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タグ: デパート

雀とパン屑

いつだったか フランスが本店のレストランが作るパンを買ったことがあります
かなりの値段でしたし 普段 そういうものに価値を置かないと公言しているのですが 店の裏の工場で焼いているのを見て つい買ってしまいました
皮がパリパリで沢山のパン屑が出たので 何気なくベランダに撒いてみました すると雀がやってきて夢中で食べるのです かなりの量をたちまち平らげてしまいました

何日か後 その高級パンがなくなり いつものヤマザキ食パンを朝食に食べました 試しにパン屑をベランダに撒いてみました ついでに魚沼コシヒカリの米粒も一緒に撒きました
やはり雀がやってきて啄んでいます しばらくしてベランダを見ましたら なんと米粒だけを選って食べ パン屑はそっくり残しているのです

フランス産小麦粉[01] … Continue readingと思われるパンは 大変うまいものでした しかしヤマザキのパンも 食べられないほどひどくはありません
それなのに雀はまったく口(嘴)を付けないのです 添加物の臭いを敏感に嗅ぎ取ったのでしょうか きっと野生の知恵で有害なものを避けたのです

2020年4月1日追記=ヤマザキが北海道で売っていた食パンの原材料表示に 嘘が書いてあることが明らかになりました もともと原料表示は量の多い順番で スペースに書ききれない微量の添加物は表記されません しかしヤマザキは故意に嘘の表示をしていました
ヤマザキに限りません 生協のプチ・シュークリームやおかきは 下請工場の通常製品をパッケージだけ変えて詰めたものです その銀色パッケージには 麗々しく無添加天然と書いてありました 嘘の表示はずいぶん前からあったのです)

あるとき知人が個展を開くというので 銀座の画廊へ見に行きました 帰りがけ三越デパートの地下にあったJOHANという店でパンを買いました
家で食べましたが これが不味いのです 値はヤマザキパンの3倍以上もします それなのに小麦粉の香りがないし食感もだめです 材料と焼き方だけの問題だろうか

パン屑をベランダに撒いてみました 案の定 雀は見向きもしません 3日経ってもそのまま残っています JOHANはインストアベーカリーの走りだそうです 個別包装しなければ添加物表示の義務はありません
インストアベーカリーといっても 成型二次発酵の冷凍生地を焼くだけです 温泉まんじゅうと大差ない見せかけだけの売り方です (冒頭に掲げたパン工場はガラス窓のかなり広い部屋でした)

ある方から湯河原のパンをいただいたことがあります 小さな店ですが長蛇の列で整理券を配っていたそうです なんでも天然酵母かなんかのパンで TVで幾度も紹介されたとかいってました けっこうな価格だったみたいです
せっかく貰ったものを申し訳ないのですが話になりません 味を云々するどころか出来損ないのパンです なぜこれが評判なのか理解できない 少なくとも職人の気概は感じられないものです 手作り風(素人風)がよいのだろうか?[02] … Continue reading

このパン屑はベランダに撒きませんでした(モッチリしていてパン屑がほとんど出なかったのです) ですから雀がどう判断したかも分かりません 人の味覚も価値観も違います[03] … Continue reading(※なので上記はあくまで「個人の感想」です)
付加価値で売ろうとしない まじめに作った普通においしい 町のパン屋さんがなくなった(成り立たなくなった)のは確かです 昔「あたり前田のクラッカー」というフレーズがありました 当たり前においしいことが いかに大事かを語っていた?

