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内憂外患の日本は脅威に屈するか

自民党 憲法改正草案は お為ごかしである

先日書いたように参院選は予想通り自民党の圧勝です 安倍元首相の殺害という不幸な出来事が 後押しした面は否定できないでしょう(動機は政治的なものでなく宗教に関するようです) これで自民党(安倍元首相)の唱えた憲法改正論が現実味を帯びてきました
自民党の草案を見ると 交戦権を認めないという文言が消えているのですが 自衛権(正当防衛)で戦えという言葉に置き換えただけです 国防軍は名ばかり交戦権を持つ正規軍ではありません 民間軍事会社(傭兵)と同じ条件で戦うことになります[01] … Continue reading

7月29日追記=中国の偵察・攻撃大型無人機が沖縄本島と宮古島の間から太平洋に さらに台湾南方方面に飛行しました 単独飛行のプログラミング精度と通信衛星による制御の演習と推定されます 現状では自衛隊は有人の飛行機に対すると同じく スクランブル発進し警戒することしかできません 当該機が日本領空に接近・侵犯しても警告するだけです 2017年に中国が尖閣諸島にドローンを飛ばしたとき 当時の内閣総理大臣安倍晋三は 自衛隊法第84条に基づき対処するといっています つまり武器の使用は正当防衛と緊急避難のみに限定されるということです 他国の場合は無人機に警告しても意味ありませんから 領空侵犯すれば即時に攻撃撃墜します)
9月27日追記=2万トン級の巨大イージス艦を作るとか 防衛の予算と海上保安庁の予算を一緒にするとか 妙なことを言い出しています
もともと陸上用のイージス・アショアのシステムを 無理やり積み込んだ 巨大イージス艦にミサイルを搭載し 敵地攻撃能力とやらを持たせるんだそうです
反撃力とは敵の意志を屈服させるだけの打撃力です 蜂の一刺しじゃない しかも搭載するイージスシステムは電波法により 事実上使えない(防衛出動の命令が必要) 建造前から無用の長物です
海上保安庁のあり方を曖昧にするのは士気に関わります 海上保安官は日々命をかけて任務を遂行しています 日本は海洋国なんだから 沿岸警備に力を入れなくてはいけないのです 中国は沿岸警備のために 高速ミサイル艦を80隻保有しているそうです 海岸線の距離は日本の半分ですけど
国家防衛の戦略も運用もまるで考えていない イージスシステムは文字通りシステムであって 運用しなければ意味がない ここまで来ると本当に馬鹿なのかと思ってしまいます
優勝劣敗は士気や練度の差です 武器兵器の多寡ではない 運用は練度です 鈍刀を持つ剣の達人と利刀を持つ初心者が戦えば 勝負は見えています
自衛隊の練度は高いが 現場からは精神面の訓練が必要との声があるようです 何のために戦うのか 命をかけるのかが明示されていないからです 吾が邦の正義とは何か迷いがあっては撃てません 自衛隊員の待遇処遇と合わせて いちばん大切なことです)

自民党の憲法改正草案はひどい内容です 草案なのだから細かいことを論うな という考えもありましょうが それにしても酷い 今までの姑息な憲法解釈を成文化しただけ[02] … Continue reading
書き換えた前文の主旨は不明瞭です 色んな要素を引っ張ってきた継ぎ接ぎ それに文章に品位がまったくない こんな前文ない方がましです そもそも前文は必須ですか 現行憲法の前文は 要するに言い訳でしょう[03] … Continue reading

いろいろと問題点はありますが もっとも重要で見過ごしていけないのが 総理大臣を最高指揮官とする国防軍を作った上 さらに緊急事態の宣言という条項を付け加えたことです
内閣と総理大臣に権限が集中しすぎます 大変危険なことです 国民には権利に対して義務があると言いながら 公の権力が担うべき責任には言及していません
国防と内政両方の権限ばかりがあり 何をやってもその結果に責任は取らない魂胆です こんなものを憲法に盛り込んではいけません 国民に義務を押し付ける憲法はあってはならない[04] … Continue reading

