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縄文より続く日本の文化伝統 投稿

ユーザーエクスペリエンス

昔は郵便小包を出したら箱や中身が壊されるのを覚悟しなければなりませんでした かつて物流は国鉄の貨物便が主でしたから 郵便小包も貨物列車で運ばれました
郵便局から国鉄の手を経て小包が運ばれるのですが 全逓と国労の荷物の扱いはそれはひどいものでした 手で持って運ぶことをしません 抛り投げるのです その様子を何度も目撃しました

郵便小為替の抜き取りもけっこう頻繁にあったし 郵便小包の配達を時間指定して その通りに届いたことはありません 自分に都合の良い時間で配達し平気で不在票を入れます しかも再配達ではなく 印鑑を持って本局まで取りに来いと書いてあります

「ユーザーエクスペリエンス」とかいう よく分からない言葉があります UXと略称され 直訳すれば「利用者の体験」です 郵便小包では日本国民全員が大変な利用者の体験をしてきたわけです
旧国鉄と旧郵政省だけではありません 日本の家電メーカーにとってのお客様は 利用者(ユーザー)ではなく問屋や小売店でした(ナショナル店会・東芝リンクストア・日立チェーンストールなど) 当然「ユーザーエクスペリエンス」に思い至ることはできません

日本の企業にありがちな 痒い所に手が届く気配りが「ユーザーエクスペリエンス」じゃない 単なる操作性とか使い勝手を意味する「ユーザーインターフェイス(UI)」でも説明できないものです そんな小手先のことではない
「ユーザーエクスペリエンス」はユーザーが自らの判断と経験で 主体的に製品・サービスを利用したいと思う価値観の共有です 顧客満足に近い概念かもしれない

マーケティングデザインとユーザーエクスペリエンス

インターネット・マーケティングの課題は「問題の解決方法を提案」でなく 「真の問題点を見いだす」ことです つまりソリューションではない

この真の問題点は マーケットリサーチやグループインタビューといった 旧来のやり方では見つけられません またビッグデータとかいうものでもだめです
なぜなら真の問題はユーザーよりも たぶん企業側にあるのです だからいくらリサーチしても どのような統計数字を持ってきても問題点は見えてこない 問題点が明らかにならないから方針が定まらないことになります

旧メディアを使う広告・広報・販促等のプランニングは クライアントから与えられた事案の最適解を提案することが主眼でした 問題点は最初から明確に示されます
そこには強大な影響力を持つマスメディアを通じて コンシューマーの行動をコントロールできるとの前提がありました 問題点に疑問を持つ必要などなかったのです

インターネットの時代 この大前提は崩壊しつつあります(最初からそんなものは幻想だったのかもしれません) 旧メディアの権威失墜が大きな要因です 新聞にニュースは見当たらず 雑誌は存在意義を失い TV番組は映像作りを放棄してしまいました
マスメディアが情報を発信する オーディエンスは受け取るだけ という図式はもはや成り立ちません

一方的な情報発信でない双方向時代のマーケティング事案は テクノロジーなんかで解決できません ヒューマンリレーションが大きな力を持ちます 人の心に訴えかけること 互いを尊敬することが大切です
この情勢を理解できない 旧来型の思い上がったマーケティングが ユーザーから手痛いしっぺ返しを受けています ユーザーと信頼関係を築けなければ インターネット・マーケティングは成功しません

お客様指向ってあり得るでしょうか お客様のご意見を製品開発に生かす? そうではない お客様とどのような関係を築くかが大事なんじゃないか つまり企業姿勢や製品開発の視点に好意と好感と信頼を持っていただくことです

iPhone iPad アップルのデザインは まさにユーザーエクスペリエンスを目指したものです 端正な外観 気品ある質感 なめらかな使い心地 これらは別にお客様の声に耳を傾けたり ニーズを汲み取った製品開発ではありません
さらにリンゴのマーク ガラス張りのアップルストア なによりも the legends of Steve Jobs すべてがマーケティングデザインとなっています
スティーブ・ジョブズの高い志が生み出し 所有することがユーザーの意識の高さを示す そしてユーザーは自らのエクスペリエンスを伝道します

