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タグ: ユーザー

姑息な手段

Facebookの分かりにくさは もしかしたら滞在時間を長くさせるためではないか 「like!ボタン」を熟考してクリックすることは まずないはずだから
ユーザーではないビジターの滞在時間はそんなに長くないと思う

越谷レイクタウンなど 巨大ショッピングモールの分かりにくさも同じ目的を持っているのだろうか 迷わせることで 少しでも販売機会を多くしたい?
もっともテナントの入れ替わりが激しすぎて カテゴライズすることは不可能だ 仕方ない面もあるかもしれない(とにかく案内板がない)

かつてのデパートは 最上階にしかトイレを設置してなかった コンビニのトイレと正反対のやり方である 催事場も最上階においていた お高く止まっている?
だが もはや客は上まであがってこない 苦肉の策がデパ地下というやつか プロモーター(イベント屋)が跳梁する 姑息な手段であることに変わりはない

昨今見かけるご当地ユルキャラとやらも 姑息な手段のひとつかもしれない これは 地方自治体等が箱モノ行政の批判をかわすために 予算をソフト面(?)に振り向けたに過ぎないことだろうが

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マーケティングの5P

マーケティングの4Pは古典的な概念です でも今でも古びません
Product(製品) Price(価格) Place(流通) Promotion(プロモーション)

このうち私が関わっているのは 主にプロモーションの分野です プロモーションには販促と広告があります

販促と広告の大きな違いは 直近の売り上げを目標とするか 将来にわたって好イメージを築くかです
販促によって伸びた売り上げ(利益)が 掛かった費用を下回れば そのキャンペーンは失敗となります じつにダイレクト しゃにむに売るという感じ
広告は一言でいえばイメージ作りです 製品・価格・流通さらにその会社の 性格というか持ち味によって 売り方は決まります

●インターネット以前

プロモーションといえば マスメディアを使うのが当然でした マスメディアを使うプロモーションは 不特定多数を対象として広く薄くリーチするもの 数打ちゃ当るの理屈です 効率はあまりよくなく 必然的に多額の費用がかかります

もう一つ付け加えると Product Price Place Public relation をブランディングの4Pとする説もあるようです
マーケティングの4Pが唱えられたのは マスメディアによる情報の一方通行を前提とした時代です PRもマス媒体しか手段がありませんでした

言えるのは いずれの4Pも作り手・売り手側の観点だということです

●インターネット以降

インターネットの時代 情報の流通が双方向になり さらにSNSによりコミュニケーションが開かれた世界になったことで この4Pの概念に情況との乖離・齟齬が生じてきたと思われます

インターネットユーザーは ただのオーディエンス(情報の受け手)ではありません 自ら探し求め さらに積極的に関わる能動的な人たちです
ただ受け取るだけじゃなく自主的に参加すること 批判精神を持って見ること自ら選択すること インターネット最大の特徴である インタラクティブ(双方向性)とはそういうことです

Facebookページは さらに双方向性を押し進めた形と言っていいでしょう 人を介した出合いは大きな影響力があります パブリック・リレーションではなくヒューマン・リレーションを目指したいものです

●改めて4Pのこと

こちらの解説《マーケティングの4P戦略》は教科書的にきれいにまとまっています だがプロモーションに関しては旧来のものです

《4Pの時代は終わった、のかもしれない》のうち「いま売れています」が最強のコピー…… その通りです 説明しても相手には届かないし 理屈でものを買うのではない マスメディア広告が力を失ったのではないかとも思います

《4P(7P)とは何か》これはまったくの牽強付会です 上記もたくさんのPを提示されておられますが いくら増やしても問題は解決されないのではないでしょうか

これらに倣って私もマーケティングの5P(4P+P)を考えてみました インターネットの時代 もっとも大切なものは principle in business(ビジネスにおける信条・道義) ではないかと痛切に感じます[01]※2022年9月2日追記=この頃 authenticity … Continue reading

●いちばん大切な《P》は道徳的であること

インターネット・マーケティングにおいて策を弄してはいけない お客様とはお互いを尊重し尊敬する間柄でなければならない
お客様とのコミュニケーションを形作る 価値観を共有する 真摯な態度が評価されるのではないでしょうか
そのためにもっとも必要なのが「至誠を貫く」ことです 経営理念 もの作りやサービスに対する揺るぎない信念が インターネットでは問われます

自由な情報の交換によって 旧来のマスメディアは権威を失いつつあります マスコミの権威に寄りかかった マスメディア広告が効かなくなりました
インターネットを使うマーケティングでは 今までのマスメディア広告のように 情報の一方通行で考えていては駄目だといえます

インターネットで大事なのはコミュニケーション けっしてプロモーションではありません
Facebook自身マネタイズのため それを求めているかもしれないが SNSはプロモーションじゃない コミュニケーションとごっちゃにすると間違えます(PRまでは許されるかもしれません)