現行憲法を作ったアメリカでは 甚大な災害や外敵の侵入には州兵が出動します 州兵の最高指揮官は各州の知事です 国家的な規模になると 外交と密接な関連がありますから 連邦軍・大統領の管轄に移行します
外交は大統領の専権事項で連邦軍の最高指揮官も大統領です 外交と軍事は切り離すことができないからです しかしながら内政と外交は明確に区別されます 合衆国憲法にも連邦法にも戒厳令(非常事態宣言)の規定はありません

2023年2月13日追記=アメリカに飛来した中国の偵察気球を連邦空軍が撃墜しました 過去日本にも同様な気球が飛来しています 日本政府・防衛省・外務省は何もしていません もっとも今の自衛隊法では スクランブル発進して警告・退去させることしかできません 無人の気球に向かって警告するのです 自衛隊保有の戦闘機では気球の高度まで到達できないし
偏西風を利用する高高度の気球は 太平洋戦争時の風船爆弾を真似たものでしょう さらに精密な誘導装置が搭載されていたのか 気球はレーダーに映らないからステルスなわけです)

マグナカルタが王権の制限であるように 憲法は公の権力の規制なのです それなのに地方自治の精神を蔑ろにして[05] … Continue reading 権力の増大・集中を図るとは とんでもないことです
統帥権を持つ者(最高指揮官)は 国の独立と国民の生命財産を確守し 領土領海および国益を保全する責務があると明記せねばなりません 責任が先にありその上での権限なのです 責任を全うしなければ罰則もあっていい(とくに敵国の内通者)[06] … Continue reading
最高指揮官の命令で戦った結果に対しては すべて最高指揮官が責任を取るものです 最初に外交戦があって軍事行動が伴います 軍事行動を収束するのも外交の責任です 命令に従った現場(軍部)に責任を押し付けることがあってはならない[07] … Continue reading

もうひとつ天皇陛下を元首とする条項は絶対許してはいけません ほとんどの国で元首は名目的・儀礼的なものです[08] … Continue reading
王室外交は何百年もの歴史があることです 現在でも他国は慣習に従い 天皇陛下を元首として遇します あらためて規定する理由はない
それでなくても お忙しい天皇陛下の国事等(雑務)をさらに増やそうとしています 上皇陛下が体力の限界で退位されたことを忘れたのか
吾が皇室は他国の王室と違い 古来より伝わる祭祀という 重要なお務めがあるのです 毎日がお忙しすぎます

9月29日追記=自民党の党利・党略により 安倍元首相の国葬が強行されました 参列した各国の首脳がこれを機会とばかり こぞって天皇陛下への拝謁を願い出ました 吾が皇室は世界で最も古い歴史と伝統がありますから 拝謁するのは最高の栄誉でステータスなのです 俗な言い方をすれば箔がつくわけ エリザベス女王の国葬に参列という もっとも大切な王室外交の後 幾ばくもなくしてのご負担です)

