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タグ: CM

DMとスパム、電話・訪問セールス

DM屋に任せきりのダイレクトメールは スパムメール扱いされるだけです
たとえばフィッシングメールは 機械的にアドレスを生成して送り付けるものです 費用はさほどかかりませんから 引っかかる者が限りなくゼロに近くても採算がとれます

でもフィジカルな方のDMには 印刷代から郵送費などの諸経費がかかります もちろん きちんと自社の顧客管理をしていて 固定客とコンタクトをとるオウンドメディアなら有効な方法です
しかし名簿を買ったりアンケートなどで 個人情報を収集して勝手に送り付けるのは けっこうな経費を使って悪印象を作り出しているだけです

最近は個人情報云々ということで こういったリストが手に入りにくくなりました そこで主流になるのはワン切りで電話番号を収集して 手当たり次第に電話セールスする方法です ワン切り電話があると 数日後にセールス電話がかかってきます

こういった電話セールスは フィッシング詐欺とおっつかっつで すべてが詐欺まがい商法といって間違いないものです
スパムメールと同じで電話番号の収集には ほとんど経費がかかりません しかし後で電話をかけるときは人件費がかかります
いわゆる掛け子と同じで歩合制でしょうから DMより遙かに低廉ではありますが

人件費を節約するため 一時は合成音声を使った電話セールスもありました 一見手間が省けて良さそうですが さすがに反応が悪すぎたか廃れました あとリクルートなんかが スパムFAXを盛んに送ってたこともあります 電話料金かかるが用紙代は相手持ちですからね

戸別訪問のセールスといえば 学研のおばちゃんか保険のおばちゃんでした
近頃あまり保険のおばちゃんの姿を見かけないと思ったら 保険の確認とか嘘をいって自社リストに無闇矢鱈と電話したり 銀行の窓口を借りて売っているようです 銀行口座とかクレジットカードなら 契約させてしまえば自動引き落としだから有利です

保険の勧誘は縁故を頼る商法でした ですから外資系生保が盛んにTVCMを流した頃は 保険の勧誘そのものより生保レディ(?)のリクルートに血道を上げていました
誰でも5人や6人の縁故はありますから ネズミ講みたいなものですか 募集の経費かからないし

昔葬儀屋さんに聞いたところ こういう仕事はプッシュセールスをすることはない 待ちの商売なのだと言ってました
しかし今 電話セールスと戸別訪問で一番多いのが 墓石屋と葬儀屋です まぁ考えてみれば生保も葬儀も人の不幸につけ込んだ あざとい商売ではあります

保険は本来相互扶助ですから 最終的にマイナスになるものです それを日本の生命保険は利殖のように装おって勧誘していました それだけならまだしも不払いが当たり前の状態でした まさしく詐欺商法です
葬儀屋は互助会の形態を取っているので 多店舗展開するときも会員に営業させているようです よく分からないのですがフルコミッション制なんじゃないかな 地縁・血縁を使う保険屋と同じ商法ですね

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カスタマー・レビュー

随分と以前の事になります アマゾンが一般会員の無料配送を取りやめました 2000円以下の買い物はヨドバシカメラにするかもしれません ただし レコメンドエンジンとカスタマー・レビューの質の格差は相変わらず大きいですね
これからもこの差が縮まることはありません 知人もアマゾン以外のカスタマー・レビューを見ることはないと言いますし 他のところで買ってアマゾンにレビューを書く人もかなり多い そもそも配送料無料はビッグデータ蓄積のための先行投資です

お客様の声はとても大切ですが なかなか率直な意見は聞けないものです 想定するターゲットのグループインタビューで製品開発などは 無理だと思います
やはり製品そのものを介して お客様と交流するのが 物造りのあるべき姿です カスタマーレビューを活用する フランクに意見を聞かせてくださいと頼むのは よい方法です
インセンティブを使わなくても 誠意を感じれば お客様は書いてくれるし 正直な感想は読む人にも伝わります

作る側・売る側の思いと 使う側・買う側の価値観が一致して 初めてよい品物になるものです けれども その交流の場があまりなかった お互い一方通行になりがちだった
フェイスブックページは双方向のマーケティングに役立つと思います アマゾン・マーケットプレイスの活用方法は考えたことがなかった しかし相当良質なメディアになりそうです 実際の製品改良等に結びつけている所もあります

お客様とのコミュニケーションといっても ダイレクトメールは非常に難しくて 文面とタイミングで客の受け取り方が大きく異なります とくにDM屋さんに任せきりで無差別に送るなど 無駄どころかかえって反感を招きます
メールマガジンの名前で営業メールを出すなんてやり方は廃れましたが 当然のことです 電話営業に至っては もはや詐欺まがい商法以外に使っているところはありません

