コンテンツへスキップ →

タグ: CM

広告費の半分は無駄

「広告費の半分が無駄なのは知っている だが どっちの半分なのかが分からないのだ…」という ワナメーカーさんの言葉があります 現場の印象では70%〜90%が無駄じゃないかという感じです[01] … Continue reading
とにかくマス媒体は効率が悪い(無駄な金がかかりすぎる) でも狙いが的確にあたると 飛躍的にレスポンスが上がることもあります

webでは狙いを定めやすいですね ただしGoogle様やAmazon様のまねをして ビッグデータみたいなことを言い出すと 昔の広告の非効率に戻りそうな気がします (Amazonのビッグデータ活用はすごいですよ)
ビッグデータは納得しやすい数値化が目的ではありません 人間の思考回路とは異なる別な方法論です

そういうことを言い出す人は 結局デモグラフィックデータとか 定量調査とかと同じ発想しかできてないんじゃないかなと思います
Amazonがやっていることと従前のリサーチの大きな違いは 抽出したり因果関係を絡めず そこにあるデータ(Amazonなら購買履歴等)のみに基づくということです 年齢・性別・職業・趣味などはまったく関係なく 人間が数字で解釈できるものでもない

狙いを定めるって 相手の嗜好に合わせることじゃなくて共感を得ることですから 何というか お客様と作る側売る側が 感動を共有する経験です これは社員全員が共有しなければなりません
大事なことです 理念の統一・徹底が条件(Amazonの幹部は「ジェフボット」と呼ばれるほど 創業者の理念を体現しているそうです)

お客様を5段階に分類するというのを見かけました それほど独自性はないと思いますので そのまま引用しますと

1.潜在客 2.見込客 3.利用客 4.顧客 5.得意客

となります

これを広告の古典AIDMAと対応させてみると けっこう共通しそうです

1.Attention(注意)2.Interest(関心)3.Desire(欲求)4.Memory(記憶)5.Action(行動)

⒈潜在客に注意を喚起して ⒉関心を持たせれば見込客になる ⒊さらに欲求をかき立てることで購買につながり ⒋使って満足すればリピーター(顧みる客)になります ⒌ファン(意を得る客)になれば 次は伝道者として行動します

広告費はどの段階にかかるかというと もちろん⒈と⒉です 不特定多数ですから当然効率は悪くなります(AIDMAの本来の趣旨は 購買に至るそれぞれのステージに広告が関わるといったことですが ⒋⒌は広告とあまり関係ないでしょう)
また商売をするにあたって お客様の重要度から見ると ⒌⒋⒊⒉⒈の順になります いわゆるパレートの法則ですね 2割の得意客が8割の売り上げを持ってくるというやつ

これでいけば 広告費の半分が有効に使われているなら上出来です やっぱり普通は7〜9割が無駄な気がする
webを広告媒体と考えて昔と同じやり方をやっていたら 同じような無駄遣いとなるでしょう webには 潜在客に広くアプローチする力も 見込客を掘り起こす力もありません

webにできてマス広告では難しいこと それはお客様(⒋顧客と⒌得意客)にも参加してもらうことです お客様だけでなく社員全員も参加します 広告が関与できない部分をwebが担うのです
これがwebマーケティングの本質である インタラクティブ(双方向性)です 当所がフェイスブックページも組み込んでいるのは お客様参加型のマーケティングを進めるためです

コーポレート・スローガンっぽく言葉にすれば「お客様と感動を分かち合う」ですか アメリカなんかでは「ワクワクする経験」とか言いますね でもこういう言い方 日本ではあまり受け容れられません

ただ規模の大きい企業では無理です 中小企業に適した施策です 金もあまりかからないですから それと数字でしか理解できない経営者にも勧められません 数値化してしまうと人間(お客様)の行動は分かりません
エモーショナルな部分で動く事が多いですし だいたい数字は嘘をつきます 嘘という言い方が悪ければ 結論に合わせて都合のいい数字を持ってくることが多い