註釈

註釈
01 海上自衛隊のイージス艦保有数は アメリカ第7艦隊より多いそうです イージス・システムが守るのは空母です 日本に空母打撃群はないので 有事に海上自衛隊は 第7艦隊の補助としての役割を担います すでにして傭兵の運用なのです
02 交戦権を認めないことに変わりないのですから 自衛隊法には手をつけないんじゃないでしょうか 今までの憲法解釈が成文化されるわけです 現行憲法に中途半端な形のまま自衛隊を明記すれば ますます手足を縛られることになります まともに戦えません
03 現行憲法は占領軍(連合国)により 日本の武装解除のために作られました ところが日本が統治していた朝鮮半島から引き上げると その間隙をついてソ連が再び侵略を始めました 日本の軍備はアジア安定のため欠かせないことだったのです
慌てたGHQは日本に再軍備させようとしました しかし敗戦直後の日本にそんな経済力はありません 国民は疲弊していました そのため吉田茂は再軍備を拒否したのです 妥協案としてできたのが自衛隊です サンフランシスコ講和条約が締結されても 歪な姿はそのまま持ち越されました ソ連によるプロパガンダ工作と相まって 先送り糊塗策に終止する政府・役人の姑息な政策のためです
04 聖徳太子の一七条憲法は 役人の責務を規定したものです これこそが憲法の精神です ただ仏教やら儒教やらと 外来の借り物が多い 吾が国古来よりの規範は 和をもって貴しと為すぐらいです 大和心を根幹にすれば完璧なものになります
05 地方自治は なにもGHQから教えてもらったものじゃない 江戸時代まで各藩はほぼ独立国に近い自治体でした 徳川は専制君主ではなく 征夷大将軍として諸藩の指揮権(人事権)を与えられている 大藩に過ぎなかったのです
06 古代ローマでは国難に際しディクタートル(独裁官)が任命されます 議会等は機能を停止し全権が独裁官に付与されます この権能は国難が去るまでです しかも国難を排除することができなかったら 当人は極刑に処せられ一族郎党まで処罰されます 権力には責任が伴うのです
07 自民党憲法改正草案には ちゃっかりと軍法会議の制度を作るとしています 自分たち(政治家や文官)は戦争の結果起きたことに責任を負わず すべて軍人のせいにする心算なのです 昭和大戦を軍部の暴走などと言い繕い 責任逃れしたのと同じですね
08 先の大戦は昭和天皇の御聖断で終結し さらにマッカーサー司令官との会見をはじめ 上御一人がすべて戦後処理しました
役人・政治家の多くは責任逃れに走り 保身のため連合軍に取り入って 後に権力の座に返り咲きます 岸信介が代表例でしょう 終戦の詔勅の大御心に背く不埒な奴儕です 玉音放送の全文、現代語でどんな意味?(ハフポスト日本版編集部)
食糧難・ヤミ米は戦後のことです 戦時中に食料が不足したかのような報道等は フェイクニュースです 敗戦後の食糧不足に国民が喘いでいたとき 鳩山一郎の音羽御殿に行くと いつでも飯をタダで食べられたので 昼時には新聞記者が群がっていました 鳩山は不良米軍人や第三国人と手を組んで 闇物資・ヤミ米を流してもらったのでしょう その時の人脈が今の鳩山由紀夫にまで続いています 今は中国の内通者で売国奴と言ってよい
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脅威への対応

直接侵略に対応

ロシアがウクライナに侵攻し 連動して日本周辺でも中国とロシアが共同して 空・海から威力偵察あるいは武力示威を行っています これらは軍事行為ではなく 国の政策であり政治・外交に関わる事案です 政府・外務省が明確に抗議すべきです
自民党あたりから日本の核武装だとか 世迷い言をいう輩がいます 日本が核兵器を開発・管理・運用なんてできません だいたい核抑止力やら核の傘なんて半世紀前の発想です 平和憲法が日本を守ってくれると同じレベルの妄言にすぎない

折しも自衛隊で 資格がないのにカレーを食べたとかご飯とパン両方を取って 停職処分を受けたという報道がありました これを卑近な些事で済ましてはいけない 忠誠心・士気といった無形戦闘力に係ることです 「腹が減っては戦はできぬ」と言います 軍にとって糧食を含む補給は最も大切です ウクライナでの小麦を巡る外交戦でわかるように 戦略物資でもあるのです
糧食だけの問題ではない 国の主権を放棄した現行憲法の条項により 自衛隊法は訳のわからん規定でガンジガラメ とても戦える状態ではない 交戦権もないのに最新の兵器を持っても役に立ちません 海上警備行動や防衛出動は自衛権の範囲だそうです 僚艦や友軍が攻撃を受けても 掩護・支援することはできません[01] … Continue reading

