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情報心理戦とマーケティングの戦理・戦略・戦術・戦技 投稿

webの役割は、やはりPRだった

数々の広告を制作してきました 中には期待したほどの効果が現れない事例もあります
考えてみると 成果が上がらなかった企業に共通した特徴がありました 社内コミュニケーション(コンセンサス)が不足しているのです いかにクォリティの高い広告を制作しても 社内で意識の統一が図られていません
担当者や社長が了解しているのみで 営業や現場でコンセプトが共有されず 広告だけ空回りしているという感じです

有形無形の社内資産を活用できていない会社が、けっこう見受けられます 社内(社員)の意思統一 目的意識の共有ができていないのです
原因はコミュニケーション不足 コミュニケーションは双方向でなければなりません これは もっとも大切なこと
一方通行の会議や訓示で コミュニケーションを図ることはできません 社員全員それぞれに参加できるメディアが必要です

社内意識の持ち方を統一するためには 明確でわかりやすい《スローガン》《シンボルマーク》などが有効です(額に入れた社是・社訓ではありません)
これらは常に 目につくところに表示され 日常意識される必要があります
さてどうしますか ポスターを作って壁に貼りますか 毎朝唱和しますか(まさか拝まないでしょうね)

■社内コンセンサス+ユーザーとのコミュミケーション

当所では予てからwebを仲立ちとした 社内コミュニケーション ユーザーとのリレーションを提唱しています これは厳密にいうと 広告ではなく宣伝・PRにあたります webはこれらの課題を解決するのに うってつけのツールなのです

じつは初期の頃 ホームページにこのような副次効果がある事に 私自身気がついていませんでした 社員が積極的にwebに関わっていると 当所のクライアントから教えていただいたことが発端です
クライアントがホームページを 私が予想していた以上に活用する中で 明らかになった事実です

押し付けでない顧客フォローが功を奏し 企業へのファンを育成した例があります インターネットを活用したコミュニケーションによるものです ブログを使いました
近年は このコミュニケーション・ツールとして もっとも有効なのが〈フェイスブックページ〉と認識しています 新たな案件には 必ずフェイスブックページを作ることを推奨しています

社内の意思統一(コンセンサス)育成のために オフィシャル・ホームページを有効に使う さらにユーザー(既存客+見込み客)とのコミュニケーション醸成には Facebookとの連動が必要となります
Facebookの大きな特徴は 既知の人との情報共有です つまりすでに企業を認知し 好感を持っているユーザーが対象となります フレンドリーな情報発信が緊要課題です これができれば客の方から継続的に接触してもらえます

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フィーリング・マーケティング

これからのwebサイト制作のあり方は コンテンツ(役に立つ情報)+フィーリング(好感の持てる画像・映像)です

望む望まないに関わらず 多くの人に一方的に情報を送りつけ その中のごく一部の見込み客に購買を促す プッシュ型の旧来マーケティングとは異なるアプローチが webでは必要です

webサイトを通して 企業・商品の理念とストーリーを語るのが ホームページの役割になります
いままでは コンテンツの充実でこれを実現しようとする コンテンツマーケティングが言われていました いわば理屈で説得しようとしていたわけです
検索エンジンもキーワードや構文解析といった テキストによるものでしたから コンテンツが全てといってよい状態でした

しかし人間は感情の動物で 理屈ではなかなか動きません(まったく動かないわけではないのですが 極めて動きが悪い)
SNSが現れ 統計学的アプローチではない ヒューマン・リレーションの情報共有が可能になりました Likeボタンは ほんの第一印象で押すものです
そしてついにPinterestが登場 ここに至って 人間の感情による情報の共有が始まりそうです

従来の広告でも イメージ戦略は非常に大事です でもそのやり方は 印象的なフレーズやクールデザインといった クリエイティブに頼ったものでした
特に人間のエモーショナルな部分に訴える広告は TVCMの独擅場

高額な専門品に衝動買いがないかというと そうとも言い切れません あらゆる手立てで情報を集めて検討するでしょうが 購買のきっかけとなるのは案外に感情的な要素です

信用できるメディアの順番というものがあります

  1. 実物
  2. 専門家の意見
  3. 家族・友人の意見
  4. 店員に聞く
  5. TV放映

といったところです

古い資料なのでインターネットはありません ただ この上位5位は今も不変でしょう(最新リサーチでも証明されています) いずれも客観的な情報・データというより 感情の動きで左右されるものばかりです

理解ではなく 信じてもらうこと 説得ではなく 共感してもらうこと 製品と企業への信頼感は感情に基づきます
当所がwebサイト構築に加え Facebookとの連動をお進めする理由はここにあります
Facebookページの投稿で 賛同を呼ぶのは圧倒的に写真です 情緒に左右されていることは明らかといえます

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キンドル日本語版の画面表示はどうなるのでしょう(視認性など)

DTP初期のころ 技術者の方にATMの重要性を説明しましたが 理解できないようすでした 単なる見た目のために あんな重いものを使う必要はないと言ってはばかりません
ちゃんと読めるじゃない ドット文字でなんの不足があるの? と本気で思っていたようです そんな人たちが技術面を開発しているとしたら 視認性のことなどほとんど考えていないでしょう

うろ覚えですが DOSの画面は 行単位で遷移してませんでしたか(スクロールではなく1行ずつ置き換わる感覚)もちろん文字はドットで 2諧調です
たしかに欧文は それこそ16ドットのビットマップでも さほど可読性に影響しません プロポーショナルフォントなら それなりに文字のバランスもとれます 日本語の視認性とは大きく違うのです

キンドル上に紙の組版を再現する必要はありません 紙+インクで読みやすいよう工夫されたのが現在の組版です
キンドルで読みやすいものを作ればいいだけの話 その際 従来の日本語組版ルールは参考にはなるでしょう
たとえば 日本画の構成は線によります 線のバランス感覚は 余白との対比です そんな感覚も 日本語組版に影響しているかもしれません

読書体験って 一種の空間(平面の)認識ではないでしょうか ページをめくる動作 文字の大きさと配置 余白の取り方が内容理解にも影響を与えると思います
日本語電子書籍の読みやすいレイアウトは 余白の生かし方のような気がします 版面の外の余白 行間の空きなど
欧文は文字の成り立ち(大文字+小文字)から 行間はあまり重要視していません キンドルは行間を調整できるのでしょうか

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