2020年11月16日追記=京都志津屋さんのパン カルネを初めて食べました これは価値があります 特にパンそのものが素晴らしい ハム1枚と少量の玉ねぎ自家製マーガリンだけのシンプルな味です オフィシャルサイトを見るとドイツ風フランスパン!と書いてありました なるほど昨今のふわふわ・もちもちパンとは一線を画す実直な作り 久しぶりの美味いパンでした)

蛇足なんですけれど スイスのパンは不味いという定評があります 国民皆兵のスイスでは常時戦争に備えていて 兵糧米ならぬ兵糧麦を備蓄しています 古い小麦から食べていきますので どうしても美味いパンは焼けません
チーズなど保存食品の生産が盛んなのも同じ理由です チーズフォンデュは古く固くなったパンを食べるため考えだされました まさに陣中食ですね 越後の「ケンサン焼き」が思い起こされます 味噌を塗った強飯の握り飯を 湯漬けで食べる陣中食です

註釈

註釈
01 かつて国産の小麦粉ではパンが焼けないと言われました その通りで小麦粉の質が違います 今では国産小麦粉も品種改良されて パンに使えるようになりました それでも素材の素性は品質を決定します フランスの小麦粉で焼くからフランスパンなのです
02 昔物好きにライ麦を使ったドイツ風パンを買いました 販売店の人が できるだけ薄く切って食べるといいと教えてくれました その通りにすると大変うまい ハードな食感を意識した切り方でした 販売する人も美味しい食べ方を伝えてくれる 自分の作るパンの味に自信を持っているのです
03 私の味覚では「もちもちパン」が嫌です ネチネチした食味は本当にまずい 「ふわふわパン」は不思議です 食パンを冷蔵してはいけないと かつては言われました ふわふわパンは1週間冷蔵庫に入れておいてもフンワリしています もちもちパンはタピオカ粉に似た澱粉を使うようです ふわふわパンは専用酵母があります
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姑息な手段

Facebookの分かりにくさは もしかしたら滞在時間を長くさせるためではないか 「like!ボタン」を熟考してクリックすることは まずないはずだから
ユーザーではないビジターの滞在時間はそんなに長くないと思う

越谷レイクタウンなど 巨大ショッピングモールの分かりにくさも同じ目的を持っているのだろうか 迷わせることで 少しでも販売機会を多くしたい?
もっともテナントの入れ替わりが激しすぎて カテゴライズすることは不可能だ 仕方ない面もあるかもしれない(とにかく案内板がない)

かつてのデパートは 最上階にしかトイレを設置してなかった コンビニのトイレと正反対のやり方である 催事場も最上階においていた お高く止まっている?
だが もはや客は上まであがってこない 苦肉の策がデパ地下というやつか プロモーター(イベント屋)が跳梁する 姑息な手段であることに変わりはない

昨今見かけるご当地ユルキャラとやらも 姑息な手段のひとつかもしれない これは 地方自治体等が箱モノ行政の批判をかわすために 予算をソフト面(?)に振り向けたに過ぎないことだろうが

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訪問販売はどうなった

訪問販売が終わったとはいえ 一部の高額商品などは 今でも営業担当者が訪ねていったり ショールームに招待したりといった方法が使われているのかもしれません 私はそんな商品に縁がないので詳しくないのですが
たとえば宝飾品や高級車はどうでしょう フェラーリ・ポルシェを買う人とアストンマーチンを買う人は層が違う感じがします 前者はマニアックな車好きだと思いますし 後者はとにかく見てくれが大事なんじゃないでしょうか フェラーリ・ポルシェは確実に自らディーラーへ赴くでしょうし アストンマーチンは営業にすすめられれば買うのではと想像します

ところで百貨店の外商って今でも頑張ってるんですか 昔はデパートの売り上げの半分は外商によるものだと聞いたことがあります 高級時計も含めて 宝飾品はもっぱら外商が扱うものでした 今では直営店が増えたからどうなんでしょう もしかしたら アストンマーチン売ってた外商もいたかもしれません
市内にあったデパートのギフトショップが なくなったのはだいぶ前のことです ギフトショップは外商の拠点ですから 少なくとも当市では成り立たなくなったのです

アストンマーチンのサイトを見てみました 敷居が高い感じで(使いにくいともいいますが)なかなかです
宝飾品の代表として ハリーウィンストンのサイトも見たのですが 意外に高級感ないですね ヴァンドーム広場関係のサイトを見ると ほとんど音が出ます 今どきどういうつもりでしょう 全部同一資本で同じ所が作っている?
やはりこれらの商品は ネットショッピングすることはないので あまりホームページに力を入れてないのかもしれません

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