自衛隊の士気は旺盛 練度も高い 世界有数の資質を持つ軍だと思います 外敵から家族を守るため 郷土を守るため 吾が邦の文化・文明・伝統 民族の尊厳を守るため 自らの命を投げ出す覚悟もあります
しかし無形戦闘力の根幹は大義です 戦場で理屈を言ってる暇はない それぞれの価値観も少しずつ違います 分かりやすい包括的なスローガンが大義です
大義は国によって異なります アメリカなら星条旗の元にでしょうし さらにその先には聖書の教えがあります[02] … Continue reading
何のために戦うのかが示されない 国軍でもない 戦うための法整備もなされず 正当防衛と緊急避難以外に武器を使うなでは 自衛隊は戦いようがありません[03] … Continue reading

間接侵略に対応

中国資本が日本に進出して久しく 日本は何の手立ても打てないまま すでに経済戦で負けています 尖閣諸島はもはや中国が実効支配しています 海洋調査船まで運行し始めました 中国の領海であることを国際的にアピールする宣伝戦(輿論戦)であり 海底油田の調査という実質的な目的もあります
南シナ海の軍事施設で中国はいつでも日本を兵糧攻めにできます 戦う前に侵略されているのです 通信・交通・電気等の経済インフラをサイバー攻撃する準備もできているでしょう[04] … Continue reading なにも目新しい戦争ではありません 戦国時代でも経済封鎖や 乱破・素破による後方撹乱・情報戦は当たり前のことでした

北方領土・竹島・尖閣諸島が侵略されたため 日本は海洋国家でありながら海産物のほとんどを他国の許可を得て操業 また買い取り・輸入する状態に追い込まれています
このことは漁業のみならず海洋権益・海底資源を奪われ 領土・領海・制空権・制海権を失ったことを意味します 塩留めにとどまらず外堀を埋められてしまったのです
6月26日放映のNHKスペシャルのごとく 中国は日本近海で活発に海底資源の調査を行っています 日本はただ手をこまねいているだけ すべては外交戦の敗退です 軍備や戦力の問題ではない

7月3日追記=一方ロシアも日露漁業協定の破棄 サハリン2からの閉め出しと次々に手を打ってきました これが外交戦です 魚や天然ガスは外務省の管轄外なので関係ないのかな?
昭和大戦開始時にロシアと相互不可侵条約を交わしたと同じ轍を踏んでいます 世界に日本政府の間抜けさを露呈しているのです KDDIの通信障害がサイバー攻撃によるものでないことを祈るばかりです)
7月5日追記=中立国であったスウェーデンと隣国フィンランドがNATOに加盟しました パワーバランスの区分けが変化しそうです 東西冷戦のような単純化した分かりやすい構図では理解できません
反対していたトルコが賛成に回ったのです そこには取引がありました クルド人勢力に対してスウェーデンが支援しない約束を取り付けました 火事場泥棒的なやり方ですが実に見事な外交戦略です
おそらくウクライナから運んだであろう ロシアの穀物輸送船をトルコが拿捕しました 外交の駆け引きでNATOに協力する姿勢を見せたのでしょう 中国が日本のタンカーを拿捕することも現実になりそうです)
7月8日追記=日本は危機的状況を迎えました まさに内憂外患です 田村装備開発様のご意見 しかし最悪のタイミングです 自民党に同情票が集まり 9条自民党草案が通ってしまうかも知れません 事件の後の民主主義への挑戦といった ステロタイプの報道が気味悪い 戦時中の報道自主規制を思い出します)
7月11日追記=事件の火元は統一教会でしたか 安倍さんはとんだトバッチリだったわけです 本人が最初から言ってたように個人的な恨みであって 政治や思想とは関係ない 国会議員にはいろいろと怪しい団体が近づいてきます 宗教団体や中国のスパイに限らず 田村装備開発様が指摘するように 外国の企業に取り込まれ国に仇なす者がいます 現状ではこれを取り締まることができないのです
統一教会は宗教を騙る犯罪集団です 金が目当てのところは いわゆる慰安婦や徴用工問題といった 強請り・集りと同類です 傘下の政治団体勝共連合は 時の韓国政府の支援を受けていました 国家的な謀略であり日本は中枢まで蝕まれていますから もはや手遅れというのが現実ですね)
7月14日追記=要人の警備を批判する報道が目立ちます あの形状を銃器と判断するのは難しいでしょう 銃声を聞いて2発目を撃つ前に制圧するのも まず無理かと思います 犯人は手製銃を腰だめで撃ってるし 他の人に当たらなかったことも含め 偶然が重なったと言えるんじゃないでしょうか 警護の良否じゃない もし2発目を撃つ前に犯人を射殺していたら 過剰警備だとか言ってまた文句をつけるのでしょうね)

