コンテンツへスキップ →

タグ: 広告

マーケティングのプランなど

グループインタビューはそのまま信用できない という感想を述べておられる方がいらっしゃいます 広告代理店のプレゼンテーションが変だ とのご意見もあります その通りなんですが 目的と目標の違いを理解されてないんではと思います
もともと メーカーのマーケティングを担当されていたようなので 無理ないかも知れません?

多くの場合 決定権を持つ役員の方は 世論調査のような数字や 一般消費者の意見などを重視されます
最終的には マーケティングプランが承認されないとなんにもなりません(=目的) 役員の方が理解できる言語(数字)で話さないと 言葉が通じないのです グループインタビューもプレゼンテーションの用語も そのためのツールというか 役員向けの言い換え 儀式といっていいかも知れません(=目標)

同じ内容のことを 広告代理店のディレクターが言っても首を傾げてしまうのですが 無作為に抽出された一般消費者の意見ですと言えば納得されます お客様のご意見に逆らうことなどできませんから
グループインタビューの目的はそこにあります 本気で主婦の意見をマーケティングに生かすなんて考えているわけじゃありません
逆に プレゼンテーションでわけのわからん用語を連発するのは 煙に巻いているという側面もあります ありがたそうなお経みたいなもので 一種の演出です

プレゼンテーションの場は 数の論理が支配します そのため広告代理店では 関係ない部署の人間まで動員することがあります 相手方より頭数が多ければ プレゼンは通りやすくなります エキストラ動員ですから これも演出です
(ここまで言っていいのか分かりませんが アメリカ映画でそんな場面があったのでOKでしょう 運転手から出入りの業者まで駆り集め それらしい恰好させてプレゼンするのを見て笑ってしまいました)

かつてCIが流行ったとき ロゴ・マークの案を通すために この3本の線は社是である◯◯と◯◯と◯◯を表し 右の跳ねた線は未来への飛躍を象徴しています とか説明してました 完全にこじつけです でも聞いた社長はまんざらでもない顔します

追伸 冒頭のブログを書いておられる方は 宣伝会議セミナーの講師をなさっていらっしゃいます(昔の久保宣 当時から雑誌「宣伝会議」は発行していました ある校正者の方から誤植が多いので有名だったと聞きました コピーライティングは日本語の正しい用法に則らなくてもいいのですが〈だいたい何をもって正しいとするか基準はありません〉雑誌の誤字脱字はいかんでしょう)

コメントは受け付けていません

SNS広告

もうキャッチフレーズの時代じゃない
つまり広告の時代は終わった(と言いたいのだが……)
気を惹く 目を引くキャッチフレーズで売れるか 企業に好イメージを持ってもらえるか むしろスローガンの方が大切な気もする 流行りの言葉で言えばブランディングだ 共感してもらうことだ となると マーケティングの仕事だ

ところで SNS広告は有効か? アドワーズより もっとターゲットを絞り込んだ訴求ができる? 会員のプロファイル情報はそんなに正確か? Twitterにも言えるが 本当にヒューマンな繋がりなのだろうか?
広告の形態としては 3行広告のようなものだろう クチコミ効果は強力だと思う 擬似的にせよ 村内の噂は広まるものだ 狭ければ狭いほど 驚くべき影響力がある
ただ 従来の広告と同じ感覚で取り扱っては無理ではないのか? いくら精緻なデータを積み上げても 顧客を誘導したり コントロールするのは難しいことだ というより やってはいけないことだろう
マス媒体に流される層(実はこの層が大半なのだ たぶん洋の東西を問わず)と同じに扱ったら間違うと思う

携帯SNSはあんなにぼろ儲けしているのに FaceBookが日本でいまいち受け入れられないのは どんな理由によるのか分からない やはり日本人に自立心がない? 自制心も自助努力も足りない お膳立てしてもらったもので満足するためか

コメントは受け付けていません

トヨタのお殿様商売

いや驚きました トヨタって危機管理能力 ゼロだったんですね まさか あそこまで醜態さらすとは思いませんでした
まえに CMで「まだ使えるけど 省エネのために乗り換えます」とやっていたのを見て ずいぶんセンスがずれた会社だなと 感じてはいたのですが(トヨタの広告ってすごくセンス悪いですけど ハウスエージェンシーが作っているのかな)
まぁ考えてみれば 《技術の日産 販売のトヨタ》と言われていたわけで もともと商品の品質や性能で売っているところではありませんでした
高収益体質は 下請けの部品メーカーを叩くことで維持していましたし 品質管理も含めて ものづくりに熱心な会社ではないですよね

ハイブリッドカーは最初 過渡的な形態だと言われていたのに トヨタ・プリウスがいち早く商品化した結果 エコカーのスタンダードみたいになりました やはり商売上手です(政府に働きかけて補助金なんかも出させました)[01] … Continue reading
メルセデス・ベンツのハイブリッドカーの運転感覚は 従来車に非常に近いものだそうです この辺のフィーリングの煮詰め方は やはりヨーロッパ車がうまいですね
ブレーキだけでなく トヨタ車のレスポンスの悪さは昔からの伝統でした?

それにしても 今ごろ社長が出てくるなんて いくらなんでも遅すぎます いまさら 何を言ってもみんな言い訳になりますから
たぶん想像ですが 創業家から迎えた社長を 矢面に立たすわけにはいかん なんていう時代錯誤の意識が働いているんじゃないでしょうか
そういえば トヨタグループでは いまだに豊田自動織機を本家と呼んでいると聞きましたけど 企業風土って変わらないものですね トヨタ城下町とはよく言ったもんです

新潟県中越沖地震のとき 自動車部品メーカーが罹災しましたが わずか数日で操業再開しました あの時はトヨタなんかの従業員が 復旧の手伝いに行ったとかいう美談仕立てに こしゃってました(越後弁)
実態は官僚・政治家を動員して市に圧力をかけ 電気・水道のインフラをその工場にだけ 無理やり開通させたのだそうです 市民の生活は無視してです このたびの常務だったかの記者会見の 傲岸不遜と通じるものがあります

註釈

註釈
01 2021年2月7日追記=GMが電気自動車(EV)に全面的にシフトすると発表しました アップルが自動運転の車を開発するらしいのですが 韓国の自動車メーカーと提携するかもしれない様相です 日本はトヨタが政治家を動かして官僚とともに ハイブリッドカーに固執してきました 目先の利益と利権のみで動いているからです テスラが存在感を示しても軽く見ていたのでしょう 世界の潮流から完全に取り残された日本の自動車産業はこれで終わります コンピューターやスマートフォンを玩具扱いし 日本独自技術とかに拘っていた家電の二の舞ですね
コメントは受け付けていません