コンテンツへスキップ →

タグ: DTP

キンドル日本語版の画面表示はどうなるのでしょう(視認性など)

DTP初期のころ 技術者の方にATMの重要性を説明しましたが 理解できないようすでした 単なる見た目のために あんな重いものを使う必要はないと言ってはばかりません
ちゃんと読めるじゃない ドット文字でなんの不足があるの? と本気で思っていたようです そんな人たちが技術面を開発しているとしたら 視認性のことなどほとんど考えていないでしょう

うろ覚えですが DOSの画面は 行単位で遷移してませんでしたか(スクロールではなく1行ずつ置き換わる感覚)もちろん文字はドットで 2諧調です
たしかに欧文は それこそ16ドットのビットマップでも さほど可読性に影響しません プロポーショナルフォントなら それなりに文字のバランスもとれます 日本語の視認性とは大きく違うのです

キンドル上に紙の組版を再現する必要はありません 紙+インクで読みやすいよう工夫されたのが現在の組版です
キンドルで読みやすいものを作ればいいだけの話 その際 従来の日本語組版ルールは参考にはなるでしょう
たとえば 日本画の構成は線によります 線のバランス感覚は 余白との対比です そんな感覚も 日本語組版に影響しているかもしれません

読書体験って 一種の空間(平面の)認識ではないでしょうか ページをめくる動作 文字の大きさと配置 余白の取り方が内容理解にも影響を与えると思います
日本語電子書籍の読みやすいレイアウトは 余白の生かし方のような気がします 版面の外の余白 行間の空きなど
欧文は文字の成り立ち(大文字+小文字)から 行間はあまり重要視していません キンドルは行間を調整できるのでしょうか

コメントは受け付けていません