註釈

註釈
01 日本と他国の軍人は死生感が違います 日本は大義のため命を捧げます 士道と言ってもいい 他国とくにキリスト教国にとっては 敵を殺すための軍であって 自分が死ぬことは前提になっていません
戦争なので戦死はあるわけですが もともと一神教は戦う宗教です 現世での戦功により天国での地位が上がります 生命は神の息吹ですから 戦死は永遠の命の勲章といえるのです
死を恐れないという点で似通って見えるものの 根本義が違います この辺が端的に現れたのが十字軍でしょうか イスラム教徒の戦いも同一です 選民意識はナチスドイツの親衛隊にも伺えます
日本は調和と平和 和を最も尊びます 八紘為宇の精神で 和を乱す者共を排撃するのが軍です 国民の生命・財産を守るためじゃない それだけでは用心棒に過ぎず 栄誉ある軍隊とは言えません
日本が世界に勝るなどいう必要もない 各国にはそれぞれの価値観があります 吾が国の伝統に根ざした 尊厳と誇りを守るといえば足りるのです
ロシア・中国・朝鮮が日本を敵視し 外交と経済で執拗に攻撃を繰り返しています 朝鮮戦争から始まったことではない 何百年も前からです ロシアはキリスト教 中国の選民意識と覇権主義もキリスト教と類似しています 朝鮮はキリスト教と儒教のごちゃまぜです
一神教の価値観が人類普遍の真理ではないし むろん日本がそれに従う必要もない 未だ連合国側が特権を持つ国連が世界の正義ではありません 我が国に仇なす者共を征伐するのは 日本の正義です
02 アメリカの軍人に国のために命をかけるという発想はありません 当然ですアメリカは州が集まった連邦国です 連邦政府のために戦うわけじゃない 根本は自らが属するコミュニティです コミュニティが集まって州がある そして連邦軍に属したらそのチームのために戦います これはスポーツでも同じことです
03 独立国家としてもっとも重要な主権行為である国防を他国の意思に委ねる現行憲法
(平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。)(国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。国の交戦権は、これを認めない。)
国内法規ですから日本を敵視する他国にとっては関係ないこと 日本が勝手に一方的に戦争(防衛)を放棄しているだけです 現行憲法は破棄しなければなりません 9条に追記したら交戦権を持たないままですから自衛隊は犬死です 国防軍に名を変えても自衛権で戦えというのです
04 ロシアがウクライナの首都キエフ攻撃を企図した際 ベラルーシ(白ロシア)の鉄道を使って物資を補給しようとしました これに対して反ロシア勢力が 鉄道運行のシステムにサイバー攻撃したという話があります キエフ攻撃が失敗したのは補給線の途絶ですから ありうることです
ウクライナは精強なコサック兵の伝統を持ちます ソビエト連邦に併合された後も抵抗・独立運動をしていました それに対してКГБ直属の空軍が 民間人を爆撃で殺戮していました 60年代から70年代の鉄のカーテンの向こうの出来事です 当時の日本はソ連のプロパガンダが優勢で この事実が報道されることはなかった
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からごころ やまとごころ