昭和50年代から 本物を求める客だけを対象に通販をしているところがあります(単一の商品です) 客とのコミュニケーションを大事にし 商品カタログでない季刊の小冊子を発行しています
流行りの言葉でいえば「オウンドメディア」ですか アマゾンと同じように インセンティブは使わずにお客様の好評価を集めています 顧客はコミュニケーションを求めています それは必ずしも人的交流とは限らないのです

電通PRさんの調査によるとコンテンツの充実に関して 企業の心がけていることの上位は ⒈動画コンテンツを掲載する ⒉開発秘話・背景などストーリー性のあるものを作る ⒊経営トップの姿をなるべく多く掲載する だそうです
対してオーディエンス側の見たい要素は ⒈開発秘話・背景などストーリー性のあるコンテンツ ⒉調査データなどの客観的な情報 ⒊製品サービスそのものでなく、体験や利用シーン となっています
見事に乖離していますね 特に経営トップ云々とか動画は社長の意向そのままなんでしょう アパホテルやジャパネットたかたに憧れてるのかもしれません(この調査は上場企業3664社が対象ですが)[01] … Continue reading

註釈

註釈
01 ジャパネットたかたは 息子に代が変わってから 社長がまったく露出しなくなりました 先代のイメージが強烈過ぎましたからね アパホテルも社長交代したみたいで ほとんど見かけませんね 普段からあの格好を通していたそうなんですが
代わりにやたらTVCMに出ているのが豊田章男です あれだけの大企業が社長の道楽に振り回されているのは 日本経済界の病弊を表しているのか 政府からも援助されている盤石の体制だから安泰なのでしょう
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TVCMとweb

TVCMもずいぶん様変わりした感があります サントリー 資生堂といった有名どころの出稿がほとんどなくなりました
代わりに目立つのが タイアップやインフォマーシャル(本来の意味ではない)などペイドパブです タイムにしろスポットにしろ映像表現に注力したCMは姿を消しました
印象に残っているのは小西六のCMです フィルムメーカーだけに素晴らしい映像美でした コニカはもうなくなりました ヤシカ・ペンタックス・ミノルタも消滅しました

広告主が入れ替わる状況の始まりは サラ金のCMあたりからでしょうか その次が外資系の生命保険でした 一時パチンコのCMが多く出稿されました これはそんなに続かなかったようです 公営ギャンブルはCMをやっていますが
今はとにかく健康食品と通販化粧品です TV黎明期のなりふり構わぬ絶叫CMが復活してしまいました 外資系医薬品の脅迫型ネガティブ・アプローチも嫌ですね(肺炎予防だなんて どう考えても詐欺紛いでしょう) 明らかに退化しているとしか思えない
嫌われるのは それだけ印象に残っていることだから広告としては成功 なんて言い草はやはり言い訳です

もう一つ気になるのが 通信機器(スマートフォン)CMの違和感です 日本人の感覚と違います 韓国製が多いからです センスのズレを感じます そのためか最近はメーカー名を伏せています
ソーシャルゲーム関係とかスマートフォンアプリのCMも ほとんど韓国資本か中国系でしょう 詐欺的な課金や情報漏洩の被害が続出しています メガネのCMもそうですね 日本勢は駆逐されそうです
あと過払い金返還のCM サラ金が銀行系例になって辞めていった幹部たちが それまでの名簿を使い同じネタでもう一度稼いでいるわけです 高利貸し(銀行含む)は利息の取り立てで生計を立てていますから プラスであろうとマイナスであろうと利息で商売するのは自然な流れか 

また妙なストーリー仕立てにしたCMも目につきます これも単なる悪ふざけに留まっているようにしか見えません
かつてのサントリー「南アルプス天然水」は良かったですね 高校生が卒業して都会に就職し やがて故郷に帰り 憧れていた先輩と結婚 二人の間にできた娘が やはり同じ高校に通っているところで終わりました 途中では離婚もあり 決して平坦な人生ではなかった まぁドラマとしてみれば いたって平板な流れですけれど 1年に1作で11年続いたそうです

地方局の地元企業CMだと企業広告でも 社長をはじめ従業員全員が出演なんてのが よくありました ホームページで社長やスタッフの顔写真を出すのが多いのは あの感覚なんでしょうか
中小の会社や地方の会社は いまだにホームページを安価なTVCMの代わりと認識しているのかもしれません Flashの頃はまだ映像表現の意識があったと思います jQueryのエフェクトは いまのTV番組画面とか通販化粧品や健康食品CMそのまま 動くチラシです

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