註釈

註釈
01 たしかTVCMの総到達率が60〜70%でした そこまで認知されればCMは成功なのです この数字は経験則に過ぎず しかも莫大な料金は計算に入れてません 本当にどの半分が無駄なのかはわからないのです
コメントは受け付けていません

フィーリング・マーケティング

これからのwebサイト制作のあり方は コンテンツ(役に立つ情報)+フィーリング(好感の持てる画像・映像)です

望む望まないに関わらず 多くの人に一方的に情報を送りつけ その中のごく一部の見込み客に購買を促す プッシュ型の旧来マーケティングとは異なるアプローチが webでは必要です

webサイトを通して 企業・商品の理念とストーリーを語るのが ホームページの役割になります
いままでは コンテンツの充実でこれを実現しようとする コンテンツマーケティングが言われていました いわば理屈で説得しようとしていたわけです
検索エンジンもキーワードや構文解析といった テキストによるものでしたから コンテンツが全てといってよい状態でした

しかし人間は感情の動物で 理屈ではなかなか動きません(まったく動かないわけではないのですが 極めて動きが悪い)
SNSが現れ 統計学的アプローチではない ヒューマン・リレーションの情報共有が可能になりました Likeボタンは ほんの第一印象で押すものです
そしてついにPinterestが登場 ここに至って 人間の感情による情報の共有が始まりそうです

従来の広告でも イメージ戦略は非常に大事です でもそのやり方は 印象的なフレーズやクールデザインといった クリエイティブに頼ったものでした
特に人間のエモーショナルな部分に訴える広告は TVCMの独擅場

高額な専門品に衝動買いがないかというと そうとも言い切れません あらゆる手立てで情報を集めて検討するでしょうが 購買のきっかけとなるのは案外に感情的な要素です

信用できるメディアの順番というものがあります

  1. 実物
  2. 専門家の意見
  3. 家族・友人の意見
  4. 店員に聞く
  5. TV放映

といったところです

古い資料なのでインターネットはありません ただ この上位5位は今も不変でしょう(最新リサーチでも証明されています) いずれも客観的な情報・データというより 感情の動きで左右されるものばかりです

理解ではなく 信じてもらうこと 説得ではなく 共感してもらうこと 製品と企業への信頼感は感情に基づきます
当所がwebサイト構築に加え Facebookとの連動をお進めする理由はここにあります
Facebookページの投稿で 賛同を呼ぶのは圧倒的に写真です 情緒に左右されていることは明らかといえます

コメントは受け付けていません

さまざまな新手法?

LPO=単なるチラシ感覚ではないか EFO=当たり前のことにすぎない SEO=決して廃れることはないだろう
レコメンドエンジン パーソナライゼーション=客を囲い込む? 私がアマゾンで買うのを止めたのは とにかくうざったいから 囲われるのはいやだ 妾じゃあるまいし
でも アメリカ本家でもやっているのだから 他人が買うのと同じものを求めるのは 日本人だけではないということだ

ジャパネットたかたのTVCMを見ると 組み合わせ商品が目立つ 売れるのは 自社の購買層に合わせて訴求しているから まぁ社長のキャラクターがいちばんの要素かもしれない
日本におけるTVショッピングのハシリだが 草創期の商品と今では大きく違う 最初は深夜の安い時間帯でやっていて やはり社長が出ていました その頃から これは化けると思いました

通販でもっとも大切なのは リピーターを増やすこと そのためにハウスリストを作る 昔はTVCMで格安商品を売って個人情報を収集した 住所・氏名・電話番号に加え 購買履歴が同時に手に入る 最初からスクリーニングできているから効率的だ
TVショッピング(インフォマーシャル)はちょっと違い 販促経費ではない それ自体で利益が出てしまう アメリカではたしか ケーブルテレビでやっていた手法だったと思う 日本で流行りだしたのはTVCMの出稿量が減って ペイドパブの番組が増えてからだろう
通販で売るコツも やはり客にファンになってもらうことなのだ

コメントは受け付けていません