中国人は何事も秩序立て 整然と体系化する傾向があるように思います しかも数字合わせをします 陰陽五行論や儒学の三綱五常なんかそうでしょう この考え方は日本にも影響しています 三大〇〇とかはそれなんじゃないか[01] … Continue reading
整理するのはいいんですが 観念的な理論が先行するようになり 教条主義に陥ってしまいます これが本居宣長の言う「漢意(からごころ)」でないですか 誰か偉い人が決めたことを絶対視し 一つの価値観に拘泥 他の考え方を排除するのです[02] … Continue reading

官の漢意

とくに徳川綱吉の代に武家の心得として朱子学が採用されました 家父長制・長幼の序・男女差別が典型的な儒学の理屈です いずれも旗本・家中を支配・管理するのに都合がいい この倫理観に対して疑問を挟んではいけません 天性つまり天から与えられた性質であって 生まれつきのものだからです
徳川時代では原則的に 武家の倫理規範としての朱子学です 町人にまで強要していません 江戸でハリボテの人形を胸に抱いて 老人を背負うような格好をし「親孝行でござい」の呼び声で 街を流す商売がありました ふざけた話ですが収入になったそうです[03] … Continue reading

儒学の教えによる孝子顕彰の制は広く行われていました 綱吉の代には盛んに褒美を下すようになりました そんな官製の忠孝礼賛に対して反感を抱く庶民がいたのです 健全な感覚だと思います
親孝行自体は悪いことではない でも誰も否定できない正義を振りかざす 取って付けた態とらしさに違和感を覚える 親孝行屋に銭を恵むのは江戸庶民の洒落心ですね そこに目を付けたのも 公然と批判できない屈折した心理です

徳川の施政を非難して 薩長を中心とした勢力が暴力革命で政権を握りました 明治維新です 徳川時代を否定し新時代を演出するため 明治政府は王政復古を掲げました しかしそれは標語や形だけ 大和心ではありません
教育勅語を見れば 内容は儒学そのものです たとえば根幹をなす「忠」も「考」も和語(訓読み)がありません[04] … Continue reading 実際に書いたのは誰か知りませんが 御名御璽のある勅語ですから 明治天皇も内容を了承しているわけです 徳川の朱子学は かくまで武家(維新の元勲とやらはほとんど下士ですが)を洗脳していたのです

江戸時代は征夷大将軍が武家の頂点として統治していました いわば軍政です 武家は軍隊なので上意下達の組織 もっとも重視される心掛けは忠義・報恩です 儒学の規範が実に制度にふさわしい ただし武家以外の人たちには関係のない話でした 農家と武家[05] … Continue reading以外は御家大事なんて感覚はなく 己の才覚で自立していました
徳川が朱子学を取り入れたのは 旧来の制度を否定するためで 舶来崇拝の文明開化だったといえます それまでの日本は家父長制ではなく母系社会です さらに明治時代になると 天皇陛下を父として国民は赤子であると 家父長制を拡大解釈するようになります
明治の教育制度に四書五経は含まれませんが「忠ならんと欲すれば孝ならず 孝ならんと欲すれば忠ならず」なんてエピソードは書いてあります 四民平等の掛け声とは裏腹に 徳川時代より極端な儒教国家になってしまったのです[06] … Continue reading

儒学に基づく政治は専制君主です 為政者に都合のいい理屈の儒学も そのことは自覚していて 支配する者に高い徳を求めます しかし現実はそんなにうまくいかない 中国の皇帝は ほとんどが暴君だったり 人心掌握術に巧みな人物です
明治維新のきっかけになったのは 本居宣長の国学の影響が大きかったと思います でもかなりラディカルな思想ですから そのまま明治政府の施政に持ってくることはできません やはり朱子学は統治するのに都合がいいのです
しかしながら明治政府はこれを 為政者や官僚でなく国民に強要しました 武家だけであった軍事の担い手を国民全員に拡大したのです(長州の奇兵隊が原型かもしれません) 日本の徴兵制・国民皆兵は儒学によって裏付けられていました 漢意極まれり[07] … Continue reading

