはアマゾンです レコメンドエンジンとユーザーレビューですね

自社リスト(ハウスリスト)が通販の資産です 一時的に売れるからといって楽天に出店しては 客の動向を把握することができない まして価格競合に陥るとバーゲンハンターばかりが集まり 将来の優良客に結びつくことは決してありません
通販先進国のアメリカで Eモールタイプのインターネットショッピングは全く下火になっています 日本も楽天の成功に倣ったモールがたくさんできましたが ことごとく姿を消してしまいました

註釈

註釈
01 ジャパネットたかたは小さなTV通販の会社でした そのためもっぱら深夜の安い時間帯を使っていました インフォマーシャルの手法と高田社長のキャラクターが相まって 飛躍的に売り上げを伸ばしたのです
02 格安のお試し価格でサンプルを取り寄せたつもりが いつの間にか定期購入に移行していた なんて事も悪質なところでは行われています
03 書店やスーパーマーケットの万引きが取りざたされますが なにも社会の歪みのせいではありません 大半が常習犯です 書店で万引きする少年が年老いて 老人の万引き常習者になることが多い 盗癖というのは確かにあります 癖ですから矯正できない
コメントは受け付けていません

ブランディングの媒体

新旧のメディア

広告・広報の媒体として 旧来のメディアとインターネットを比較すると いちばん大きな違いはインタラクティブ(双方向性)です いままでの広告・広報は企業側から一方的に発信するものでした ユーザー側は単なるオーディエンスです
インターネットのユーザーは積極的に自分に必要な情報を探します さらにはカスタマーレビューという形で ユーザーが情報を発信することもあり 送り手・受け手の差がありません[01] … Continue reading

この双方向性という特徴は ただ企業とユーザーの関係にとどまりません 企業内でも全員参加が可能な媒体がインターネットなのです 誰でも簡単に情報を発信できるわけですから 特に広告・広報担当者である必要もないのです
具体的には従業員ブログやフェイスブックページでの情報発信です 旧メディアのような一方通行ではなく ユーザーからの反応が直接得られる しかも担当者とのパーソナルなやり取りが可能です(twitterやインスタグラム(Instagram)なら AIでやり取りが可能になるかもしれない))

ブランディングと媒体

ブランディングはストーリー作り そしてストーリーの登場人物は従業員です 従業員を巻き込まなければブランディングは成り立ちません 観客であるお客様に感動を伝えるのはストーリーを演じる従業員なのです 従業員は最大・最良のメディア[02]ディズニーランドの従業員はキャストと呼ばれます つまり全員があの世界観の中の登場人物なのです スタッフでありプレイヤーでもある 全社一丸となることが ブランディング成功の道のりです 従業員全員がその企業と製品を好きにならなければ始まらない

旧来の媒体でよくあった ヤラセや仕組まれたストーリーをユーザーは見抜いています たとえ一時的にごまかすことができても 決して優良な体験を提供することはできませんから カスタマーにはならないのです つまり誠実でなければブランディングは不可能ということ[03]CIというのもロゴタイプを新しくすれば何かが変わるということでなく CIをやるという一連のキャンペーンで話題作りするのが主な目的でした
一方通行のメディアでは出稿量で流れを作ることもできました 双方向のメディアの場合 誠意を感じなければ会話が成立しない インターネットもそうですし従業員が媒体となる接客も同じことです

インターネットは開かれた場

ブランディングでは従業員も媒体です 従業員の意識の持ち方が決定的な影響力を持ちます インターネットは誰でも参加できますから 企業とお客だけでなく従業員同士や従業員とお客のコミュニケーションツールになります
その際に重要なのがコンセプトの通底 各自がバラバラに対話のやり取りをしていては ブランディングなど不可能です お客に伝えるためには まず従業員が確たるコンセプトを共有することです

以前には広告や製品開発のために コンセプトワードを設定したりしました しかしキーワードではうまくいかなかった まして会社自体のブランディングとなると 社是・社訓やスローガンのような抽象的な言葉では 解釈の違いが生まれてしまう恐れがあります 誰もがイメージできる具体的な物語が必須なのです
それがすなわちストーリー作りであり 不断の社内コミュニケーションです ブランディングは実に社内施策なのです

インターネットでブランディング

ブランディングのために最適な媒体がインターネットです インターネットができたお陰で 中小企業でもブランディングが可能になったともいえます インターネットの双方向性・全員参加という特徴を考えれば納得できると思う
オープンでフランクな関係を社内外で培うことができれば ブランディングは可能です 皆で物語を紡ぎ出すのです 企業が製品を作りユーザーが使う そこに良い体験・悪い体験が生まれ 物語となります

良い物語を作るためには しっかりしたシナリオ・ストーリーテリングが不可欠です 各自の思いつきや その場の流れで対応してはなりません アドリブを出せるのは台本があるからこそです マニュアル作りとは違います 決まりきった受け答えならAIにやらせたほうがよほど確実です
ストーリーを組み立て それに基づいて社内外に情報を発信し 従業員とユーザーが体験を共有して 初めて物語ができブランディングが成り立ちます インターネットなら スタッフが不足しても予算をあまり使わなくても ブランディングが可能です

註釈

註釈
01 ダイレクトなユーザーの感想は企業にとっても大切な情報源になります ユーザーレビューはグループインタビューなどとは比較にならない生の声です
02 ディズニーランドの従業員はキャストと呼ばれます つまり全員があの世界観の中の登場人物なのです スタッフでありプレイヤーでもある
03 CIというのもロゴタイプを新しくすれば何かが変わるということでなく CIをやるという一連のキャンペーンで話題作りするのが主な目的でした
コメントは受け付けていません