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タグ: アップル

マーケティングにおけるデザインの役割

デザインに求められるのは実用性(実効性)です ビジュアルや雰囲気だけではデザインになりません これはプロダクト・グラフィック・アーキテクトすべてに通ずることです
ただ単に効率や合理性だけでなく もちろん見てくれだけでもなく 思いの丈が表れなくてはデザインではない

デザインで成功した企業の代表は「アップル」です

アップルのデザインはもてなしだという言葉がありました その通りかと思います
プロダクトデザインだけでなく インターフェイスのデザインに最も力を入れています 使い勝手に留まらない この感覚的なチューニングは群を抜いたものです
しかもそのデザイン戦略は パッケージデザイン ホームページデザインから 広告のビジュアル アップルストア さらにその製品を使うシーンにまで至ります

アップル製品を日常使うこと自体が アップルのデザインなのです ブランディングのもう一つ先を行っています

ニューズウィーク誌ダニエル・ライオンズ氏の記事中《アップルのマーケティング部は、アップル製品を買えばセンスが良くて優れた人になれると人々を洗脳することに成功した。アップル製品を購入すれば誰でもアートやデザイン、建築やファッションの専門家に変身できると信じ込ませたのだ。》が象徴的ですね

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講談社「死ねばいいのに」

聞くところによれば 京極夏彦氏はMacで原稿を執筆し なんとInDesignで組版までして出稿しているという 昔は原稿を出版社に渡せば戻ってくることはなかったが デジタルならばデータは自分の元に残る
InDesignにはepubで保存する機能があるから その気になればいつでも アマゾンやアップルと直接契約して出版できることになる もっとも現段階では どちらも日本語に対応していないので無理だが
iBookストアが開店する前に 講談社がこのような行動に出たのは そうとう焦っている証拠であろう あからさまな著作者囲い込みに走り始めたわけだ 京極氏にしても いま講談社を敵に回すことはできないから 呑んだのだろうが

再販制度は著作権者を守るわけではない 出版権という出版社の既得権益を守るだけのものである 新古書店を取り込むことはできたが アップルやアマゾン相手ではそうはいかない
いま日本の出版業界は流通を独占すること 再販制で利益を確保することしか考えていない
取次から書店への請求書は1か月に2回来る しかも勝手に配本してきた本の請求である 全くの押し込み販売がまかり通っている そして 取次から出版社への支払いは 年に2回となっている
この 日本の書籍・雑誌の流通を牛耳る取次は 大手出版社が株主である 電子書籍コンソーシアムとやらも たぶん同じメンバーだろう

出版は 雑誌連載で儲け 単行本にして儲け 文庫本化して儲けと 1つのネタで3番煎じまでできる それでも昔は その度に版を組み直していたので 文庫本になる頃なら まず誤字脱字なんかなかった[01] … Continue reading
いまはデータの使い回しだ そのため時間に余裕がなく ろくに校正もしない雑誌連載のテキストデータが 文庫本にまで使われる これに電子出版を加えて さらに儲けようとしているだけの発想だ
本当に「死ねばいいの…」は 日本の出版流通ではないか

註釈

註釈
01 川端康成が雪国を書くのに 何度も書き直しているという話があるが 別に川端康成に限らず古の小説出版はそんな書き方だった 雪国の温泉宿に何度も通い長逗留して草稿を書く 推敲・ゲラ校して雑誌に短編として連載する 後にこれらを纏め長編として単行本を出す 昔はデータの使い回しじゃないので 新たに活字で版を組み著者校正に回す 著者による朱が入るが ことに短編をつなげて長編にするには 章を入れ替えたり書き直すことが多くなる 文庫本はまた別の契約で再び版を組む この時の著者校でかなりの朱が入る場合がある 書き直す機会が多かったため そうなったまでのこと(作者によっては自分の手を離れた原稿に手を加えない人もいた)
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トヨタのお殿様商売

いや驚きました トヨタって危機管理能力 ゼロだったんですね まさか あそこまで醜態さらすとは思いませんでした
まえに CMで「まだ使えるけど 省エネのために乗り換えます」とやっていたのを見て ずいぶんセンスがずれた会社だなと 感じてはいたのですが(トヨタの広告ってすごくセンス悪いですけど ハウスエージェンシーが作っているのかな)
まぁ考えてみれば 《技術の日産 販売のトヨタ》と言われていたわけで もともと商品の品質や性能で売っているところではありませんでした
高収益体質は 下請けの部品メーカーを叩くことで維持していましたし 品質管理も含めて ものづくりに熱心な会社ではないですよね

ハイブリッドカーは最初 過渡的な形態だと言われていたのに トヨタ・プリウスがいち早く商品化した結果 エコカーのスタンダードみたいになりました やはり商売上手です(政府に働きかけて補助金なんかも出させました)[01] … Continue reading
メルセデス・ベンツのハイブリッドカーの運転感覚は 従来車に非常に近いものだそうです この辺のフィーリングの煮詰め方は やはりヨーロッパ車がうまいですね
ブレーキだけでなく トヨタ車のレスポンスの悪さは昔からの伝統でした?

それにしても 今ごろ社長が出てくるなんて いくらなんでも遅すぎます いまさら 何を言ってもみんな言い訳になりますから
たぶん想像ですが 創業家から迎えた社長を 矢面に立たすわけにはいかん なんていう時代錯誤の意識が働いているんじゃないでしょうか
そういえば トヨタグループでは いまだに豊田自動織機を本家と呼んでいると聞きましたけど 企業風土って変わらないものですね トヨタ城下町とはよく言ったもんです

新潟県中越沖地震のとき 自動車部品メーカーが罹災しましたが わずか数日で操業再開しました あの時はトヨタなんかの従業員が 復旧の手伝いに行ったとかいう美談仕立てに こしゃってました(越後弁)
実態は官僚・政治家を動員して市に圧力をかけ 電気・水道のインフラをその工場にだけ 無理やり開通させたのだそうです 市民の生活は無視してです このたびの常務だったかの記者会見の 傲岸不遜と通じるものがあります

註釈

註釈
01 2021年2月7日追記=GMが電気自動車(EV)に全面的にシフトすると発表しました アップルが自動運転の車を開発するらしいのですが 韓国の自動車メーカーと提携するかもしれない様相です 日本はトヨタが政治家を動かして官僚とともに ハイブリッドカーに固執してきました 目先の利益と利権のみで動いているからです テスラが存在感を示しても軽く見ていたのでしょう 世界の潮流から完全に取り残された日本の自動車産業はこれで終わります コンピューターやスマートフォンを玩具扱いし 日本独自技術とかに拘っていた家電の二の舞ですね
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