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タグ: プレゼンテーション

昭和の味

近所に昔からの洋菓子屋さんがあります 現在は2代目の息子さんが菓子づくりを担当しておられます 近くに昔からやっているパン屋さんがあります こちらのご主人はかなりのご年配で 跡継ぎはいないようです
昔からある普通の 街のパン屋さん・洋菓子屋さんです 味も至って普通 でもこの普通がとても美味しいのです 普通にうまいのは大事なことです

同じ通りにここ数年 洋菓子屋さんパン屋さんが相次いで店を開きました いずれも流行りの風潮を取り入れた店です 特にパン屋は甘くてフワフワの食パンを売り物にしています
件のパン屋さんは しっかりした上がりの食パンを焼きます ケービングなどない ずっしりとする1斤です

パン屋さんも洋菓子屋さんも固定客がついています いたずらに時流を追わない 安心できる味が評価されているのでしょう
洋菓子屋さんの味は昭和です プリンとかショートケーキといった 定番品が特にそうです 素材の味がきちんと生かされています フワフワ・トロトロではなく 材料を惜しまない誠実な作り方なのです でもそんなに高くはない

昭和の時代にも粗悪品はいくらでもありました それらは最初から悪意を持って作られています でも平成の世から始まったような 浮ついた物作りはなかったように思います まさに失われた30年ですね
もっともらしいことを言いながら 内実は大したことがない これを越後弁(中越?)で「しゃっきらもねぇ」といいます(語源がよく分からない 方言は古語から来ているのが多いのですが)

しゃっきらもねぇ製品・店がもてはやされるのは TVのタイアップやペイドパブから来ています 昭和のTVはそんなことをしていません[01] … Continue reading
平成の世はインターネットの影響で 広告の出稿量がどんどん減っていきました そのため本編に見せかけた こんな手法が横行するのです

註釈

註釈
01 昭和のCMはよかったですね サントリーオールドやサクラカラーなんて エレガントで鑑賞したい作品といえます 氷がカランと音をたてるのがなんとも
大人の酒に憧れていた頃です 好きだったのは市川崑先生演出のものかな サントリーホワイトのサミー・デイビスJr.も忘れてはいけない
トヨタ対ニッサン 資生堂vsカネボウ サントリーとニッカ サクラカラーにフジカラー どんな業種・製品にもライバルがあり互いに競っていました インターネットのせいかどうか いまは一強とその亜流ばかりです 独自性を競うのと差別化はまったく違うと思いますけど
それにしても最近のトヨタのCMは不快極まりない 社長がしゃしゃり出るのは スティーブ”・ジョブズのプレゼンテーションでも真似したのでしょうか 地方企業のCMで社長が出てきてるようにしか見えない
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戦略・戦術・戦闘力(マーケティングエージェンシーの続き)

インターアクティブさんでは マーケティング(というより営業?)戦略・戦術・戦法といっている 戦法というと◯◯の陣といった 戦国時代の軍学(江戸時代に流行したものだが)を思い出してしまう
戦術の下位は戦闘力だと思う 戦闘力には有形戦闘力と無形戦闘力がある

有形戦闘力とは 兵力量の多寡 火力の優劣をいう 無形戦闘力とは指揮・統御 団結力・忠誠心 軍紀・士気 練度・戦技などのことだ
戦いにおいて 彼我の勝敗を決するのは有形・無形どちらだろう 寡兵よく衆を制すの言葉通り じつは無形戦闘力が重要なのである
どのような利刀を帯びていても 使いこなす武術がなければ竹光も同然である

特に インターネットというバトルエリア上の戦い webマーケティングは物量戦でなく 戦技が雌雄を決定する傾向が著しい 当所は webに特化したマーケティングをご提案している

インターネットはプッシュ・プルでいえば 完全にプルのメディアである 待ち受けるのは 一見消極的に見えるかもしれない しかし攻守3倍という じつは攻撃より強力な戦術なのだ
充分に引きつけ 後詰め(営業力)を適切に運用すれば 敵を殲滅することができる 軍事用語でいうところの攻勢防御(オフェンシブ・ディフェンシブ)だ

それ行けやれ行けの 積極的な攻めの営業でないマーケティングを インターネットは展開できる こちらからプレゼンテーションするより むしろお客様の方から働きかけてくることもあるほどだ
インターネットならではの 双方向性を活かしたwebマーケティングである

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マーケティングのプランなど

グループインタビューはそのまま信用できない という感想を述べておられる方がいらっしゃいます 広告代理店のプレゼンテーションが変だ とのご意見もあります その通りなんですが 目的と目標の違いを理解されてないんではと思います
もともと メーカーのマーケティングを担当されていたようなので 無理ないかも知れません?

多くの場合 決定権を持つ役員の方は 世論調査のような数字や 一般消費者の意見などを重視されます
最終的には マーケティングプランが承認されないとなんにもなりません(=目的) 役員の方が理解できる言語(数字)で話さないと 言葉が通じないのです グループインタビューもプレゼンテーションの用語も そのためのツールというか 役員向けの言い換え 儀式といっていいかも知れません(=目標)

同じ内容のことを 広告代理店のディレクターが言っても首を傾げてしまうのですが 無作為に抽出された一般消費者の意見ですと言えば納得されます お客様のご意見に逆らうことなどできませんから
グループインタビューの目的はそこにあります 本気で主婦の意見をマーケティングに生かすなんて考えているわけじゃありません
逆に プレゼンテーションでわけのわからん用語を連発するのは 煙に巻いているという側面もあります ありがたそうなお経みたいなもので 一種の演出です

プレゼンテーションの場は 数の論理が支配します そのため広告代理店では 関係ない部署の人間まで動員することがあります 相手方より頭数が多ければ プレゼンは通りやすくなります エキストラ動員ですから これも演出です
(ここまで言っていいのか分かりませんが アメリカ映画でそんな場面があったのでOKでしょう 運転手から出入りの業者まで駆り集め それらしい恰好させてプレゼンするのを見て笑ってしまいました)

かつてCIが流行ったとき ロゴ・マークの案を通すために この3本の線は社是である◯◯と◯◯と◯◯を表し 右の跳ねた線は未来への飛躍を象徴しています とか説明してました 完全にこじつけです でも聞いた社長はまんざらでもない顔します

追伸 冒頭のブログを書いておられる方は 宣伝会議セミナーの講師をなさっていらっしゃいます(昔の久保宣 当時から雑誌「宣伝会議」は発行していました ある校正者の方から誤植が多いので有名だったと聞きました コピーライティングは日本語の正しい用法に則らなくてもいいのですが〈だいたい何をもって正しいとするか基準はありません〉雑誌の誤字脱字はいかんでしょう)

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