民の大和心

大化の改新時には神道が国民精神の根幹にあり 仏教と隋・唐に倣った政治制度が補完する形でした 神道・仏教・儒学はそれぞれに並立していました 明治維新の時は西洋の政治経済制度を取り入れ 王政復古の建前からでしょうか仏教を否定しました しかし王政復古は名ばかり儒学の理屈が色濃く残ったのです 全てを受け入れるのが大和心 他方を拒否するのは漢意です
明治政府は西洋の制度(文化・文明)がキリスト教を規範としていることを見抜けませんでした 薩長の下士にそんな教養はなかったのかもしれません 儒学の弊害に気付くことなく仏教まで廃すれば 精神の拠り所を失ってしまいます[08] … Continue reading
私見ですが キリスト教と儒学は共通点があり 神道と仏教は親和性があるように思います 日本ではいずれも融和しがちです 庶民は上辺で廃仏毀釈に従ったが ここでも健全な判断力をもって 仏教の教えを捨てなかったのが幸いでした 敬神崇仏で何の矛盾もない 庶民にこそ大和心があった[09] … Continue reading

原初の神道は国の成り立ちを神話を通じて説く いわば日本人の習俗・慣習のようなものです 教義も何もないが「魏志倭人伝」に描かれる日御子の姿が伝えています[10] … Continue reading 「惟神の道」という言葉は宗教以前の根源的な道の意です
八百万の神々が対等の大和心は 漢意の対極にあり一神教の教義とも相容れない 朱子学の皇帝に天皇陛下をなぞらえたり 西洋の王制政治を取り入れて 世俗の権力と同等に扱ってはいけません 神道(皇統)は政治制度でも宗教でもないのです 日本の成り立ちは悠久の神話の国です

日御子が国をまとめたのは 武力でも政治でもなく権威によります[11] … Continue reading 天照大神の子孫であるから天皇陛下です 日本の国体は天皇陛下の権威を中心とせねばなりません キリスト教国の拠って立つ権威も聖書や教会が齎します
薩長明治政府は天皇陛下を政治利用し 今でも続いています その上にマッカーサーGHQが 日本の歴史そのものを否定しました 現行憲法前文で唱う人類普遍の真理とは神の教えのことです

明治憲法のように統治権を総覧するとか 現行憲法がいう国の象徴ではない 総覧では主権の在り処が規定されず 象徴ということは国が主体で天皇陛下は表象に過ぎない
権威は政治制度や法律で決めることでありません キリスト教国の権威は神から与えられ 神道では2000年を超える皇統こそが権威です 天皇陛下は皇統に基づく権威なのです