それじゃぁ インターネット・マーケティングは4Cではないかと言われそうです

でもマーケティングの4Cでいうコミュニケーションは やはりマスメディア前提で双方向性を考えていません
消費者の顔色を伺うのも 売らんかなの裏返しではないか お客様の行動を自らに有利になるよう それと気づかぬよう誘導する作為があります
大体マーケティングの4Cなるものは こじつけが過ぎると思います 頭に customer consumer clientele なんかを付けてCでまとめるのは無理がある

●販促と広告の事例

過去の販促例を取り上げれば サンケイリビングさんがクーポンを大々的に売り出したことがあります 当時クーポンは日本人の買い物習慣にそぐわないといわれていましたが 案の定失敗に終わりました
インターネットの時代になっても 相変わらず従前の感覚のままでクーポンを取り入れている所が多いようです
アメリカでのクーポンの捉え方 日本で現在行われているクーポンビジネスはかなり様相が異なります 日本型クーポンは姑息な客寄せ手段として使われ その結果がグルーポンジャパンの詐欺商法に現れました

広告において企業姿勢を示すのに ことさらな環境問題を取り上げたりするのは疑問です たとえばボルボもベネトンも違うと思います 奇をてらった話題作り狙いではないかという(うさん臭い)印象があります[02] … Continue reading
大企業さんは別かもしれませんが 一企業が社会に貢献するのは限られた範囲でしかできません 近隣の人たちや 商品・サービスを通じての貢献で充分ではないでしょうか

客を釣ろうとするその場しのぎの促販 上辺を装う御為ごかしの広告 そんなものは時代遅れです お客様を侮ってはいけない ユーザーを惹き付け 共感を得るのは至誠につきます

インターネット・マーケティングは5P 最優先されるべきはPrincipleです

註釈

註釈
01 2022年9月2日追記=この頃 authenticity とか言われるようですが これは本物らしさとか本格的・正統派ではありません その企業らしさというニュアンスです つまり信念がブレない真っ直ぐな志です 己の立脚点が明確なら他に左右されないのです
02 2023年6月26日追記=アメリカのビール会社大手のバドライト(バドワイザー・ライト)の広告で安易にトランスジェンダーの人を使ったところ LBBT運動に反対する人と支持する人両方から 非難され不買運動が起こり売上が激減しました アメリカでは民族や出自の違いを明確に意識したマーケティングが必須です しかしトランスジェンダーはセンシティヴな問題であり 商売に結び付けようとする姿勢が問われたと 私は解釈します
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webの役割は、やはりPRだった

数々の広告を制作してきました 中には期待したほどの効果が現れない事例もあります
考えてみると 成果が上がらなかった企業に共通した特徴がありました 社内コミュニケーション(コンセンサス)が不足しているのです いかにクォリティの高い広告を制作しても 社内で意識の統一が図られていません
担当者や社長が了解しているのみで 営業や現場でコンセプトが共有されず 広告だけ空回りしているという感じです

有形無形の社内資産を活用できていない会社が、けっこう見受けられます 社内(社員)の意思統一 目的意識の共有ができていないのです
原因はコミュニケーション不足 コミュニケーションは双方向でなければなりません これは もっとも大切なこと
一方通行の会議や訓示で コミュニケーションを図ることはできません 社員全員それぞれに参加できるメディアが必要です

社内意識の持ち方を統一するためには 明確でわかりやすい《スローガン》《シンボルマーク》などが有効です(額に入れた社是・社訓ではありません)
これらは常に 目につくところに表示され 日常意識される必要があります
さてどうしますか ポスターを作って壁に貼りますか 毎朝唱和しますか(まさか拝まないでしょうね)

■社内コンセンサス+ユーザーとのコミュミケーション

当所では予てからwebを仲立ちとした 社内コミュニケーション ユーザーとのリレーションを提唱しています これは厳密にいうと 広告ではなく宣伝・PRにあたります webはこれらの課題を解決するのに うってつけのツールなのです

じつは初期の頃 ホームページにこのような副次効果がある事に 私自身気がついていませんでした 社員が積極的にwebに関わっていると 当所のクライアントから教えていただいたことが発端です
クライアントがホームページを 私が予想していた以上に活用する中で 明らかになった事実です

押し付けでない顧客フォローが功を奏し 企業へのファンを育成した例があります インターネットを活用したコミュニケーションによるものです ブログを使いました
近年は このコミュニケーション・ツールとして もっとも有効なのが〈フェイスブックページ〉と認識しています 新たな案件には 必ずフェイスブックページを作ることを推奨しています

社内の意思統一(コンセンサス)育成のために オフィシャル・ホームページを有効に使う さらにユーザー(既存客+見込み客)とのコミュニケーション醸成には Facebookとの連動が必要となります
Facebookの大きな特徴は 既知の人との情報共有です つまりすでに企業を認知し 好感を持っているユーザーが対象となります フレンドリーな情報発信が緊要課題です これができれば客の方から継続的に接触してもらえます

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