近江商人の三方よし〜売り手よし・買い手よし・世間よし〜の精神に通ずるかもしれません 商の本道に立ち返るといってもよいでしょう[01] … Continue reading 誠を貫くのがインターネットマーケティングのあるべき姿なのです

註釈

註釈
01 さる実業家が松下幸之助氏に儲けるコツは何かと聞いたそうです 答えは「ザルで水を掬うようなもの」でした その人は千里の道も一歩からと受け取ったようです 儲けは後からついてくる ザルから溢れる水は買い手や世間に還元されるのです とくに世間が大事です 松下氏が晩年私財を投げ打って PHP研究所や松下政経塾を作ったのは そんな志からです
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家電 魔法瓶 郵便局 国鉄

最近の魔法瓶は保温力がない気がする ステンレスポットもそうだが 昔ながらの真空ガラスのもだ
理由は分かっている 中栓がないからだ 押すだけワンタッチとかエアーポンプとか 訳の分からん機能を付けるから 頭でっかちでスカスカの栓になってしまう それに口が広すぎる 洗いやすくするためだとかいってるが
わずかな手間を省くために 本来の目的である保温性を犠牲にしている プロダクトデザインとしても美しくない

反論の声が聞こえてきます 「保温性を追求しても売れないんですよ 消費者は便利さを求めています」 そう 一般受けしないというか数が出ないでしょう すると価格も高めになってしまうし
口が小さめで ちゃんと断熱材が入った中栓がある魔法瓶を探して見たが やはり業務用の一部製品しかない

日本の家電製品とくにTVが駄目になったのは 安売り店が価格を主導するようになったことに加え エコポイントとやらを使った地上波デジタルへの強引な移行が原因だ 韓国のせいにするのは目くらまし(本質を見たくない)だと思う
さらに首都圏では 東京タワーからスカイツリーへの切り替えで アンテナの向きを変える等余計な手間をかけさせている
無理やりな需要喚起がデフレーションを招いたんじゃなかろうか 経済学者じゃないから分からんが
(9月19日追記 日本の国債の格付けが韓国を下回りました 役人の身勝手が国を滅ぼす前兆でしょう)

パナソニック シャープ ソニー いまだ技術信仰にすがりついているようだ 自分たちが何を作っているのか見えなくなってしまっている
シャープが低迷したのは 技術畑出身の社長がマーケティングを無視したからだろう かつてシャープザウルスという先駆的なPDAがあった 単なるガジェットで終わってしまったのも マーケティングを考えないで製品作りをしたから
かなり前シャープのBDレコーダーを買ったが くだらんおせっかい機能満載で実に使いづらい 簡単予約が普通に予約するより手間がかかったりする 体質はまったく変わってないようだ
なぜシャープかというと 唯一アナログのピン端子(RCAジャック)が付いていたからだ もちろん私はブラウン管TVを使っている

郵便局の店名が番号になった 以前から金融機関の店番号というものはあったが そうではなく漢数字が店名になったのだ つまり〇一二ならば店名はカタカナで「ゼロイチニ」だ 従来の「○○郵便局」では受け付けてくれない そしてATMの操作画面にその説明はいっさいない ATMの前で戸惑っている人を何人も見た
郵政民営化っていったい何だったんだろう 体質ぜんぜん変わってない気がします

国鉄の多機能自動発券機 めちゃくちゃ使いにくい 操作を間違えさせるように作ってあるんだろうか お客様の使い勝手なんかまるで考えてない
おかげで現場は大変だ 客からクレームが殺到するから 一台ずつ係員を張り付けなければならない 客も迷惑 従業員もよけいな手間がかかる 国鉄の体質丸出しだが 改める気なんかまるでないようだ

どっちも理由は分かっている 業者に丸投げしてシステムを作ったからだ 業者はシステムを構築すればいいのだから 自分たちの作業性が第一だ
彼らにとって客は 発注者の郵便局や国鉄であって利用者じゃないのだ 別にわざと使いにくくしたわけじゃなかろう
たぶん運用も業者に丸投げだろうから 利用者や現場職員の声はどこにも届かない 問題点がフィードバックされる可能性はゼロだ