註釈

註釈
01 儒学(儒教)の影響は今の時代にも残っています 旗本で禄を喰んでいるわけでもないのに家を継ぐとか 養子で入った婚家じゃないのに親元を実家と言ったり 結婚しても家名が変わるのは嫌だから旧姓のままでいたいとか すべて家父長制からくる家制度の陋習に囚われているのです
挙げ句の果てに将軍家とか天皇家なんて新聞でも書いています 征夷大将軍は一代限り世襲制じゃない ましてや天皇陛下と家制度は全く関係ないこと 江戸時代にそんな言い方はもちろんなかった 明治の頃でも朝廷・皇室とはいっても 天皇家なんて言わなかったんじゃないか 家族・家庭という意味で天皇ご一家までは許容範囲でしょうか
02 上代の大和ことばに抽象的な概念を表す言葉があったかどうか分かりません 漢字を組み合わせることにより便利に新語が作られたことは事実です その反面失われた大和言葉がたくさんあっただろうと思います
仁・義・礼・智・信は中国人の持つ抽象概念です 天・地もそうです もともと大和言葉にはなく 日本人の規範にはそぐわない概念 すなわち漢意なのです また仏教にもそんな概念はなく言葉もありません
03 世に孔孟と言いますが 孔子の教えは本来 謙虚なものだったのではないか 「学而時習之 不亦説乎」 学ぶは師に真似ぶ心 習うは己の修養です 師弟・親子・長幼の序は 学び習う年月の差なのです
孔子の玄孫弟子である孟子は 君臣だけでなく親子や職業さえも 階級秩序として規定しました こうして礼が秩序を維持するための 単なる形式・権威主義となっていきます 勉強し官職に就き出世して 栄耀栄華を極めるのが人生の目的です 秩序には礼が一番大事 徳が必要なのは支配者だけ
中国の葬儀は派手で豪勢です これは孟子の唱えた「君子不以天下倹其親」から来ているようです 自分は親孝行なんだと世間に宣揚するため 大金を使って葬礼を執り行う 拝金主義の中国人の感覚です
04 江戸時代の寺子屋は 子供の個性を伸ばす自由な教育の場でした むろん男女の差別などありません 読み書きそろばんが基本 大人になり仕事をする上で困らないだけの 教養を身につけます 論語読みの論語知らずという言葉があるように 儒者は書物の知識のみで役に立たない者と見られました
しかし明治の教育制度は 官製の画一的な価値観の鋳型に当てはめるもの 修身などは大学(四書)八条目の一つです 批判精神を摘み取り従順な羊の群れを作り出す そして忠良な官僚(牧羊犬)となって出世するのが良しとされます 西洋制度を取り入れているものの それは江戸後期に儒者が蘭学者に転向したことと同じです
05 弥生時代に水稲米の栽培が広がり 土地と水利をめぐる争いが起きるようになります すなわち武装した農民が武士の始まりです 戦国時代も結局は田圃の取り合いです(合戦だけでなく苅働き・焼働きも戦でした) 争いが終結し豊臣秀吉の太閤検地と刀狩で 武家と農家の役割が固定されました 日本の歴史で農奴などありません
06 西洋社会の貴族は王のもと軍事を担う役割です 日本の武家と同じく戦費は自己負担です 領地経営と戦に備えるためには 長男が全てを統率する必要があります すなわちヨーロッパも家父長制なのです 脱亜入欧とは裏腹に儒学と共通点がある気がします
07 八紘一宇に至っては 世界は一家人類みな兄弟という空疎な論です 一宇(一つの屋根で覆う)とは一つの価値観しか認めないということ 世界国家論とか父なる神といった考えに影響されたように思えます
昭和大戦中に八紘一宇を唱えたのは近衛内閣であり 軍部が推進したなどは捏造報道(情報)です
08 幾多の皇子・皇女が門跡として寺院に入られています 神道だの仏教だのと分け隔ることなく 何のわだかまりも持たないのが 上つ方から下々まで大様な日本の心です 狭量なのは地位と役得に汲々とする官のみ
09 お引けえなすってと仁義を切る 義理と人情の板挟み 庶民は漢語のもとの意味を軽く飛び越え 日本流にアレンジしました じつに融通無碍とらわれることがない これこそやまとごころでありましょう
10 記紀に描かれることは人間臭く 神話とは言い難いものもあります 卑弥呼(日御子)が登場しないのは不思議です 「魏志倭人伝」等が伝聞を記録したとはいえ 事実を隠す理由もありません 不確かながら史実を伝えていると見ていいかも知れない
11 北方・南方・大陸から渡ってきた人たちは それぞれの神を奉じていたでしょう やがて日本列島に定着集落を形成し 交易を通じて混血していきました 固有の神は国神・八百万神であり 日御子の導きに順い 氏神・鎮守の神となっていきます 武力に服属するのではない調和するのです 和をもって貴しとなすが吾国の習いです
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