「ユーザーエクスペリエンス」へ続く

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これが外交・宣伝というもの

小沢一郎率いる100人を超える政権与党の民主党国会議員団が 胡錦濤に臣下としてお目見えの挨拶に行ったこと さらには国際的な慣習を横紙破りし 習近平を天皇陛下に拝謁させたこと これらの映像はすべて世界に発信されました(おそらく中国に跪く日本というキャプションを付けて)
そして尖閣諸島の領海侵犯 すべてが一直線につながっています 周到な準備と計画のもと行われた外交政策です 唯一計算違いが海上保安庁の憂国の士によるビデオ映像公開でした 仙谷由人を通じて揉み消そうとしたのは 映像の影響力が大きいことをよく知っているからです

たぶん小沢一郎は何の悪意も持たず 中国に言いつけられてやっただけだと思います 尾崎秀実ほどの信念で国を売ったわけでなく 規範となる理念・精神に欠けるため ただ功利のみで動いているのです(金をもらっていたかどうかまでは分かりません 師匠の金丸は金の延べ棒を金庫に隠していましたが)
元を糾せば 外交というものをまったく理解できない田舎者の田中角栄が 功を焦って日中国交という餌に飛びついたことから始まります 金丸信・小沢一郎もその頃から取り込まれていたのでしょう
一部新聞・社会党・日教組は文化大革命の前から中国の走狗(当人たちは善意)です 在中国大使館の外務省職員がエージェントに仕立てられていたのも記憶に新しいこと

これが外交・宣伝というものです 労働組合が支配する民主党サンジカリズム政権の時とはいえ 日本からすり寄っていって媚を売っているのですから 世界から見れば中国の方に正当性があることになってしまいます この事実を今さら取り消すことはできません
とくに天皇陛下に対して 習近平がふんぞり返って握手している図は 世界に向けた演出です 日本人は意識してませんが 国際的にこれは外交上きわめて重要です

世界の王族が一堂に会する時は天皇陛下が上座になります 我が皇室がもっとも古い伝統を持つからです ハイレセラシエ皇帝が廃されるまではエチオピア(ソロモン王朝)の皇統が世界最古でした(万世一系で継承されるところに意義があります)
外交は100年・200年先を見通してやることです さらに千年・二千年の歴史を背負っているのです 中国はあの写真一枚がどれだけ効果的か ちゃんと計算しています 中国が天皇陛下を政治利用しているのです
2016年5月14日追記=エリザベス女王が習近平・中国外交の無礼さを咎め叱責しました さすがイギリスきちんと世界にメッセージを配信します 通常このような発言はフィリップ殿下が担うと聞きます 習近平よほどの許しがたい非礼を働いたのでしょう やはり王室の権威を利用しようとしたのか 身の程を弁えない横柄な態度だったことは想像に難くない)
2023年5月9日追記=この度のチャールズ国王戴冠式に 天皇陛下が臨席されず 秋篠宮が名代で行ったのは 国際的な王族外交の序列に倣ったことです 我が皇統が世界で最も尊いとされているのです)

官僚・政治家は先の昭和大戦(大東亜戦争+太平洋戦争)開戦と敗戦の責任を取っていません 戦後処理も曖昧なまま朝鮮特需などと浮かれる始末です
責任を取るどころか 満州国に深く関わっていた官僚の岸信介は 小狡く立ち回り総理大臣にまでなりました 敗戦後自決を遂げられた甘粕正彦氏と対蹠をなす浅ましい姿です

きちんとやるべきことを行われたのは 昭和天皇お一人です 終戦の詔勅を発し 御自らマッカーサー司令官と会見し(国際的に見て実に意義ある外交です) 人間天皇宣言され 全国を行幸あそばしました 広大無辺の大御心 畏ききわみです
日本の外交の姿は 尊皇制覇であらねばなりません 国の尊厳は国民の精神に宿ります

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